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25%が失敗中!柔軟剤のやってはいけない6つの使い方とは

柔軟剤

あなたは柔軟剤を正しく使うことができていますか? お洗濯に欠かすことができない存在である柔軟剤。衣類をフンワリと柔らかく仕上げてくれるだけでなく、最近では静電気を防止したり、シワができにくくする効果のある柔軟剤も登場しています。また柔軟剤の良い香りも人気ですね。

でもこの柔軟剤、洗剤メーカーが行った調査では「4人に1人」が使い方を間違っているのだとか。また最近では、柔軟剤の使い方をまちがったことで周囲に「香害」という形での迷惑をかけている人も増えているようです。

柔軟剤の効果をキチンと発揮させるために、正しい使い方を知っておきましょう。ここでは柔軟剤の使い方でよくあるNG例を6つご紹介しながら、柔軟剤の正しい使い方について解説していきます。

1. ×洗剤と一緒に柔軟剤を入れる

特に縦型洗濯機を使っている人に多いのが「洗剤と柔軟剤を一緒に入れる」という間違い。実に全体の22%、5人に1人以上の人が洗濯用洗剤と柔軟剤を一緒に入れてしまっています。

柔軟剤は洗濯用洗剤と同時に入れてはいけません!

これはなぜかというと、柔軟剤には「繊維をコートする役割」があるからなんです。柔軟剤に含まれている成分は、繊維の外側を薄く取り巻いて、ふんわりと柔らかい状態にする役割を負っています。

しかし洗剤と柔軟剤を一緒に入れると、「汚れを落とす」洗剤と「コートしようとする」柔軟剤の力がぶつかり合うことに。洗濯洗剤は汚れを十分に落とせなくなりますし、柔軟剤はコート力を発揮できません。

結果として「汚れがキチンと落ちていない、ふんわりしていない洗濯物」が出来上がってしまうのです。例えればシャンプーとトリートメントを同時にしているようなものですね。

洗剤と一緒に入れている柔軟剤は意味がまったく無いだけでなく、洗剤の邪魔もしています。

柔軟剤は「すすぎ」で投入する

柔軟剤は洗濯の最初に入れるものではなく、キレイに洗い終えた「すすぎ」の状態で使用するものです。

洗剤と同時に柔軟剤を入れるのは絶対に止めましょう。

 

2. ×すすぎ1回目で柔軟剤を投入する

柔軟剤を入れるのは「すすぎ」の時…では「すすぎ」を2回行う場合、どちらで柔軟剤を入れるべきなのでしょうか?特に手洗いの場合にこの答えに間違ってしまう人が多いようです。

第1回の「すすぎ」の時に柔軟剤を投入するのは、実は間違い!

この時にはまだ水の中に汚れが残っているので、柔軟剤で繊維をコートするのはあまり良くありません。また「第2回」のすすぎで、せっかくコートした柔軟剤の成分の多くが流されてしまいます。

柔軟剤は「2回目」のすすぎで使う

柔軟剤を使うのは2回目のすすぎ(最後のすすぎ)が鉄則。

すすぎの水が十分にキレイになってから適量を加えることで、抗菌・シワ予防等の成分が繊維をしっかりとコートしてくれます。

 

3. ×柔軟剤を「洗剤投入口」に入れる

近年は洗濯機が全自動型・ドラム式等になったことで、柔軟剤の使い方に間違う人が減ったとも言われています。これは洗濯機に専用の「投入口」ができたためです。

ところが…なんと全体の4%以上は「洗剤用の投入口に柔軟剤も入れている」のだとか。これでは柔軟剤の意味がなくなってしまいます。洗濯機の投入口はそれぞれ、適切なタイミングで洗剤・柔軟剤を投入するように作られているのです。

洗剤の投入口

初回に水を貯める状態で洗剤が入れられ、十分に混ざった洗剤液で「洗浄」ができるように作られています。

柔軟剤の投入口

第2回以降の「すすぎ」の状態になってから柔軟剤が投入されるようにセットされています。

柔軟剤用の投入口を確認しよう

現在の日本で使われている全自動の洗濯機には「柔軟剤用の投入口」が必ず用意されています。使用している洗濯機の説明書をよく読み、柔軟剤の投入口がどこなのかを確認しましょう。

 

4. ×「香りが減った」と柔軟剤を増やす

お気に入りの柔軟剤、しばらく使っているとあまり香らなくなってきた…と感じていませんか?「香料が飛んだのかな」「古くなってきたのかも」と、柔軟剤の量を増やしていないでしょうか。

最近増えているのが、このような「使用量の増加」による香害です。実はこれ、「ニオイがしない、香らなくなった」と感じているのは毎日柔軟剤を使っているご本人やご家族だけって知っていましたか?

人間の嗅覚(きゅうかく:ニオイを感知する力)は、五感の中でも特に麻痺をしやすい知覚とされています。同じニオイを嗅いでいると慣れてしまって、「ニオイがある」「香りがしている」ということがわからなくなってしまうのです。

近年の柔軟剤では特に強い香料を用いているものが増えており、嗅覚が麻痺しやすいとも言われています。繰り返し同じ香料の柔軟剤を使っている場合は特に、香りを判別しにくくなりやすいです。

自分では「適度だ」と思っている柔軟剤の香り、実は周囲の人はキツすぎる柔軟剤のニオイに迷惑をしているかもしれませんよ!

無香料柔軟剤等で「香り」のお休みを

柔軟剤の使用量を一定に保つことはもちろん大切!製品パッケージの裏に水量に対する使用量が書かれていますから、必ずその量を守りましょう。

ただ「香り」に慣れた鼻を元に戻すのはなかなか難しいものです。「量を増やさないと香りがしない」と感じている方は、しばらくは無香料タイプの柔軟剤を使って、香料に対する感覚をフラットにすることをおすすめします。

 

5. ×「シワが取れない」と柔軟剤を増やす

シワ防止の柔軟剤を入れたけれど、洗濯ジワがやっぱり付いている…こんな時「柔軟剤の量が足りないのかも」と判断をしてしまう人も多いもの。でも柔軟剤をたくさん入れたからと言って、シワがつかなくなるわけではありません!

柔軟剤を使えば確かに細かい洗濯シワはつきにくくなりますが、「完全にシワがつかなくなる」というものとは違います。洗濯物の入れ方、洗濯の仕方によっては、取れにくい深いシワが付いてしまうこともあるのです。

洗濯物は適量+洗濯ネットを使いましょう

服に深いシワが付きやすい理由のひとつは「洗濯物の入れすぎ」です。洗濯物は「水流の中で洗濯物が軽々と泳ぐ程度」が理想の形。洗濯物に対して水の量が少なすぎるとシワができやすいだけでなく、汚れ落ちも悪くなるので、悪臭の原因にもなります。

また、特にシワが付きやすい自然素材の繊維(綿・麻等)の衣類は、洗濯ネットに入れて洗うのも手。脱水時間が設定できる洗濯機であれば、脱水時間を短めにすることでも洗濯ジワを減らせます。

 

6. ×「部屋干しのニオイ対策」に柔軟剤を増やす

「部屋干しのニオイが気になるから」と柔軟剤を増やしてはいませんか?部屋干しのニオイの元は「雑菌」です。柔軟剤には抗菌効果成分があるものも多いですが、それはあくまでも予防対策。すでに増えてしまった菌を消毒・殺菌してくれるわけではありません。

また多すぎる柔軟剤を使うと繊維にそれらの成分がまとわりつくため、実は雑菌のエサを増やすことになります。部屋干しのニオイがキツい理由は、柔軟剤の過度な使用ということもあるのです。

部屋干しのニオイが気になる場合は漂白剤を

部屋干しのニオイが気になる場合には、消臭力のある「酸素系漂白剤」を使って浸け置きをして、雑菌の繁殖を抑えましょう。酸素系漂白剤であれば、色柄物でも使うことができます。

また一度コインランドリーの乾燥機を使って、高温で乾燥をするのも夕刻です。普段の部屋干し乾燥時には扇風機やサーキュレーターを使って風をあて、早く乾かすことも大切ですよ。

 

おわりに

現在の柔軟剤には様々な成分が加えられて多機能になっていますが、その分だけ「量を増やせば効果が上がる」といった勘違いをしてしまう人が増えています。

またどんなに良い成分を入れている柔軟剤でも、正しい使い方をしなくては効果はキチンと発揮されません。洋服をキレイに長持ちさせるためにも、柔軟剤を正しく使いこなして行きましょう!