クリーニングしたい衣類を宅配で送ったり受け取ったりできる「宅配クリーニング」。その便利さから、利用者数が年々上昇している人気のサービスです。
この宅配クリーニング、オプションとして「保管サービス」というメニューがあることを知っていましたか?
ここでは宅配クリーニングの保管サービスを使うメリットや、保管サービスで宅配クリーニング業者を選ぶ時のポイントを詳しくご紹介していきます。
宅配クリーニング保管サービスのメリット
宅配クリーニングの保管サービスとは、クリーニングをした衣類をそのまま倉庫等で一定期間預かってくれるサービスです。顧客は次のシーズン等、クリーニングに出した衣類が必要になった時に、宅配便で荷物を受け取ることができます。宅配クリーニングの保管サービスには次のようなメリットがあります。
クローゼットをスッキリさせられる
洋服をたくさん持っている人だと、クローゼットがいつもパンパンでしまいきれなかったり、服を探しにくくなってしまったり…こんな問題も多いですよね。
宅配クリーングの保管サービスを使えば、季節外れの服をためておかず、「いま必要な服」だけでクローゼットをスッキリと整えることができます。
例えば冬物のかさばるコートやダウン類等を春先にクリーニングに出して保管してもらい、11月頃に受け取ると考えてみましょう。春・夏の間はクローゼットは春夏服だけでサッパリ!いつもより多めに夏服を準備することもできるんです。
トランクルームより安上がり?
安いレンタル倉庫やトランクルームだと、常温・湿度管理等が無くて服が虫食いやカビの被害にあってしまうことも。かと言ってエアコン管理付きのトランクルームを借りると、半畳サイズでも1ヶ月あたり1~2万円以上、半年で6万~12万もの出費になってしまいます。
その点、宅配クリーニングの保管サービスは洋服10点の預かり料金(半年以上)が平均12,000円~15,000円台。これはクリーニング料金込の値段ですから、かなりオトクに「クリーニングと保管」ができることになります。
宅配クリーニング保管サービスの選び方
保管サービス・お預かりサービスをしている宅配クリーニング業者は色々ありますが、選ぶ際にはどのような点をチェックすればよいのでしょうか。
1.パック料金・定額タイプが割安
預かりサービスには「1枚(1点)が何円」というアイテム毎の料金システムと、「5点・10点で定額×円」というパック料金タイプがあります。
1点毎の保管サービスの場合、洋服の種類によって預かり料金が変動する業者も多いです。小さくて軽いアイテムよりも、重くてかさばるコート等の方が料金が高くなるというわけですね。
宅配クリーニング保管サービスを利用する場合、コート・ダウン等の大物を保管して欲しいという人が多いことでしょう。
選ぶのであれば「5枚でいくら・10枚でいくら」等、洋服の点数に応じた定額料金の方が割安です。
点数追加の可否と料金も要チェック
パック料金に「1点だけ」の追加ができるかどうかも確認しておきましょう。例えば『せんたく便』では、5点・10点・15点等のパックに加えて、1点800円(税抜)で追加保管を引き受けてくれます。
「あと1点だけコートがあるのに」という時でも、このような制度があると便利です。
2.「保管だけサービス」は避けた方がいい?
近年では「クリーニング無しで洋服の保管のみ」を行っている業者も登場しています。
保管料金がとても安いのが魅力なのですが、このタイプは避けた方が良いかもしれません。
「クリーニング無し保管」の場合、洗っていない衣類が大量に集まることになります。最悪の場合、虫害・カビ等の被害に遭っている衣類と一緒に保管されてしまう恐れも!保管サービスの値段が安い分、リスクも高いというわけです。
「クリーニング+保管」という2つのサービスを組み合わせている業者の方が、キレイな状態で服を保管してくれます。
3.保管環境をチェック
カビや虫害等の衣類のトラブルを防ぐには、保管する環境の「温度」や「湿度」が重要になります。
・室温:20℃以下
・湿度:60%以下
反対に室温が25℃~30℃だったり、湿度が70~90%の状態が続いていると、黒カビ・白カビ等の発生率が高くなってしまいます。
保管する倉庫の環境を公表している宅配クリーニング業者を選んだ方が、カビ等のトラブルを回避できるというわけです。例えば『リネット』の場合、高級ブランド品も扱うアパレル向けの倉庫を保管に使用していることを公開しています。
このような保管環境であれば、安心して大切な衣類を預けられますね。
4.保管期間の長さは?
宅配クリーニングの最大保管期間は、業者によって異なります。
最大保管期間が半年(6ヶ月)があれば、4月に出した服が10月~11月に戻ってくる計算。ですから一般的な衣替えの期間には十分に対応できる範囲です。ただ温かい地域にお住まいの人の場合、「3月には真冬用コートをクリーニングに出して、12月頃までは保管しておいて欲しい」といったことも考えられます。
このような場合には、保管期間が長めの宅配クリーニング業者を選んだ方が良いでしょう。
有料で延長保管ができる業者も
業者によっては、最大保管の超過後に月額500円~1,000円程度の超過料金で「延長保管」をしてくれるところもあります。「衣替えのスケジュールが変わるかも」と不安な場合には、例えば『REAQUA』のような延長保管サービスがある業者を選ぶのも手です。
5.到着1ヶ月以内にクリーニングしてくれる?
宅配クリーニング業者に届いた衣類は、スタッフによる衣類の汚れ具合のチェック後、優先順位等を考えながらクリーニング処理に回されます。
業者によっては、クリーニング後にすぐに顧客に届ける衣類に比べて、保管・お預かり向けの衣類を大きく後回しにしてしまうことも。中には数ヶ月もクリーニング無しで保管されたあとに、ようやくクリーニング…といった業者もあるようです。
衣類到着後のクリーニング処理は、最低でも「到着1ヶ月前後」に行っていることを公表している業者を選んだ方が良いでしょう。ちなみに『ネクシー』では、衣類到着後10日以内に即クリーニングを行うことを公表しています。
このような宅配クリーニング業者は理想的と言えそうです。
6.お届け日の指定や変更はできる?
「長期保管してもらっているコートやワンピース、思っていたよりも早く必要になってしまった…」こんなケースになることも考えられますよね。しかし「保管後のお届け日」の指定・変更ができないタイプの預かりサービスだと、一定期間中は預けた衣類を出せなかったり、不在日に荷物を届けられてしまうこともあります。
衣類が手元に戻ってくる日にちを指定・変更できるかどうか、事前に確認を取っておいた方がトラブルを防げ安心です。
おわりに
宅配クリーニングの保管サービスのメリットや選び方のコツはいかがだったでしょうか。一見すると同じように見える宅配クリーニング業者でも、ポイントを絞って見ていくとそのサービス内容には意外と違いがあります。
「保管期間が長い方が良い」「すぐにクリーニングしておいてほしい」等、自分のニーズに合った宅配クリーニング業者を選びましょう。