簡単 染み抜き クリーニング方法

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油溶性シミに効果的!「クレンジングオイル」を使った染み抜き方法

毎日のメイク落としに使われるクレンジングオイル。実は「染み抜き」に大活躍してくれる存在だって、知ってましたか?ここではクレンジングオイルを使った染み抜き方法や、クレンジングオイルでの染み抜きのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

クレンジングオイルが効果を発揮するシミとは?

クレンジングオイルに含まれているのは、ホホバ油やオリーブオイル等の天然油です。水や洗剤を弾いてしまう油溶性のシミでも、クレンジングオイルならば繊維の奥に入って汚れを溶かし出してくれます。

また乳化をしやすいように精製された上質なオイルが選ばれているため、オイル洗浄を行った後の油分残りが少ないのもポイントです。そのためガンコなシミになりやすい「油系のシミ」にクレンジングオイルは向いています。

クレンジングオイルが効果的なシミ

・マスカラや口紅等のポイントメイクのシミ
・衿などについたファンデーションのシミ
・マヨネーズ等の油分の多い食品のシミ
ココア等の乳脂肪分の多い飲料のシミ
油性インクペン、油性ボールペンのシミ

 

クレンジングオイルでのシミ抜き方法

1)シミがある部分の裏にタオルをあてておきます。この時点では衣類は濡らさないでください。

2)歯ブラシもしくは綿棒にクレンジングオイルを付け、シミ部分を軽く叩いていきます。 強く擦すると汚れを広げてしまうので、あくまでも軽く叩くようにしましょう。

3)汚れが浮き上がったら、歯ブラシにぬるま湯を付けて、再度シミ部分を叩きます。 オイルを付けた部分が白っぽくなる(入荷する)まで、ぬるま湯を馴染ませていきましょう。

4)シミ部分にぬるま湯を少量かけて、もう一度しっかりと乳化をさせます。

5)歯ブラシに食器用中性洗剤を付けて、シミ部分を叩きます。 丈夫な素材の場合には、軽くもみ洗いをしてもOKです。

6)シミ部分をぬるま湯でていねいに濯ぎます。

7)最後に手洗いもしくは洗濯機洗いで全体を仕上げ洗いします。

 

クレンジングオイル使用時の注意点

変色テストを行う

生地の素材・染色方法によっては、クレンジングオイルの使用で変色が起きる可能性があります。染み抜きを行う前に、目立たない場所で少量のオイルでのテストを行っておいた方が安心です。

シミを事前に濡らさない

水分と接触するとオイルが乳化してしまい、油溶性シミを溶かす力が著しく落ちます。
染み抜きを始める前には生地を水で濡らさないようにしておきましょう。またシミが出来て間もない場合には、ティッシュ・ガーゼ等で水分をできるだけ吸い取っておきます。

 

クレンジングオイルのメリット

手軽に購入しやすい

既にメイク落としにクレンジングオイルを使用されている場合、新たに染み抜きアイテムを購入する必要がありません。またこれからクレンジングオイルを購入される場合、染み抜き専用に使用されるのであれば、安価な製品でもOKです。

クレンジングオイルはドラッグストアは薬局の他、無印良品等でも販売されています。
旅行用等の50ml等での少量販売もありますので、頻繁に使用しない人でも気軽に購入することが可能です。

安心して扱える

顔に使用可能な天然油分であるため、強い洗剤や漂白剤のような手荒れの心配がありません。また揮発油のように換気等の心配をする必要もなく、気軽に染み抜きをスタートできます。

 

クレンジングオイルのデメリット

水洗い不可の衣類には使えない

水洗い不可マーク

クレンジングオイルは最後に濯ぎと中性洗剤での仕上げ洗いを行わないと、オイル成分が生地に残ってしまいます。洗濯表示で「水洗い不可」の製品には使用できません。

お湯使用NGの衣類には注意

クレンジングオイルの濯ぎ前には、ぬるま湯~熱めのお湯でしっかりと乳化を行うことが大切です。乳化をさせることによって、オイルが繊維から離れやすくなります。

濯ぎが冷水であると乳化が十分に行われないため、今度はオイルの成分が新たなシミとなったり、カビの原因となる可能性があるのです。ウール等、「お湯使用による縮み」が起きる製品にはあまり向いていません。

 

おわりに

手軽に使用できるのが魅力の「クレンジングオイル」ですが、原則としては「日常的なシミ」(付いてから間もないシミ)に対しての染み抜きアイテムとなります。付いてから時間が経過したシミや、何度も洗濯を繰り返したシミだと、クレンジングオイルでの溶解がうまくできない場合があるのです。

この場合にはベンジン等、更に溶解力の強い揮発油を使用しますが、デリケート製品等の場合には生地や染色に傷みが生じる可能性があります。

・シミ範囲が広い
・時間が経過したシミである
・水洗いができない
・お湯洗いで縮む可能性がある

上記のような場合にはオイル洗浄を自宅で無理に行うよりも、専門のクリーニング店に依頼をした方が良いでしょう。