簡単 染み抜き クリーニング方法

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布張りソファーのシミを取るには?汚れ段階別の染み抜き方法

ソファーの汚れ

柔らかな触り心地が魅力の布張りソファー。カラーリングや素材も豊富なので、インテリアのポイントとしてソファを選んだという方も多いのではないでしょうか。最近ではソファの布地を全体的に外し、丸洗いができる製品も増えていますね。丸洗いできるタイプのソファの場合、シミができた場合の対処法は基本的には衣類と同じです。

でもソファ本体からカバーを外せない製品の場合、シミが付いてしまったらどうしたら良いのでしょうか? 今回は布張りソファのシミ抜きについて、汚れの程度に応じた方法をご紹介していきます。

色素汚れ・食品汚れには「キッチン洗剤」が大活躍

飲み物等の水性の汚れの場合、色素が薄いもの(サイダー等)であれば、水で絞った雑巾で叩くように拭くことでシミ汚れのほとんどは落とすことができます。しかし水溶性の汚れの場合でも、コーヒー紅茶ワイン等の色素が強いものの場合、水拭きだけでは汚れが落とせず、色味がシミとして残ってしまうことがあるんですよね。

またカレーマヨネーズ等の油分を含む汚れは、水拭き(お湯ふき)だけでは分解ができず、後に油染みとして残ってしまうことがあります。このようなガンコなシミになりやすい飲料・食品系の汚れには、キッチンで使う食器用の洗剤を使ってみましょう。

用意するもの

・食器用洗剤(液体タイプ・中性のもの)
・洗面器かバケツ
・小皿等の容器
・タオル・雑巾(多めに)
・古い歯ブラシ
・ティッシュペーパー

シミ抜きの手順

  1. 汚れが付いた直後で水分が残っている場合には、ティッシュ等で軽く叩くように押さえ、水分をよく吸い取ります。ただしカレー等の食品汚れの場合には、汚れを抑え込まないように摘み取るだけにします。またヨーグルト・マヨネーズの場合には、ティッシュではなくバターナイフ等を使って汚れをできるだけ掻き出してください。
  2. 洗面器にぬるま湯を張ってタオルを浸し、よく絞っておきます。
  3. 絞ったタオルでトントンとシミ部分を叩き、シミがある部分を湿らせます。
  4. 小皿に食器用洗剤を少量出し、ぬるま湯で薄めます。
  5. 古い歯ブラシに薄めた洗剤を付けて、シミ部分を優しく叩いていきます。ゴシゴシ擦らないように、優しく作業を行いましょう。
  6. 布地の余裕がある場合には、布部分をつまむように持ってから洗剤をつけ、指で軽く揉むのも有効です。
  7. 汚れが浮いたら、再度ぬるま湯にひたして絞ったタオルで叩き、洗剤の成分と汚れをタオルへと移していきます。
  8. 常にタオルのキレイな面がソファに当たるようにタオルの位置を変えながら、丁寧に叩き続けます。
  9. 最後に乾いたタオルで十分に叩き、水分を吸い取ります。

※ソファ表面にホコリ汚れが多く残っていると、上記の作業でホコリが移動して偏り、輪ジミになることがあります。ホコリ汚れが気になっている場合には、シミ周辺に掃除機をかけておくことをおすすめします。
※ソファの布地の素材・染色によっては、食器用洗剤による変色・色落ちが起きることがあります。事前に目立たない場所でテストを行うことをおすすめします。

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どうしても取れない汚れには「ベンジン」を

マヨネーズやチョコレート等の油分の多い食品のシミ、ファンデーション口紅等の化粧品シミ等がソファに付いてしまい、キッチン洗剤では落とせない…こんな時の最終手段として、「ベンジン」を使う方法があります。

ベンジンとは原油から精製した揮発油のこと。油を溶解させる力が強いので、主に油汚れ対策(油溶性シミ対策)に用いられます。

用意するもの

・ベンジン
・古い布(多めに)

※ベンジンは非常に強い溶解力を持つ溶剤です。素材によっては繊維の色ハゲ・色落ち・変色をさせます。必ず事前に目立たない場所で使用テストを行いましょう。
※ベンジンは空気に飛び散る揮発性の高い物質です。作業中は必ずすべての窓を開けて、よく換気をしましょう。
※可燃性なので、作業中には暖房器具の使用、調理器具の使用、ライターの使用等の火器類使用は厳禁です。
※小さなお子さんやペットの居るお部屋ではベンジンでの作業をしないでください。
※マスク・手袋等で皮膚を保護して作業することをおすすめします。

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シミ抜きの手順

  1. 布にベンジンを染み込ませます。
  2. シミ部分に布の一部をあてて、トントンと軽く叩き、汚れを布へと移していきます。
  3. 常に布のキレイな部分がソファに当たるように、どんどん布の位置を変えます。
  4. 汚れが取れたら、再度布にベンジンを少量染み込ませて、シミの輪郭をぼかすように内側に向かって叩いていきます。
  5. 十分に乾燥させます。

※最後の「ぼかし」の工程を省くと、シミ汚れの輪郭が残り「輪ジミ」となりやすいです。ぼかしの工程は丁寧に行うようにしましょう。
※ベンジンで強くこすると、ソファの色が剥げます。作業は優しく行うようにしましょう。

 

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おわりに

今回ご紹介した「キッチン洗剤」「ベンジン」を使ったソファのシミ抜き方法は、局所的なシミに対処するための方法です。ソファ全体が汚れている場合や、シミがあちこちにあり範囲が広いという場合には、ベンジン等によるシミ抜きでは対処が難しいことがあります。

またシミの原因が不明な場合、油性ジミしか落とせないベンジンを使うのは危険です。「ソファ全体についたシミ・汚れが気になる」「古いシミで、汚れの原因もよくわからない」という場合には、ソファークリーニングを行う業者に相談をすることをおすすめします。