毎日のお洗濯、洗剤を使う量はキチンと測って入れていますか?「いつも必ずスプーン1杯入れている」「使用量を気にしたことが無い」このような洗濯洗剤の使い方に思い当たる点があったら、もしかしらあなたの洗濯洗剤の使用量は「多すぎ」かもしれません。
洗濯の洗剤の使用量が多すぎると、実は洋服にも洗濯機にも良くないんです。洗濯洗剤の適正な使用量を知って、もっと快適な洗濯ライフを送りましょう!
ここでは多すぎる洗濯洗剤の使用のデメリットや、縦型洗濯機・ドラム型洗濯機それぞれの洗濯洗剤の使用量について詳しく解説していきます。
多すぎの洗濯洗剤はデメリットだらけ
洗濯洗剤が少なすぎる場合、洗濯物がキチンと洗えず汚れが落ちきらない…このデメリットは想像が付くという人が多いはず。でも洗濯洗剤は「少なすぎ」だけでなく、「たくさん使いすぎ」もダメなんです。
洗濯機は、規定の洗剤量を使うことを想定して「水の量」や「すすぎの回数」等のプログラムが決められています。多すぎる洗剤を使うと「すすぎ」が足らないことに。
そのため衣類や洗濯槽の中には、すすぎきれなかった「洗剤の残りカス」や「洗剤の成分」が残ってしまうんです。
【なんでも適当すぎる件】
— タカハシリツ@タマ (@Ritsu_Hello) August 31, 2019
洗濯洗剤と柔軟剤の量が、今まで適当に入れてたのは規定量の半分だったことが判明😳どうりで...(笑)。
失敗だらけだけど、元気に過ごしています。みなさんはどうですか?
「洗剤の残り」は、次のような色々なデメリットを生み出します。
衣類が傷みやすくなる
洗剤の成分が衣類に残ったままだと、衣類の繊維に負担がかかりやすくなります。色あせが早くなったり、ゴワゴワしやすくなることも。衣類の寿命を短くしてしまうんです。
衣類に嫌なニオイが発生しやすくなる
洗濯洗剤の残りカスは、実はカビ菌等の「菌」の好物でもあります。キレイにすすぎ切れていない衣類は、干している間に菌が発生しやすい状態に。衛生的に良く無いだけでなく、生乾きのような嫌なニオイも付きやすくなります。
肌荒れが起きやすくなる
洗剤の成分が残ったままの衣類を身に着けたりタオルを使ったりすると、合成界面活性剤等の強い成分が肌に付着することに。肌の痒みや乾燥等の肌荒れ・肌トラブルを増やす原因になります。
洗濯槽にカビが生えやすくなる
洗剤の残りカスが付くのは衣類だけではありません。洗濯槽の中にも、たくさんの成分が残ったままになります。
上でも書いたとおり洗剤の残り滓はカビ菌の好物ですから、洗濯槽の中にカビ菌が発生することに。こうなってしまうと、洗濯のたびにカビ菌を衣類に付着させていることになってしまいます。
一度洗濯槽にカビ菌が発生してしまった場合、洗濯槽を専用のクリーナー等で除菌するしか対策がありません。
【多すぎ洗剤は衣類を汚くしている!】
「洗濯」だとイメージが湧かない…という人は、自分の髪を洗う「シャンプー」で想像をしてみましょう。シャンプーをたくさん使いすぎると、泡がいつまで経ってもきれいに落ちきらなかったり、髪や地肌がヌルついたままですよね。
また「ぬめり」がまだあるのに「すすぎ」を途中で適当に終わらせてしまうと、後から頭が痒くなったりフケが出る原因になります。洗濯もシャンプーも基本的な仕組みは同じ。多すぎる洗剤(シャンプー)を使うのは、かえって衣類(頭皮)を汚い状態にしているようなものなのです。
洗剤の使用量を計る方法
洗濯洗剤の効果をキチンと発揮させるには、洗濯洗剤は多すぎず少なすぎず「適正な量」を使うことが大切です。では洗濯洗剤の量はどのように量ればよいのでしょうか。
縦型洗濯機の適正な洗剤使用量
縦型洗濯機の場合、適正な洗濯洗剤の使用量は「水量(洗う時に使う水の量)」で決まります。洗剤パッケージの裏側等に「使用量目安」が書いてありますので、まずはそれに目を通してみましょう。
- 水量65リットル → 使用量スプーン1.3杯(64g)
- 水量55リットル → 使用量スプーン1杯(50g)
- 水量45リットル → 使用量スプーン0.7杯(36g)
- 水量30リットル → 使用量スプーン0.4杯(21g)
※スプーンは洗剤に付属している測定用スプーンを使用
現在の縦型洗濯機は、洗濯物を入れれば自動的に洗濯物の物量を判別し、適正な水量が決まる仕組みになっています。ですから水量が決まった時点で洗剤のパッケージを見て、水量に合わせた量を入れれば良いわけです。
洗濯洗剤の換算方法
- 洗濯機の電源を入れて、洗濯物を洗濯槽に入れます。
- 「おまかせコース」等のボタンを押すと、自動的に洗濯物の量の測定が始まります。(※押すボタン・仕様は洗濯機製品によって異なります)
- 洗濯物の量に合わせた水量が表示され、水が投入され始めます。
- 洗濯洗剤のパッケージを見て、水量に合わせた洗剤量を確認し、適切な量を測って投入します。洗剤量の測定は、洗剤製品のキャップまたは付属スプーンで行います。
※洗濯機の機種によっては、水量がリットルで表示されず「高・中・低」等の簡易表示となる場合があります。このような機種の場合は取扱説明書を見て、それぞれの水量を確認しましょう。
ドラム型洗濯機の適正な洗剤使用量
ドラム型洗濯機の場合、洗剤の使用量は「入れる衣料の重さ」によって変える仕組みになっています。また縦型洗濯機とは異なり、「水量」を表示するのではなく「スプーン量」で適正な量を案内する機種が多いです。
基本の洗濯洗剤の入れ方
- 洗濯物をドラム型洗濯機の洗濯槽に入れます。
- 「スタート」を押します。
- 自動的に洗濯物量の測定が行われ、洗剤量の目安が表示されます。
- 「スプーン1.2杯」「スプーン1.0杯」「スプーン0.4杯」等の表示に合わせて洗濯洗剤をスプーンではかり、適正な量を投入します。
洗剤によっては使用量が違う場合も
洗濯洗剤の種類によっては、ドラム型洗濯機が表示する使用目安と実際の適正使用量が違う場合もあります。
この場合には、洗濯機の使用説明書をチェック。洗濯機が表示する「選択使用量の目安(スプーン×杯)」が洗濯物の量何キロを示しているのかを確認します。
- スプーン1杯 → 洗濯物量 6キロ
- スプーン0.9杯 → 洗濯物量 5キロ
- スプーン0.8杯 → 洗濯物量 4キロ
- スプーン0.6杯 → 洗濯物量 2キロ
- スプーン0.5杯 → 洗濯物量 2キロ以下
※使用量目安表示は洗濯機メーカーによって異なります。できるだけご利用中の洗濯機説明書をご確認ください。
これで洗濯物の重さがわかれば、あとはカンタン!例えば「スプーン0.8杯」と表示されたら洗濯物量は4キロ程度なわけですから、洗剤パッケージの目安量表を見て「4キロ」に当たる使用量を測れば良いわけです。
おわりに
洗濯物の量(水の量)に合わせて洗剤の量を変えるのは、最初のうちは「手間がかかる」「面倒くさいな…」と感じられるかもしれません。でも同じ洗剤を使い続けていれば、徐々に「この水量にはキャップ1/2」といった感覚を覚えられますから、スムーズに適正量が使えるようになります。
ですから洗濯洗剤の適正量を上手に使いこなすには、洗濯洗剤選びで浮気しないことも大切と言えるかもしれません。「これだ!ずっと使いたい!」と思えるお気に入りの洗濯洗剤を見つけることも、快適な洗濯ライフを送る近道と言えるでしょう。
「洗濯洗剤の使いすぎ」をやめた分だけ節約になりますから、その分高性能な洗濯洗剤を選ぶこともできますね。