簡単 染み抜き クリーニング方法

食べ物、飲み物、調味料、化粧品からインクなど染み抜きやクリーニングお手入れなどの方法を、自分で!自宅で!出来る方法を分かりやすくご紹介しています!

2種類のスーツのシミ抜き方法をマスターしよう!

スーツの食べこぼしによるシミ

スーツは日常的に着ることが多い分、シミが付きやすい衣類です。でも「スーツにシミが付いたから」といって毎回クリーニングに出していると、クリーニング代が高く付いてしまいますよね。またあまりにも頻繁にドライクリーニングを続けると、せっかくのスーツの寿命を縮めてしまうこともあります。

適切なスーツのシミ抜き方法を知って、自分でお手入れをしてみましょう!ここでは水溶性汚れ・油溶性汚れという2種類の汚れに対するスーツのシミ抜き方法を解説していきます。

まずはスーツのシミの種類を判別!

スーツにコーヒー

シミ抜きを行う上で大切なのが、シミの原因の特定です。そのスーツのシミ、何で汚しましたか?スーツにつくシミは大きく分けて以下の2種類に分類することができます。

【水溶性のシミ】
カンタンに言うと水で分解できるシミです。汚れの中には油分がほとんど含まれていません。

コーヒーのシミ
・ビールのシミ
ワインのシミ
醤油のシミ 等

【油溶性のシミ】
水では分解しきれず、溶解に油分が必要になるシミです。食べこぼし等の他、化粧品系の汚れも含まれます。

マヨネーズのシミ
ドレッシングのシミ
・肉汁のシミ
・化粧品のシミ(口紅ファンデーション等)

シミ汚れの判別方法

「シミが水溶性が油溶性かわからない」という時の目安としては、次の判別方法があります。

  1. シミの部分に霧吹きで軽く水を吹きかける
  2. 10秒程度放置する
  3. シミ部分に水が完全に染み込んでいる場合は水溶性の可能性が高い。水が弾かれたり、シミ部分が光っているような場合には油溶性の可能性が高い。

ただしこの方法はあくまでも「目安」です。「シミの原因がまったくわからない」「何で汚したか覚えていない」という場合は、「家でシミ抜きできないケース」となります。

 

スーツの水溶性汚れのシミ抜き方法

ではスーツのシミが水溶性汚れだった場合のシミ抜き方法を見てみましょう。水溶性の場合、おしゃれ着洗い用の中性洗剤が使用できます。

【用意するもの】

・タオル(4~5枚)
洗濯用中性洗剤(液体タイプ)
・洗面器等の容器

※スーツの素材によっては、中性洗剤でも変色・変質が起きる可能性はあります。先に裏地部分等の目立たない部分で変色テストを行っておきましょう。

【スーツのシミ抜きの手順】

  1. タオルを敷いて、スーツのシミのある部分を上にして広げます。
  2. 洗面器等にぬるま湯を張り、中性洗剤を適量溶かします。
  3. 別のタオルを2)の液体に浸して、固く絞ります。
  4. 絞ったタオルで、シミ部分をトントンと叩くようにしながら汚れを取っていきます。ゴシゴシこすらないでください。
  5. 汚れが取れたら、別のタオルをぬるま湯に浸して絞り、再度シミの部分を叩きます。これで洗剤の成分を遺さないようにします。
  6. 最後に乾いたタオルでシミの部分をポンポンと叩き、水分をしっかり取ります。輪ジミ等を遺さないようにするために、ていねいに行いましょう。

 

スーツの油溶性汚れのシミ抜き方法

スーツのシミが油溶性汚れの場合には、水や中性洗剤だけでは汚れが落としきれません。揮発性の高い溶剤である「ベンジン」を使用します。ベンジンはドラッグストアやホームセンター等で購入可能です。

【用意するもの】

・ベンジン
・タオル(2~3枚)
・ガーゼか布(小型タオルでも可、汚れても良いもの)

※ベンジンを使うと色落ち・色ハゲ・輪ジミ等のトラブルが起きる場合があります。必ず事前に目立たない場所で色落ちテストを行ってください。
※ベンジンは引火性の物質です。作業中は火気厳禁ですので注意しましょう。
※ベンジンを扱う際には必ず窓を開けるか換気扇を回してください。揮発性が高いため、有害物質を吸込むと危険です。

【スーツのシミ抜きの手順】

  1. 下にタオルを敷いてから、スーツのシミのある部分を広げます。
  2. ガーゼや布にベンジンを含ませて、シミのある部分をトントンと叩き、汚れをタオルや布に移していきます。
  3. 常にタオルや布のキレイな面が当たるように、場所を移動させていきます。
  4. 汚れが落ちたらもう一度キレイな布にベンジンを含ませて、輪郭をぼかすように叩き込みます。ぼかしを行うことで、輪ジミになるのを防ぎます。

なお例えばシミの原因が「醤油の入ったステーキソース」等の場合だと、水溶性の汚れと油溶性の汚れが混じった状態です。

この場合には、油溶性汚れ向けのシミ抜きを行ってから、水溶性汚れ用のシミ抜きをして、両方の汚れを取り除いていきます。

 

自分ではスーツのシミ抜きができないケース

残念ながら、次のようなスーツのシミはご家庭ではシミ抜きをするのが難しいです。

シミの直径が3センチ以上

シミが大きくなるほど、洗剤や水・ベンジン等をたくさん使わないと汚れが取れなくなります。その分だけ、スーツの生地を傷める可能性が大きくなってしまうのです。

また油溶性汚れの場合、大きなシミを自分でシミ抜きすると汚れが取り切れず、かえって汚れを広げたり、輪ジミを作ることがあります。

目安として、3センチを越えるようなシミは自分で対処をしない方が良いです。

付いてから一週間が経ったシミ

3日~一週間程度が経過すると、汚れは繊維に定着して取れにくくなります。こうなると、自分でスーツのシミ抜きを成功させるのは難しいです。

いつ付けたのかわからない」という場合には、無理に自分でケアをするよりも、専門店に依頼をした方が良いでしょう。

黒ずみ・汗ジミ

衿や袖口が黒ずんだり、汗ジミ輪ジミのようになって裏地に浮いてきている…このようなシミは、見つけたのが今日であっても「古いシミ」です。

黒ずみは皮脂汚れが時間が経って変質したもの。また脇等に起こる輪ジミは、汗汚れによるミネラル成分が時間が経過し繊維を変質させることで起こります。

いずれにしても、付いてから間もないシミではなく、繊維にしっかりと定着してしまっている「ガンコなシミ」です。できるだけ早く専門店で「シミ抜き」をしましょう。

ボールペンやペンキ・墨汁のシミ

ボールペンインクペンキ等のシミは対処が厄介です。どんなボールペンを使ったか、ペンキの種類等を控えた上で、クリーニング専門店に速やかに持ち込むことをおすすめします。

なお墨汁については、最悪の場合クリーニング店でも対処ができないケースもあります。早めに専門店に相談をしましょう。

縫い目の部分にあるシミ

シミが縫い目にまたがってできてしまった場合は、早めに専門店のシミ抜きで汚れを取ってもらった方が良いです。

縫糸が汚れを吸い込んだままだと、後々にその部分が弱くなったり、カビや虫害等が起きる原因になります。

原因がわからないシミ

スーツにつく汚れの原因は様々です。誤った方法でシミ抜きの対処をすると、後からではクリーニング専門店でもスーツを元に戻せないこともあります。「アレ?」と思うようなシミの場合には、早めに専門店に持ち込んだ方が安心です。

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おわりに

家庭でのスーツのシミ抜きを成功させるには、何よりもまず「シミを早く発見する」「原因と特定する」ということが大切です。そのためには、毎日のお手入れが重要になります。

スーツを着て帰宅したら、ハンガーにかけっぱなしで放置せず、ブラシをかける週間をつけましょう。全体をブラシがけすることで、シミの発見も早くなりますよ。

 

スーツにおすすめ宅配クリーニング

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