簡単 染み抜き クリーニング方法

食べ物、飲み物、調味料、化粧品からインクなど染み抜きやクリーニングお手入れなどの方法を、自分で!自宅で!出来る方法を分かりやすくご紹介しています!

宅配クリーニングで洗えない服とは?9種類の衣類に要注意!

選択表示

「送るのも受け取りも自宅でできる」という便利さで人気の『宅配クリーニング』。でも洋服の種類によっては、宅配クリーニングに出せないこともあるって知っていましたか?

洗えない服を宅配クリーニングに出すと、ムダな出費になってしまうことも。「しまった!」と思う前に、宅配クリーニングでは洗えない服の種類について知っておきましょう。

ここではクリーニングができない服の見分け方や、多くの宅配クリーニングで引受けできない代表的な9種類の服について詳しく解説していきます。

 

まずは「洗濯表示」をチェック!

宅配クリーニングでは、以下のいずれかの方法で洋服をクリーニングします。

ランドリー(水洗い) 大型ドラム洗濯機等を使用し、お湯などを使った「水洗い」を行います。
ドライクリーニング 石油系の有機溶剤を使用し、大型洗濯機を使用して水を使わずに洗濯を行います。
ウェットクリーニング 洗浄液として水を使用しますが、水使用による素材へのダメージを極力抑えた形で洗浄を行います。

つまりこの3つの方法がどれも使えない場合には「クリーニングができない」と判断され、引受不可となってしまうのです。水洗いができるのか、その他のクリーニング方法に対応しているかどうかは、洋服の「洗濯表示」で確認することができます。

洗濯表示の例

水洗いOK
水洗いok
水を張った桶の形に使用可能な温度数が書かれている/桶に手の形

ドライクリーニングOK
ドライクリーニングok
丸印の中にP、またはF

ウェットクリーニングOK
ウェットクリーニングok
丸印の中にWのマーク

これらのマークがない、またはマークにバツが付いている場合、その洗濯方法は使用することができません。

3つのマークのどれも無いという場合には「宅配クリーニングでは洗えない」という可能性が高いです。

 

宅配クリーニングで洗えないことが多い9つの衣類

上記のとおり洗濯表示をチェックすれば、宅配クリーニングで洗えない服は大体事前に把握することができます。でも衣類のひとつひとつの洗濯表示を確認するのも大変ですよね。おおまかに「この衣類はクリーニングはダメ」と知っておく目安を知りたい…という人も多いのではないでしょうか。

多くの宅配クリーニング店で「クリーニングNG」とされる服には、次の9種類があります。

1.天然皮革製品

革ジャン

革ジャンや革コート等の皮革製品は、ほとんどのお店でクリーニング取り扱いを行っていません。また全体が革ではなくても、肩当て・肘当て等の一部に皮革が使われている場合、クリーニングNGとなる場合があります。

ただ例外として宅配クリーニング業者『リナビス』等では、革製品の衣服や小物、また一部が革製品の衣類のクリーニング(スムース革・スエード等)を受け付けています。

2.ファー・毛皮製品

毛皮

毛皮のコートやマフラー等、リアルファーの衣類も多くの宅配クリーニングで取り扱いNGです。また皮革製品と同じように、一部にリアルファーが扱われている場合もクリーニングNGとなります。

手袋や帽子・ニットにファーのポンポンが付いているようなデザインも対応できないので注意しましょう。

こちらも例外として、前述した『リナビス』ではリアルファーに対応しています。ただ基本は丸洗いで、シミ抜き不可としている業者も。状態によっては洗えない場合があるので、事前に確認をしておくことをおすすめします。

3.着物

着物

一般的な宅配クリーニング(洋服をメインにしているクリーニング)の場合、9割以上は着物をNGとしています。「浴衣」がOKの場合でも「着物(木綿着物・ウール着物含む)」がNGという場合もありますので要注意です。

ただ最近では着物を専門に扱う宅配クリーニング業者も登場している他、悉皆屋等の専門業者の中に宅配サービスに対応するところも出てきました。着物の素材がわからなかったり、高級着物のクリーニングをしたい場合には、このような専門宅配業者を選ぶのも手です。

着物宅配クリーニング きものtotonoe

4.ドレス

ドレス

カクテルドレス・パーティードレス等のデリケート製品も宅配クリーニングで対応NGとなりやすいです。特に料金が安い手軽なタイプの宅配クリーニング店の場合だと、ドレスは洗ってもらえません。

反対に高級ブランド服等も扱える『リナビス』のような宅配クリーニング業者だとドレスもOKです。『リナビス』の場合、飾り・レース等がつかないタイトシルエットのものであれば、一般的なクリーニングコースでドレスを洗ってもらえることもあります。

ただ飾りがあったり、ボリューム感のあるデザインだと「特殊衣類コース」での対応になりますので要注意。またデザインによって「対応OK・NG」が変わる業者もあるので、事前に写真を送って相談するのも手です。

5.ビーズ・スパンコール等の装飾製品

スパンコール

次のような「縫い付け」「刺繍」等の特殊加工がある製品も、一般的な宅配クリーニングでは「洗えない」と断られることが多いです。

・ビーズの縫い付け
・スパンコール縫い付け
・ストーン(ラインストーン等)の縫い付け
・刺繍
・手織りレース 等

ニット・帽子等の一部分に装飾が付いているだけでも「クリーニングNG」となる場合が多いので、事前によく確認することをおすすめします。

なお特例としては宅配クリーニング『キレイナ』が、スパンコール等の特殊加工がある衣類のクリーニングを受け付けています。『キレイナ』はグループ会社で舞台衣装等も扱っていることから、特殊加工の扱いに強い傾向です。

6.ボンディング加工衣類

ボンディング加工とは、生地と生地を接着剤で張り合わせた加工です。パリッとしたスプリングコート等、独特のハリのある生地となる特徴があります。

ボンディングの接着剤にはポリウレタン成分が使われているのですが、この成分はあまり寿命が長くありません。張り合わせてから2年程度が経過すると、接着面が剥がれたり、溶けたりするトラブルが起きやすくなるのです。

そのため宅配クリーニング業者のみならず、クリーニング業界では基本的にボンディング加工衣類を受け付けません。『マッキントッシュ』のような高級衣類の場合には、専門の業者がクリーニングとリペアを受け付けていますので、相談をしてみましょう。

7.シワ加工・プリーツ加工の衣類

プリーツ加工やシワ加工の製品は、もともと永久的な効果を確約した加工ではありません。洗濯等の繰り返しによって、徐々に加工が取れていくものです。特に絹・ウール・シルクの製品は、1回のクリーニングでもプリーツが取れてしまうことがあります。

そのため多くの宅配クリーニング業者では、トラブル防止のためにプリーツ加工製品を「洗えない」という対応にしています。

一部『リネット』等では対応可能なケースがありますが、万一プリーツが取れた場合の復元ができないこと、またアイロン仕上げを行わないこと等は事前の注意事項として公開されています。

8.下着・肌着

下着・肌着

下着や肌着類は宅配クリーニングでは受付されません。また業者によって対応は異なりますが、レギンスや靴下等の製品もNGとされていることが多いです。

これはクリーニング業法という法律で、「伝染牲の疾病の病原体による汚染のおそれのあるもの」は、洗濯だけでなく定められた『消毒』をする必要があると定められているため。肌に直に身につける製品は上記の「汚染のおそれがある」に該当するのです。

また下着類は、法律に従った特別な保管方法にも気をつけなくてはなりません。「下着OK」としてしまうと、消毒のための設備や保管設備を作らなくてはならない…というコスト面や手間の面の問題で、クリーニング店では対応ができないのですね。

9.経年劣化が激しい衣類

虫食い

虫食いや変色、日焼け・破れ等、すでにあきらかなダメージが見られる製品は、基本的にクリーニングNGです。また吐瀉物や血等で激しく汚れた状態のままだったり、水等で湿ったままの状態の衣類も引き受けてもらえせんので注意しましょう。

 

おわりに

宅配クリーニングに洗えない服を送った場合でも、送料や返送料はかかってしまいます。また誤ってパック5枚・10枚の中に「洗えない服」を入れてしまった場合も、その分を返金等はしてもらえないことが多いです。ムダな出費とならないように、十分に注意をしましょう。

なお洗える服・洗えない服の区分けは、宅配クリーニング業者によって微妙に異なります。使用する宅配クリーニング業者の公式サイト等で区分けを確認するか、わからない場合には事前に問い合わせをすることも大切です。

curininngu.hateblo.jp