最近注目を浴びているサービス「宅配クリーニング」。テレビや雑誌等のメディアで紹介されることも増えているため、「宅配クリーニングを使ってみようかな」と思っている人も多いのではないでしょうか?
でも宅配クリーニングと一口に言ってもたくさんの業者がありますから、どの業者を選べばよいのか迷ってしまいますよね。宅配クリーニング選びに失敗しないために、いくつかの要素をしっかりチェックして比較してから決めていきましょう。
ここでは宅配クリーニング選びのポイントを6つに絞って解説していきます。
- 1.宅配クリーニング料金は定額パック制?単品毎?
- 2.コンビニで集荷している?
- 3.長期保管サービスは必要?
- 4.クリーニング専用の宅配キットはある?
- 5.公式サイトの情報はわかりやすい?
- 6.賠償基準は記載されている?
- おわりに
1.宅配クリーニング料金は定額パック制?単品毎?
宅配クリーニング選びでまず気になるのが料金面です。宅配クリーニングの料金システムでは、大きく分けて以下の2種類があります。
【定額制・パック制】
「5点パックで2,000円、10点パックで4,000円」等、クリーニングの決まったアイテム数までは同料金でクリーニングしてくれる料金システムです。業者によって詳細は異なりますが、1ヶ月毎の定額制としている業者が多いです。
アイテム数が多いパックほど、1点あたりの料金は割安になります。また定額パック制度の場合、往復の配送料が割引になる、もしくは無料となるサービスを付ける宅配クリーニング業者が多く見られます。
【単品制】
一般的な実店舗型クリーニングと同じで、1点毎に料金が発生します。「シャツは200円、スカートは300円」といったように、アイテムによって金額が異なるシステムです。原則として、往復の宅配送料は別に発生します。
どちらの料金システムにもメリット・デメリットがありますが、以下のような場合には「定額パック制」の方がコストパフォーマンスがよくなります。
【定額制・パック制向きのケース】
・1ヶ月のクリーニング点数が多い場合
・コートやダウン等の重量アイテムが多い場合
・衣替えの時にまとめてクリーニングしたい場合
・家族の衣類をまとめてクリーニングしたい場合 等
2.コンビニで集荷している?
宅配クリーニングでは、原則として以下のような方法で業者との洗濯物のやりとりを行います。
2)宅配業者と集荷の日程・時間帯を決める
3)自宅まで宅配業者が荷物(洗濯物)を取りに来る
4)宅配業者がクリーニング業者へ荷物(洗濯物)を配送
5)クリーニング業者が衣類を受け取ってクリーニング
6)宅配業者がクリーニング済みの衣類を自宅にまでお届け
実店舗にまで衣類を持ち込んだり取りに行かなくて良いというのが、宅配クリーニングの大きな魅力です。ただ在宅時間が短い人の場合、最初の「集荷(荷物を取りに来て貰う)」の時にも家に居なくてはならないのが難点と言えるかもしれません。
この場合には「コンビニ集荷」に対応しているクリーニング業者を選ぶと良いでしょう。洗濯物をお近くのコンビニにまとめて出せば、クリーニング済みの衣類が宅配便で戻ってくるというシステムです。
業者によってコンビニ集荷サービスの有無や、提携しているコンビニの種類は異なります。家の近くのコンビニで集荷をしているかどうかを確認しておきましょう。
コンビニ集荷対応 宅配クリーニング業者
3.長期保管サービスは必要?
長期保管サービスとは、クリーニングをした衣類を業者がそのまま倉庫で預かってくれるサービスです。
【長期保管サービスの預かり期間】
平均6ヶ月~最長12ヶ月(業者により異なる)
【長期保管サービスの料金システム】
1)定額パック制等に付属する無料サービスとなるタイプ
2)6ヶ月までは無料サービス、その後は有料預かりとなるタイプ
3)長期保管サービスは別途料金が発生するオプションサービスタイプ
例えば夏のおわりに夏服を宅配クリーニングに出して「長期保管サービス」を使い、次回の夏服を着る時期まで保管をしてもらえば、クローゼットの中はスッキリ!以下のような人には特に向いたサービスと言えます。
・衣類の量が多いほうだと思う
・1DK等、部屋の収納が少ない
・家の中をスッキリさせたい
・衣替え等は比較的こまめに行う方
しかし長期保管サービスが無料で付いていくる業者の場合、平均的に宅配クリーニング料金がやや高めになります。長期保管サービスを利用しない場合には、サービス無しのパックサービスや業者を選んだ方が良いかもしれません。
各宅配クリーニング保管サービス比較
▼ 宅配クリーニング店「リスナビ」保管サービス
【有料】(最大12ヶ月)
20点を12か月間預けた場合、1ヵ月につき1点あたり19円(税抜)
▼ 宅配クリーニング店「リネット」保管サービス
【有料】(最大8ヶ月)
1着1,400円と2,400円の2コースからご選択。
最大8ヶ月保管でひと月あたり1着175円~。
▼ 宅配クリーニング店「プラスキューブ」保管サービス
【有料】(1着 200円 最大8ヵ月間)
▼ 宅配クリーニング店「せんたく便」保管サービス
【無料】(最大11か月)
※ここでのクリーニング保管サービス【無料】とは、宅配クリーニングをご利用されたお客様が利用できるサービスです。
4.クリーニング専用の宅配キットはある?
「宅配キット」とは、宅配クリーニング業者にまで荷物を送るためのキットのことです。キット内容は原則として以下のようなものになります。
・専用バッグまたは紙袋・段ボール:洗濯物をまとめて入れるための箱か袋
・宅配伝票:宅配業者用の送り状。内容がすでに入力済みというパターンが多い
・指示書:しみ抜き等の詳細を指定するためのカードや書類
宅配キットがないクリーニング業者の場合、客は自分で段ボール箱や袋を用意しないといけません。また集荷の際になってから送り状を自分で書かなくてはならず、手間が余計にかかります。
年1回といったペースであれば「宅配キット無し」でも大丈夫かもしれません。しかし定期的なサービス利用をする予定があるのなら、専用の宅配キットがあるクリーニング業者を選んだ方が良いでしょう。
各宅配クリーニング業者別 宅配キットの有無
「プラスキューブ」有り【無料】申し込みフォームより注文
「リネット」有り【プレミアム会員】初回、配送業社さんが配送時に段ボールで利用!2回目以降は返送時に届く集荷バックがご利用可。
「キレイナ」無し 配送業社さんが用意した段ボール箱を利用
5.公式サイトの情報はわかりやすい?
ここまでのサービスをチェックして、いくつかの宅配クリーニング業者が候補に残った…という人も多いはず。そんな時には、各社の「公式サイト」をチェックしてみましょう。
1ページだけで登録フォームになってしまういわゆる「ランディングページ」ではなく、料金システムやFAQ等、サービス全般が紹介されている公式サイトをグーグル検索で探してみてください。
以下のような情報を公式サイト内でサッと探して確認することができるでしょうか?
【チェックする情報例】
- アイテムごとの料金は?
- クリーニングできない種類の服はある?
- 追加料金なしで頼める服の種類に決まりはある?
- 宅配キットのタテ・ヨコのサイズは?
- 届くまでの日数はどこで確認できる? 等
細かい情報がキチンとわかりやすく盛り込んである公式サイトであれば、そのクリーニング業者は親切で良心的な業者である可能性が高いです。
反対にどこを探しても情報が見当たらなかったり、料金についての重要な部分では妙に小文字になる…という場合には要注意。口当たりの良い情報だけを掲載している業者は、あまり信頼できません。
6.賠償基準は記載されている?
クリーニングを依頼する場合には、万一のトラブルのことも装丁しておいた方が安心です。
最悪の場合に洋服が傷んでしまったり、手違いで別の人の手に衣類が渡ってしまった…本来あってはならないことですが、実店舗型のクリーニング店でもこのようなトラブルは見られています。
万一のトラブルの際にどのような賠償を行ってくれるのか、その基準を示すのが「賠償基準」です。キチンとした会社であれば、賠償基準は必ず公式サイト内に掲載されています。どのような形での保障を行うのかは事前によくチェックしておきましょう。
おわりに
宅配クリーニング業者の選び方のコツはいかがでしたか?宅配クリーニング業者選びで失敗しないためには、自分のクリーニングの使い方や衣替えのスタイル等を振り返ってみることも大切です。年間どれくらいクリーニングを使いそうか、どのアイテムをクリーニングに出すか…まずはその確認からスタートしてみましょう!