簡単 染み抜き クリーニング方法

食べ物、飲み物、調味料、化粧品からインクなど染み抜きやクリーニングお手入れなどの方法を、自分で!自宅で!出来る方法を分かりやすくご紹介しています!

どの服は出すべき?頻度は?クリーニングの正しい使い方

服のクリーニング頻度

「どの種類の服はクリーニングに出すべきなのか」「クリーニングの頻度はどの程度が理想的なのか」…この質問にあなたは的確に答えられますか?

街のそこかしこにクリーニング店があり、さらには宅配クリーニング業界も急速に拡大している現在の日本は、いまや「クリーニング王国」とすら言える状態です。

しかしそれに対して、クリーニングについての知識は意外と知らない…という人も多い様子。クリーニングに出すべきかどうか迷ってしまったり、なんとなくクリーニングを後回しにして失敗!というケースも見られています。

クリーニングに出すべき服と頻度を知って、正しく賢くクリーニングを使いこなしていきましょう!

 

クリーニングに出すべき服とは?

クリーニング専門店に出すべき服とは、どのような服なのでしょうか。

水洗いできない素材の服

以下のような素材で作られた服は、家庭では水洗いをすることができません。

【洗えない素材例】
ウール・羊毛(ウォッシャブルウール以外)
シルク・正絹
・カシミヤ※
・レーヨン※
キュプラ
・皮革製品(スムース皮革、ムートン等)
・ダウン
・アンゴラ※
ポリエステル
・帆布
・ベロア
・起毛素材

※特殊加工がされている場合は水洗い可能な場合もあります。詳しくは製品の洗濯表示をご確認ください。

 

これらの素材は無理に水洗いをしてしまうと、縮んで元に戻らなくなってしまうことがあります。また縮まなくても毛がたくさん抜けて、風合いが失われてしまうといったトラブルが起こりやすいのです。

そのためこれらの素材で作られた製品は、クリーニング専門店で水を使わない「ドライクリーニング」でお手入れを行います。

特殊加工のある服

以下のような特殊な加工がされている製品も、ご自宅で洗うのは避けた方が良いです。

【特殊加工の例】
・レースが付いている
・刺繍が入っている
・ビーズやスパンコールが付いている
・ワッペン等が付いている
・金箔・銀箔加工が行われている
・金糸・銀糸が使われている
・シワ加工がある
・プラ以外のボタンがついている

例えば「刺繍入り」の製品の場合、布地が洗える綿素材であっても、刺繍の糸から色落ちが起こったり、その部分が収縮してシワになってしまうといった可能性があります。

特殊加工がある服は、その加工に合わせたお手入れをクリーニング店で相談しましょう。

型崩れしやすい服

素材が水洗いできるものであっても、型崩れが起きやすいものについては洗濯表示で「水洗い不可」となっていることも多いです。

【型崩れが目立ちやすい服の例】
・ジャケット類
・アウター類
・スラックス
・プリーツのある服
・立体縫製の服
・礼服 等

無理に手洗いをしてしまうと自宅での立体的なプレス(アイロン)ができず、グズグズの状態になってしまうことも。服に合わせた仕上げを行ってくれるクリーニング専門店に任せた方が良いです。

取れにくいシミがついた服

水洗いができない服にシミがついたら、速攻でクリーニング店にシミ抜きを依頼しましょう。また以下のようなシミも、自宅で対処をするのが難しいので早めに専門店に相談をします。

【取れにくいシミの例】
・直径5センチ以上の大きなシミ
・ついてから1~2週間以上が経過した古いシミ
・ボールペンや文房具のシミ
・ワインやぶどうジュースのシミ
・カビによるシミ 等

毛羽立ち・色あせを防ぎたい服

自宅で洗濯や乾燥を行うと、衣類には少しずつダメージが溜まってしまいます。気をつけていたつもりでも「セーターの表面が毛羽立った」「色味が褪せたように感じる」といったトラブルが起きたことがある人も多いのではないでしょうか。

キレイな状態をできるだけ長持ちさせたい高級服・大切にしたい服は、ご自宅ではなくクリーニングの専門店でお手入れしてもらった方が安心です。

【高級服の例】
・お出かけ用のワンピース
・薄手や手編み風ニット
・高級ブランドのアイテム 等

目安として、トップスで8,000円~10,000円、ボトムで10,000円~15,000円以上の製品は専門店でお手入れをした方が無難と言えるのではないでしょうか。

 

クリーニングに出す頻度は何回に1回?

衣類をクリーニングに出すタイミングは人によって少しずつ違うもの。でもどの程度の頻度でクリーニングに出せば、キレイな状態を維持できるのでしょうか?

ジャケット・パンツは「1~2ヶ月」のペース

ボトムスは腿や膝の後ろ等が接触するため、かなり汚れやすいです。よく履くパンツ・スラックスであれば、1ヶ月に1回程度のペースでクリーニングをした方がキレイな状態を維持できます。

ジャケット類は皮膚と接触する部分は少ないですが、手首や襟周辺等が汚れやすくなります。日常的に着用するものであれば、最低でも2ヶ月に1回はクリーニングをした方が良いでしょう。

アウターは「ワンシーズン」ごとが基本

コート・ダウン・ブルゾン等のアウター類は、原則として「ワンシーズンに1回」のクリーニングで大丈夫です。ただ日々の着用後にはブラシ等で表面の汚れやホコリを取るなど、定期的なメンテナンスはかかさないようにしましょう。

またアウターの一日の着用時間が長い人の場合、シーズン中に1回クリーニングでのお手入れをしてあげることをおすすめします。

長く着ない服は「着用後のお手入れ」として

結婚式用の礼服や喪服、またパーティーのためのドレス…このような服は、一回着ると次に着ることがいつになるのかわからないというケースも多いですよね。

一度着た服をそのまま長時間保管してしまうと、繊維の残った皮脂や汗汚れの成分が変質し、黄ばみ・変色等のトラブルの元になります。

着る回数の少ない服ほど「一回着たらクリーニングして保管」というクセを付けた方が安心です。

汗をかいたら早めに汗抜きクリーニング

クリーニングの頻度を上げるべき要素としては「汗汚れ」が挙げられます。汗が繊維に残ると独特の匂いが出やすくなるだけでなく、カビや変色の元になってしまうことも。以下のようなシーンで衣類を着用した時には、いつもより早めにクリーニングに出すことを心がけましょう。

【汗汚れが付く時】
・気温25℃以上の夏日
・運動や人混み等で汗をかいた時
・暖房の効いた場所での食事 等

なお汗の汚れは水に溶ける「水溶性汚れ」なので、石油制溶剤を使う「ドライクリーニング」だけでは汚れが落としきれません。特殊なソープを使った「汗抜きクリーニング」または「ウェットクリーニング」を依頼した方が汚れをスッキリと落とせます。

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シミが付いたら一日でも早く専門店へ!

衣類のシミには油溶性・水溶性・不溶性等の様々な種類がありますが、どのシミにも共通しているのは「時間が経つほど取れにくくなる」という点です。

クリーニング専門店であってもこれは同じこと。例えば油溶性のごく小さなシミの場合、早いうちなら全体的なドライクリーニングだけで落ちることもありますが、時間が経つとキチンとした「シミ抜き」を追加しないと汚れが取れなくなってしまいます。

さらに古いシミになって黄変・変色等が起きてしまった場合には、より本格的な「漂白」「色補正」等の対処をしないと服が元に戻らないことも。それだけクリーニングや補正にかかる料金も高くなってしまうのです。

自宅での対処が難しいシミが付いたら、一日でも早くクリーニング店に持ち込みましょう。

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おわりに

クリーニングに出すべき服について、またクリーニングの頻度についての情報はいかがでしたか?最近では宅配クリーニング等でも安価な業者が増えており、より気軽に衣類をクリーニングできるようになりました。

適切な頻度で洋服をクリーニングして、いつでもキレイな状態をキープしておきましょう。