簡単 染み抜き クリーニング方法

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黄ばみに便利!オキシドールでのシミ抜き方法や注意点を解説します

オキシドールとは、過酸化水素水を水溶液で希釈したもの。傷口や肌の殺菌・消毒として主に医療用に使用される製品ですが、実は「染み抜き」にも使えるアイテムなんです。

ここではオキシドールの染み抜き方法や使用上の注意について詳しく解説していきます。

オキシドール使用が効果的なシミとは?

オキシドールは人間の皮脂等に含まれるタンパク質を分解させる作用を持っています。
そのため、以下のようなシミや汚れにはオキシドールが効果的です。

・Yシャツの袖口汚れ
・エリ汚れ
・下着・肌着などの白い衣類の黄ばみ
・血液の汚れ

 

 オキシドールでの染み抜き方法

シミ範囲が小さい場合

  1. 小皿等の容器にオキシドールを適量入れ、同量の水を加えて混ぜます。
  2. シミ・黄ばみ部分の裏側にタオルをあてておきます。
  3. 歯ブラシ(汚れが小さい場合には綿棒)を1)で作った溶液に浸し、シミ部分を軽く叩いていきます。
  4. 色残りが目立たなくなったら、中性の洗濯用洗剤で全体を仕上げ洗いします。

シミ範囲が広い場合

  1. スプレー容器にオキシドールを入れ、水で3倍に希釈します。
  2. アンモニア水を数滴垂らして、全体をよく混ぜます。
  3. 黄ばみの気になる部分に溶液をスプレーします。
  4. しばらく放置して様子を確認します。黄ばみが取れない場合には2~3回スプレーと放置を繰り返します。
  5. 黄ばみが目立たなくなったら、全体を洗濯機もしくは手洗いで仕上げ洗いします。

 

 オキシドール使用時の注意点

 換気を行う
オキシドールの原液である過酸化水素水は独特のツンと来る金属臭を持っています。
作業時には必ず窓を開けるか換気扇を回して、通気性の良い場所で作業を行いましょう。

乾燥機は使わない
オキシドール使用直後に乾燥機を使用すると、乾燥機の熱によって色剥げ・変色等が起こる場合があります。シミ抜き処理後には濯ぎと仕上げ洗いと洗濯を丁寧に行い、陰干しで自然乾燥させましょう。

保管場所には注意
直射日光のあたる場所・暑くなる場所での保管は過酸化水素の分解を早め、オキシドールの効力を失わせます。涼しく日の当たらない場所に保管してください。

希釈した溶液は使い切る
スプレー容器に残った溶液の繰り返しての使用はできません。
必要な分だけスプレー液を作成し、一回で使い切るようにしましょう

 

 オキシドールのメリット

手軽に購入できる
オキシドール(オキシフル)は、薬局やドラッグストアで購入できます。
価格も100mlで100円~200円程度と比較的安価で、小さめのボトル販売も行われているので、使いたい量だけを購入することも可能です。

シミ抜き以外にも使える
オキシドールは傷口の消毒や、脚のニオイ対策、口臭対策等にも用いられる汎用性の高い消毒・医療用品です。
酸素系漂白剤とは異なりシミ抜き以外にも幅広く使えるので「洗剤や漂白剤ばかりが増えるのがイヤ」「洗濯グッズを増やしたくない」という人にも向いています。

 

オキシドールのデメリット

水洗い不可製品には使用できない
オキシドールは水洗いができない製品・水濡れ不可の製品には使用できません。洗濯表示で「水洗いNG」がある場合には、オキシドール使用は避けましょう。

色柄ものは脱色しやすい
特に濃色製品、柄ものの製品の場合、染色や生地によっては色抜けや変色を起こす場合があります。事前に目立たない場所で必ず変色・色抜けのテストを行いましょう。

保管による黄ばみには要注意
保管していた衣類の広範囲の黄ばみ、また着物(浴衣)などの古い衣類の黄ばみの場合、皮脂汚れによる酸化が進んでおり、衣類の色素が取れやすくなっています。
クリーム色などの薄い色の生地でも白抜けが起きたり、変色しやすい状態であるため、オキシドールでの漂白には注意が必要です。

 

おわりに

気になる黄ばみを取り去って真っ白に仕上げてくれるオキシドールですが、柄物、色物などの製品やデリケートな製品では生地にダメージが生じてしまう場合があります。

特に着物やワンピースなどの高級衣類やドレスシャツ、大切に保管していた衣類などの場合には、無理にオキシドールで漂白を行わず、専門のクリーニング店に依頼をした方が安心です。

 

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