白い靴下・ソックスにしっかりと付いてしまった黒っぽい汚れ。「ちゃんと洗濯したつもりなのに、ちっともキレイにならない…」と肩を落としている方も多いのではないでしょうか?
靴下の汚れには皮脂汚れ・泥汚れ等のいくつかの原因があるのですが、いずれも洗濯機洗いだけでは落としにくいのが特徴です。汚れの原因に合わせたシミ抜き方法で、黒く汚れた靴下を真っ白に洗い上げてみましょう!
今回は泥汚れ・皮脂汚れ等のガンコな靴下汚れを落とす方法についてご紹介していきます。
1.泥汚れを落とすなら「固形石鹸」がオススメ
「運動部でグラウンドで走ることが多い」「毎日公園で遊んでいる」といったお子さんの靴下汚れの場合、汚れの原因の多くは「ドロ汚れ」。泥に含まれる砂はは水にも油にも溶けない「不溶性」なので、一般的な漂白剤剤等では分解することができません。
それよりも砂を衣類から剥がす力が強い「石鹸成分」が多い洗剤を使った方が得策です。例えば洗濯用の固形石けん(ウタマロ石けん等)は、液体洗剤の3倍以上の洗浄成分(脂肪酸ナトリウム等)で構成されています。泥汚れをしっかり落とすにはうってつけの存在というわけですね。
準備するもの
・古い歯ブラシもしくは靴ブラシ
※白い靴下の場合には、蛍光剤入りのものが特にオススメです。カラー靴下の場合には蛍光剤入りの洗剤を使うと色合いがぼやけます。
※このシミ抜き方法は、綿等の丈夫な素材で作られた靴下を想定したものです。ファッション用の薄手の靴下・化繊等のデリケート素材の靴下等には使用しないでください。
シミ抜きの手順
- 靴下全体に35℃~40℃程度のお湯をかけて濡らします。浴室等でシミ抜きを行う場合にはシャワーを靴下の裏側に入れて、裏からシャワーを当てるようにします。
- 固形石鹸を汚れが気になる部分に直接塗り込みます。
- 全体を揉むように洗います。
- 特に汚れが気になる部分は、歯ブラシ・靴ブラシで裏側から叩くように洗います。
- お湯で全体をすすぐか、裏側からシャワーを当ててすすぎを行います。
- 部分的な汚れが落ちたら、全体を洗濯用洗剤で洗濯機洗いして仕上げます。
2.皮脂汚れには「漬け置き洗い」がピッタリ
「体育館などの室内で運動していることが多い」「ビジネス靴下なのに黒ずみが激しい」「ドロ汚れを落としても黒ずみが取れない」…このような場合の黒ずみの原因の多くは「汗・皮脂」の汚れ。皮脂に含まれるタンパク質の汚れは最初黄ばみとして浮き出てきますが、堆積すると徐々に黒ずんで取れにくい汚れとなっていきます。
固まってしまったタンパク質汚れ(皮脂汚れ)を分解するには、酸素系の漂白剤と酵素入りの洗剤がピッタリ!時間をかけた「漬け置き洗い」をすることで、ガンコな汚れも落ちやすくなります。
準備するもの
・酸素系漂白剤
・バケツ等の容器
・食品用ラップ
シミ抜きの手順
- ヤカンやポット等でお湯をわかし、沸騰したお湯をバケツに半量入れます。
- お湯と同僚の水を入れて、50℃のお湯を作ります。
- 洗濯洗剤・漂白剤を加えてよく混ぜます。(使用量は説明書に準拠した量を使います)
- 靴下を入れて、漬け込みます。
- バケツにラップをかけて、お湯の温度が下がるのを防ぎます。
- 2~3時間以上放置します。
- 汚れが落ちていることを確認したら、全体をいつもどおりの洗濯用洗剤で洗濯機洗いして仕上げます。
上記の方法で大切なのは、お湯の温度が50℃~60℃であることです。酸素系の漂白剤の力がもっとも発揮できるのがこの温度なんですね。
特に冬場ですとお湯の温度が冷めやすいので、温かい部屋の近くに放置しておくといった工夫をすることをおすすめします。
3.汚れ予防・軽い汚れ落としには「部分用洗剤」を
「靴下を毎日揉み洗い・つけ置き洗いするのはちょっと大変…」小さなお子さんを持つご家族からは、こんな声もよく聴かれます。また毎回漂白剤やゴシゴシ洗いをすると、靴下の傷みが激しくなるのも気になりますよね。
日常的な靴下汚れには、靴下や襟汚れ等のために作られた「部分汚れ用洗剤」が便利です。
用意するもの
トップ プレケア しみ抜き剤 ドロ用 本体 220mL ライオン
・原産国 : 日本
・原材料 : 界面活性剤(24% 純石けん分(脂肪酸エタノールアミン)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、アルカリ剤、安定化剤、金属封鎖剤
・内容量 : 220mL
・商品サイズ (幅X奥行X高さ) : 67mm×46mm×181mm
シミ抜きの手順
- 汚れが気になる部分に部分汚れ用洗剤のヘッドをあてて、直接洗剤を塗り込みます。
- 汚れをしっかり落としたい時には、この時点で軽く揉み洗いをしておきます。
- 普段の洗濯機洗いの洗い物として、通常通りの洗濯を行います。
なお部分洗い用洗剤の汚れ分解力・洗浄力は、漬け置き洗い等に比べるとやや劣ることが多いです。日常的な汚れは部分用洗剤で対処し、それでも残ってしまった汚れを時々漬け置き洗い(もしくは石けんでの揉み洗い)で対処する…といったルーティンにしてみると良いでしょう。
おわりに
靴下汚れの落とし方については、「洗顔フォーム(スクラブ洗顔料)を使う」「ベビーパウダーを使う」といった裏ワザ的な情報も散見されています。しかしこれらの方法は洗顔フォームのスクラブやパウダーが繊維の中に潜り込んでしまうため、あまりおすすめはできません。
特に厚手のスポーツソックスの場合、繊維の中に残った成分が変質し、変色等を起こす恐れもあります。また靴下を使用するのが小さなお子さん等の場合、残った成分が肌あれの原因となることもありますので、注意した方が良いでしょう。