簡単 染み抜き クリーニング方法

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漂白剤で黄ばみをスッキリ!上手な落とし方・予防法を解説

漂白剤 投入 洗濯機

白いTシャツやワイシャツ、いつのまにか衿や袖口等が黄ばんでいた…なんてこと、ありませんか?黄ばみは放置しているとどんどん酷くなってしまうものです。早めにシャツの黄ばみを落とす対策をしておきたいですね。

服の黄ばみを落とすには、漂白剤を使うのが一番。ただ、普通に洗濯機に漂白剤を入れているだけでは溜まった黄ばみは落ちきりません。ここではシャツの黄ばみを漂白剤を使って上手に落とす方法や、黄ばませないための対策を詳しく解説していきます。

漂白剤で黄ばみをスッキリ落とす方法とは?

白いシャツやワイシャツ等の黄ばみをスッキリ落とすために、まず粉末タイプの酸素系漂白剤を準備しましょう。粉末タイプの酸素系漂白剤は、液体タイプのものよりも漂白力や汚れの分解力が強いです。

そのため「黄ばみ」のようなしつこい汚れをしっかり落とすには、粉末タイプで浸け置きをするのが一番なんですよ。

【準備するもの】

  • 粉末タイプの酸素系漂白剤
  • 食器用洗剤
  • 歯ブラシまたは洗濯ブラシ(毛の柔らかいもの)
  • 洗面器かバケツ
  • 洗面器のフタになるもの、または食品用ラップ
  • 洗濯用洗剤

※この方法ではお湯を使います。ご自宅での水洗いと高温のお湯に対応した衣類かどうか、洗濯用表示を確認しましょう。
※絹や毛等の動物性繊維が含まれている素材、ステンレス以外の金属製製品が付いた衣類には粉末タイプの酸素系漂白剤は使えません。

1.食器用洗剤で部分洗いする

シャツ等の「黄ばみ」の原因となっているのは、主に「皮脂」の成分です。皮脂には人体から分泌される油分が多く含まれているため、一般的な洗濯ではなかなか分解しきれないことがあります。

これが繊維に残って少しずつ溜まっていき「黄ばみ」になってしまうというわけなんですね。そのためシャツの黄ばみ落としでは、まず根源となる皮脂汚れをしっかり落とすことから始めます。

  1. 黄ばみの部分に40℃~50℃のお湯をかけます。
  2. 食器用洗剤の原液を少量つけます。
  3. 歯ブラシまたは洗濯ブラシで軽くこするか、指でもみ洗いします。

2.50℃のお湯に漂白剤を溶かす

粉末タイプの酸素系漂白剤は、50℃~60℃の温度でもっとも漂白力を上げることができます。お湯の温度は50℃以上を使った方が良いです。ただ素材によっては高温だと縮むことがあるので、その場合には40℃以下のぬるま湯を使用します。

  1. バケツか洗面器に50℃~60℃のお湯を入れます。
  2. リットルのお湯に対し、大さじ1~2位の漂白剤を溶かします。

3.衣類を漬け込んで放置する

粉末タイプの酸素系漂白剤は、部分的ではなく全体的に液剤に漬け込んで漂白を行います。酸素系漂白剤は色柄ものでも使えるので安心です。

  1. 漂白剤を溶かしたお湯に、黄ばみが気になる衣類を全体的に漬け込みます。黄ばみの部分がお湯から出ないように注意してください。
  2. 上からフタをかぶせるか、ラップでフタをします。
  3. 30分~40分前後、放置します。

上からフタをする理由は、放置している間にお湯の温度を下げないようにするため。30分の間、漂白剤がフルに力を発揮することで黄ばみの元をしっかり分解していきます。

なお2時間以上の放置はしないこと。色落ち、色移りの原因になります。

4.お湯を使って仕上げ洗い

漂白剤を使った浸け置きが終了したら、全体を仕上げ洗いします。この時にもお湯を使った方が、汚れをしっかり落とすことができます。

  1. 洗濯機で40℃~50℃のお湯を使います。または50℃のお湯で手洗いをします。
  2. 使用するのは通常の洗濯用洗剤でOK。ただ中性タイプのものより、弱アルカリ性の洗剤の方が洗浄力が強いのでおすすめです。
  3. すすぎは必ず2回以上行いましょう。すすぎ1回だと汚れが落ちきらず、黄ばみの解決にならないことがあります。

 

黄ばみを作らない予防法は?液体漂白剤も活躍!

Tシャツやワイシャツ等の黄ばみは、上の方法で大体スッキリと落とすことができます。しかし毎回高温のお湯を作ったり、漬け込み洗いをするのは手間ですよね。

洗濯をする時の習慣を変えると、シャツの黄ばみの原因となる「皮脂」を溜め込みにくくなります。黄ばみをつくらない予防対策として、ぜひ取り入れてみましょう。

粉末洗剤に切り替える

現在販売されている「液体タイプの洗濯用洗剤」は、中性タイプの物が多いです。液体タイプは溶け残りをしにくく、すすぎが少なくて良いといったメリットはあるのですが、洗浄力はやや弱め。真っ白にさせたい服の洗濯にはパワー不足です。

白いTシャツやワイシャツ等を洗うなら、粉末タイプの洗濯用洗剤がおすすめ。粉末タイプには界面活性剤(石けん成分)が多く含まれていて洗浄力も強いですし、弱アルカリ性なので皮脂もしっかり分解してくれます。


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液体漂白剤をプラスする

液体タイプの酸素系漂白剤を毎日のお洗濯に加えてみましょう。30リットルあたりのお水にキャップ1杯(30ml前後)の酸素系漂白剤を加えることで、皮脂等の分解力がアップし、黄ばみの防止になります。

液体タイプの酸素系漂白剤は色柄ものにも使えますし、作用は穏やかなので多くの素材に対応する製品です。「黄ばみの予防」であれば、液体タイプを使うのが便利ですよ。


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プレ洗い製品をプラスする

「白モノばかりを洗うわけではないから、洗剤を全部切り替えるのはちょっと…」「普段はできるだけ肌にやさしい洗剤を使いたい」そんな時には、ピンポイントで汚れを落とす「プレ洗い製品」を使うのもおすすめです。

プレ洗い製品とは、エリ・そで口等にピンポイントに塗りつけることで汚れを分解しやすくしてくれる洗剤のこと。液剤を塗りつけやすい形状になっているので、お洗濯前にササッと塗ることができます。

特に黄ばみが目立ちやすい白い製品の「襟元」「袖ぐり」にだけプレ洗い洗剤を塗っておけば良いので、そこまで手間もかかりません。

クリーニングでは「ウェットクリーニング」を

「ワイシャツをクリーニングに出しているのに黄ばんでしまう…」こんなお悩みをお持ちではありませんか?これはドライクリーニングだけを繰り返しているためです。

クリーニング屋で一般的に行われる「ドライクリーニング」は、石油系の溶剤を使って衣類を洗浄します。ドライクリーニングでは皮脂汚れ等の「油性」の汚れは落とせるのですが「汗」等の水性汚れを落とすのが苦手です。

そのため繊維に残った汗の成分(マグネシウム、カリウム等のミネラル)が時間が経つと少しずつ酸素と結びつき「黄ばみ」となってしまうのです。

ワイシャツ等を頻繁にクリーニングに出すのなら「ウェットクリーニング(水を使ったクリーニング)」を選ぶようにしてみましょう。汗までスッキリ落ちるので、黄ばみにくくなりますよ。

パウダーやパッドで汗対策

特に汗をかきやすい人や、汗がベタベタしやすい人は、汗・皮脂が衣類につきにくくする対策をするのも手です。エリや袖口等にベビーパウダーを薄くはたいておくと、皮脂汚れが付着する量がだいぶ減ります。

またワキには使い捨ての脇汗用パッドを貼るのがおすすめ。近年では薄い色の服にも合うパッドが登場しているので、外からパッドが目立つ心配も無いですよ。

 

おわりに

漂白剤を使った黄ばみの落とし方はお役に立ちましたか?ちなみに今回ご紹介している「黄ばみ」は、皮脂・汗等の汚れが酸化していまったものを想定しています。

繊維そのものが変色していく黄ばみ(絹が全体的に黄色っぽくなったり、真っ白い木綿がオフホワイトに黄ばんでいく現象)については、残念ながらご家庭の漂白剤では対処ができませんのでご注意ください。

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ハイター選びで失敗?漂白剤「ハイター」の違いと見分け方

ハイター選び

「洋服のシミ抜きにハイターを使った失敗した」…衣類のシミ・汚れのトラブルで、よくこんな質問を見かけます。「ハイター」は花王が販売する漂白剤のブランドです。

「ハイター」という名前のついた衣料用・台所用等の様々製品があり、また衣料用には塩素系・酸素系の製品があるため、誤った商品を買って衣類のシミ抜きに失敗をしてしまう人が少なくありません。

ここでは漂白剤「ハイター」について、その違いや見分け方を解説していきます。「ハイター」の選び方で迷ってしまった時には参考にしてくださいね。

「キッチンハイターじゃなければ良い」は間違い!

しみ抜き剤についての情報で「ハイターには衣料用と台所用があるので『キッチンハイター』を避ければ大丈夫」といった情報が出回っていることがありますが、これは正しくありません。

そもそも「ハイター」という名前がついた製品は花王にたくさんあるので、「キッチンハイターを避ける」だけでは間違ってしまうのは当然です。

 

花王の「ハイター」名称の製品一覧


キッチンハイター 台所用漂白剤 ハンディスプレー つけかえ

【衣料用漂白剤】

 

【台所用漂白剤】

 

【住居用洗剤】

 

「ドラッグストアでハイターを買ってきて!」と言われたら、初心者さんは困ってしまいそうですよね。では衣料用で「ハイター」という名前がつく商品を、どのように見分けたら良いのでしょうか。

 

「ハイター」は塩素系漂白剤

衣料用漂白剤のうち、単なる「ハイター」という名前が付いているものは「塩素系の漂白剤」です。塩素系の漂白剤には次のような特徴があります。

白モノにしか使えない!

塩素系の漂白剤は、非常に漂白力が強いです。染料まで抜き取ってしまうので、色物には使うことができません。薄い色でも濃い色でも、色がついている繊維に塩素系漂白剤(ハイター)を使うと、その部分の色が抜けてしまいます。

ですから「ハイター(塩素系)」が使えるのは、白いナフキンや白い割烹着等、まっ白い衣類のみです。「オフホワイト」や「生成り」もだめなので、「真っ白になっても良いものだけ」と覚えましょう。

服を傷めることがある

塩素系の漂白剤の強い漂白力は、長時間の浸け置きで素材を傷めてしまうことがあります。おしゃれ着等、デリケートな素材には使うことができません。

基本的に白色の作業着(調理用の服等)、丈夫な衣類の漂白等を行うために使う漂白剤です。

変色を起こすことがある

樹脂加工(シワ防止加工等)がされた衣類にハイター(塩素系)を使用すると、黄ばみ(黄変)を起こすことがあります。

この場合、二酸化チオ尿素(還元系)等が含まれた漂白剤(花王ではハイドロハイター)で対応をしなくては変色が戻りません。

また日焼け止めの成分に反応し、衣類をピンク色に変色させてしまうこともあります。

刺激臭がある

ハイター(塩素系漂白剤)は、塩素特有のツンとして刺激臭があります。気化した刺激臭等を吸い込むと具合が悪くなってしまう人も。作業中には必ず換気をすることが大切です。また敏感な方は、マスク等で鼻や口を覆いましょう。

手肌への刺激も強いため、作業にはゴム手袋等を使用します。

使えない素材が多い

塩素系漂白剤は、毛・絹・ナイロン・ポリウレタン・アセテートには使用ができません。少しでも使用すると激しい変質や劣化を起こしてしまいます。混紡等で見落としてしまうことが無いよう、十分に注意しましょう。

除菌対策・コロナ対策には有効

ハイターは次亜塩素酸ナトリウムを主成分としており、各種の雑菌の殺菌、新型コロナウイルス等を含むウイルスの除去に有効であることが厚生労働省からも認定されています。例えば雑巾(ぞうきん)の殺菌、白マスク(ガーゼマスク)の消毒等に対しては、塩素系漂白剤を用いた方が良いです。

混ぜて使わないこと

塩素系漂白剤は、酸性タイプの洗剤と混ぜて使うと有毒なガスを生じます。例えば酸性のトイレ用洗剤や、クエン酸等と混ぜて使用してはいけません。

 

「ワイドハイター」は酸素系漂白剤

花王の「ワイドハイター」という名前がつくものは「酸素系漂白剤」です。酸素系の漂白剤(液体タイプ)には、次のような特徴があります。

色柄ものにも使える

酸素系漂白剤は、塩素系とは異なり、染料を剥がす力は弱めです。そのため色柄もののシミ抜きにも使うことができます。

一般的に「衣類のシミ抜き」をする場合には、こちらの酸素系漂白剤を使用することがほとんどです。

消臭対策にも便利

酸素系漂白剤は、汚れを分解する力だけでなく、ニオイの元になる「菌」を除菌する力にも優れています。

そのため衣類のニオイが気になる時の浸け置き洗いにも「酸素系漂白剤」を加えると良いですし、お子様やスポーツをする人等が多いお洗濯の時には、普段のお洗濯に少量の酸素系漂白剤を加えるのもおすすめです。

また室内干しの時に起こる「生乾き臭」の対策にもなります。部屋干しが多い人や、梅雨の時期等にはピッタリですね。

粉末タイプはより強力

粉末タイプの酸素系漂白剤は、液体タイプに比べて漂白力や消臭力がより強めです。そのため色柄物でガンコな汚れが気になる時や、手強いニオイが付いた衣類の消臭等にも向いています。

花王のハイター製品ですと「ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー」等が粉末製品ですね。

ただ、粉末系の酸素系漂白剤は弱アルカリ性なので、毛(ウール等)やシルク(絹)等の動物性の製品には使うことができません。また「おしゃれ着洗い(中性洗剤使用)」が指定されている製品にも使用NGです。

同じ「ワイドハイター」という名前でも、粉末タイプやクリアビーズタイプだと使えない素材が増えます。その点には注意しましょう。


ワイドハイター クリアヒーロー 粉末タイプ 本体 530g

 

ハイターについてのよくある質問Q&A

酸素系と塩素系って見分けられますか?

ざっくり言えば「ハイター」が塩素系で「ワイドハイター」が酸素系ですが、製品パッケージに必ず「酸素系」「塩素系」と書いてあります。またインターネットで購入するときも、説明書きに必ず「塩素系」または「酸素系」という説明文が入っています。

布マスクの消毒をする時にはどうしたらいい?

真っ白のマスク(ガーゼマスク等)であれば、ウイルス除去効果のある塩素系漂白剤(ハイター)を使ったほうが良いでしょう。しかし色物・柄物のマスクについては、色抜けを起こすのでハイターは使うことができません。

色柄に使える酸素系漂白剤(ワイドハイター)を通常の洗剤に加えて、黄ばみ予防対策や消臭対策等はしておきましょう。

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おわりに

漂白剤「ハイター」と言っても、違いが随分あることがおわかりいただけたでしょうか?一般的に衣類のシミ抜きにはワイドハイター(酸素系)を使うことが多いですが、例えば白いフキンであったり、白衣等を真っ白に仕上げたい!という時には普通のハイター(塩素系)を使った方がしっかり白く仕上がりますね。

「ハイター(塩素系)」と「ワイドハイター(酸素系)」の違いをよく知って、上手に使い分けていくことが大切ですよ。

服が汗臭い!匂いの落とし方は?予防法も徹底解説

汗の臭い

洗濯したはずの服がなんだか汗くさい!ってこと、ありませんか?これは汗に含まれる成分がキチンと落ちきっていないために起こる現象です。特にベタベタ汗をかいている時や、スポーツ等で汗をびっしょり書いて服が汗でしっかりと濡れた時等に起こります。

Tシャツやインナー等が汗臭いままにしていると、周囲から「クサイ人」と思われてしまうかも…!早めに対策をしておきたいですね。

ここでは自分でできる服の汗の匂いの落とし方と、今後の予防対策について
解説していきます。

服についた汗の匂いの落とし方

実は汗そのものには、そこまでは不快な匂いは無いって知っていましたか?汗が皮膚の表面でアカ(古くなった角質)や皮脂等と混じり合うと、それが細菌のエサになります。

洋服に染み込んだ汗やアカを細菌が食べてカスを出すと、嫌な匂いを発生させてしまう!というわけなんですね。

このイヤ~な汗の匂いを取るには「消臭」だけでなく「除菌」をすることも大切!このような時には「酸素系漂白剤」を使うのが一番です。特にパウダータイプの酸素系漂白剤は主成分が過炭酸ナトリウム油汚れやしつこい汚れなどもしっかり落としてくれます。

ここでは粉末タイプの酸素系漂白剤を使って、服についた汗の匂いを落としていきましょう。

【準備するもの】

  • 酸素系漂白剤(粉末タイプ)
  • 洗面器かバケツ(洗面ボウル等でも代用可能)
  • 食品ラップまたは洗面器のフタになるもの
  • 洗濯用洗剤

1. 洗面器に50℃のお湯を入れる

まずはバケツや洗面器・洗面ボウル等に50℃前後のお湯を入れましょう。50℃~60℃は、酸素系漂白剤の力が最も発揮できる温度。また高温のお湯を使うことで、匂いのもととなる雑菌も死にやすくなります。

なお洗濯表示で40℃以上のお湯の使用がNGとなっているものや、縮みやすい素材については35℃前後等のお湯を使うようにしましょう。

2. 酸素系漂白剤を溶かす

パウダータイプの酸素系漂白剤をお湯に溶かしていきます。使用量は製品によって違いますが、2リットルあたりに大さじ1~2杯前後が目安です。詳しい使用料については、製品パッケージ裏に書いてある使用説明書を見てみましょう。

3. 衣類を漬け込んでフタをする

酸素系漂白剤を溶かしたお湯に、衣類を全体的に漬け込んでいきます。なお万一の色落ち・色移りを防ぐため、白色・薄い色の服と濃い色の服を一緒に漬けこまないようにしてください。

服を漬け込んだら、上からフタをするか、ラップをかけます。こうすることでお湯の温度が下がるのを防ぎ、酸素系漂白剤の威力を最後まで発揮させます。

4. 30分放置する

20分~30分放置しておきます。おおむね30分でOKですが、不安な場合には+10分程度長めに漬けてもOK。

なお色落ちや劣化の原因になるので、120分以上の放置をしてはいけません。一晩中浸け置き等はしないでくださいね。

5. 通常どおりに洗濯をする

洗濯機または手洗いで、洗濯用洗剤を使って全体を仕上げ洗いします。なおこの時「すすぎ」は必ず2回以上行いましょう。

6. しっかり乾燥させる

風通しの良い場所を選んで、早めにしっかりと乾燥させます。

【注意点】

※水洗いのできない服にはこの方法は使えません。必ず事前に洗濯表示を確認しましょう。
※絹や毛(ウール)等の動物性繊維には、粉末タイプの酸素系漂白剤が利用できません。
※ステンレス以外の金属が付いている服には粉末タイプの酸素系漂白剤が利用できません。
※素材・染料によっては、軽い色落ちや色移りが起こることがあります。白色と色物を一緒に漬け込んだり、一緒に洗濯をするのはやめましょう。

 

服に汗の匂いを残さない予防法は?

服についた汗の匂いは、上の方法でしっかり菌を取り除くことで概ねキチンと落とすことができます。でも毎回熱いお湯で浸け置き洗いをするのって、ちょっと大変ですよね。一度汗の匂いを落としたら、その後は「予防対策」をしっかりして、汗の匂いを通常のお洗濯で落とせるようにしましょう。

汗汚れの服は当日に洗う

汗と皮脂が混ざって付いた状態の衣類を一晩置くと、菌の量は100倍~1万倍にも増殖します。

つまり2日も3日も汚れた衣類をおいておけば、それだけ菌の量が多い=汗臭い服ができてしまうんです。

こうなると普通の洗濯では汚れが落ちにくくなります。「今日は服が汗で濡れた!」という日は、できるだけ早く洗濯をしましょう。

液体タイプの酸素系漂白剤を洗濯にプラス

普段のお洗濯をする時には、「液体タイプの酸素系漂白剤」を少し加えて洗濯します。こうすることで除菌・消臭力が上がり、汗の匂いが残りにくくなります。

液体タイプの酸素系漂白剤は作用も穏やかなので、色柄もの等はもちろん、動物性繊維等にも使えるものが多いです。汗の匂い等の予防対策にはピッタリですよ。

洗濯機に服を詰め込まない

洗濯機の中に入れられる服の量は、水の中で十分に服が泳げる程度までです。ギュウギュウに服を詰め込んでいたり、洗濯ネットの中に服を入れすぎていませんか?たくさん衣類を入れすぎていると汚れがキチンと落ちず、服の汗の匂いが残りやすくなります。

すすぎは必ず「2回」に設定を

最近の全自動洗濯機では、節水のために「すすぎ」を1回で済ませられるタイプのものも多いですね。また泡があまり出ないようにして、すすぎ1回でも大丈夫!という洗濯洗剤も登場するようになりました。

しかし「汗・皮脂」等でしっかりと汚れが服については、すすぎ1回では汚れが残ってしまう可能性が高いです。特にドラム式洗濯機は使用する水の量が少ないので、せっかく洗って剥がれた汚れが流れてゆかず、また衣類の中に吸収されてしまうことがあります。

「衣類が汗臭い」「黄ばみやすい」といったトラブルが多い方は、まず「すすぎ」の回数を疑ってみてください。また水量もできるだけ余裕を持つことをおすすめします。

粉末洗剤を使ってみる

「服の汗の匂いが気になる」というトラブルが多い方のお洗濯環境を聞いてみると、液体タイプまたはジェルボールタイプの洗剤を使っている方がほとんどです。

液体タイプやジェルボールタイプの洗剤はほとんどが「中性」タイプ。また液体タイプは溶け残り等の心配が無いのは良いのですが、界面活性剤の量があまり多くなく、洗浄力は中程度なんです。

その点、粉末タイプの洗濯洗剤は界面活性剤の量が多く、洗浄力がしっかりとしています。またアルカリ性~弱アルカリ性の洗剤が多いので、汗や雑菌の匂いの原因となる「皮脂」等の酸性汚れを分解する力も強いんですよ。

いわゆる「おしゃれ着」には粉末洗剤は不向きですが、Tシャツや運動着等の普段着をしっかり洗いたい時にはピッタリ!最近ではあまり薬局やドラッグストア等での取り扱いが無いので、ネットで買うのも手ですよ。

 

 

おわりに

服の汗臭い匂いの落とし方、そして予防対策はお役に立ちそうですか?今回ご紹介した汗の匂いのとり方は、どれもご家庭で洗濯ができるものを対象にしています。

汗は水性の汚れ(水分が多い汚れ)なので、水洗いができないお洋服についてはご家庭で対処をするのが難しいのです。家で洗えない衣類の汗臭いニオイが気になる場合には、クリーニング屋さんに相談を。ウェットクリーニングができるお店なら、家では洗えない衣類もサッパリと仕上げてもらえますよ。

 

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