どんな人の家にも絶対にあるアイテムが「ふとん」。でもこのふとんって、汚れてしまうとケアが大変ですよね。
ふとんの丸洗いが気軽にできればよいのですが、近くにコインランドリーが無い場合だとこまめに洗うのは難しいところです。ふとんの汚れた部分だけをピンポイントでシミ抜き・汚れ落としして、できるだけキレイな状態をキープしていきましょう。
今回は家の中にあるものでできるふとんのシミ抜き・汚れ落としの方法を3つ案内していきます。
1.おむつやナプキンで!ふとんの水性汚れシミ抜き
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小さなお子さんの居るご家庭で起こりやすいのが『おねしょ』のシミです。またベッドの上で水やコーヒー等をこぼして「しまった!」となったことがある人も多いのではないでしょうか。
ふとんの中には綿や羽毛がたくさん詰め込まれているので、大量の水分を一気に吸収してしまいます。おねしょシミ・水性のシミを取るには、まずふとんが吸ってしまった水分をできるだけ取り除くことが大切です!こんな時、大活躍してくれるのが「紙おむつ」や「生理用ナプキン」なんですよ。
これらの紙製品には高分子吸収材(高分子吸収体)というポリアクリル酸塩が使われています。高分子吸収体は吸水性と保水性に優れており、自分の重さの1000倍近い水分を吸い取って溜め込むことができるのです。
しかも一度吸い取った水分を逃さないので、タオルのように床等に水分がこぼれる心配がありません。水分を吸い取って逃したくない布団のシミ抜きにはピッタリの存在というわけですね。
ふとんシミ抜きで用意するもの
- 紙おむつまたは生理用ナプキン
- ぬるま湯(40℃~50℃)を入れた霧吹き
- ゴミ袋
ふとんのシミ抜きの手順
- 紙おむつをパッケージから出し、水シミで濡れた部分にあててトントンと叩くように軽く押し付けながら水分を吸い取ります。従来のタオル等に比べて吸い取れる量が多いので、繰り返し押し付けて水分を吸い取りましょう。
- 吸い取りきったおむつはすぐにゴミ袋に入れて、新しいおむつに取り替えます。
- 水分を取りきったら、ぬるま湯を霧吹きでかけて、汚れをゆるませます。
- 再度新しい紙おむつまたはナプキンで、ぬるま湯と一緒に汚れを吸い取っていきます。
- 十分に汚れが取れたら、日干しをするかふとん乾燥機でふとんを干して仕上げます。
・血液が含まれるシミの場合にはぬるま湯を使用せず、水を使ってください。血液シミにお湯を使うとタンパク質が凝固し、取れにくいシミになってしまいます。
・シミ抜きの後には必ずふとんを干しましょう。内側に残った水分で、ふとんが腐ったりカビが生える恐れがあります。
2.クエン酸でふとんのシミの臭い取り!
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おねしょ等のシミがふとんに付いてしまうと、上の方法だけでは独特のアンモニア臭が残ってしまうことも。こんな時には、ふとんのシミ抜きのお手入れにクエン酸スプレーを加えてあげましょう。クエン酸は、ドラッグストアや薬局の他、最近では100円均一ショップでも取り扱っています。
クエン酸スプレーの作り方
- 霧吹きに水道水を100ml入れます。
- クエン酸を小さじ1/2杯入れます。
- 中身を振って良く溶かします。
※指定より高濃度のスプレーを作らないでください。ふとんの生地を傷めてしまったり、手荒れを起こす恐れがあります。
クエン酸スプレーを使ったシミの臭い取りの手順
- 上の「おむつを使ったシミ取りの方法」の手順4までを行い、汚れを取り去っておきます。おむつやナプキンが無い場合には、タオルで代用をしてください。
- クエン酸スプレーをシミの部分に吹きかけます。
- 臭いがひどい場合には、1時間程度放置します。
- 水道水を入れた霧吹きで水を吹きかけます。
- 水分をよく取ってから、十分に乾かします。
・ファスナーやボタン等、金属のある部分に対してはクエン酸スプレーを使うのは止めましょう。変色・腐食を起こします。
・ふとんカバーが天然染め製品等の場合、クエン酸で変色を起こす可能性があります。目立たない箇所でテストをしてからシミ抜きすることをおすすめします。
・長時間放置をすると素材の変色/変質が起きやすくなります。放置時間は1時間程度で、最後に水で濃度を下げることをおすすめします。
・塩素系の洗剤・漂白剤とは絶対に併用しないでください。
3.漂白剤と中性洗剤でしつこいふとんシミもスッキリ!
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ジュース等のガンコなシミがふとんに付いてしまった場合、上の方法だけでは汚れが取り切れないことも。そんな時には、酸素系の漂白剤と液体洗剤を使って汚れを分解し、しっかりと取り除いていきましょう。
用意するもの
- 酸素系漂白剤(液体タイプ)
- 液体型洗濯用洗剤(中性タイプ、おしゃれ着洗い用のもの)
- タオル数枚
- 綿棒か古い歯ブラシ
- 小皿などの容器
漂白剤を使ったふとんのシミ抜きの手順
- タオルをぬるま湯で濡らしてから硬く絞っておきます。
- 作った濡れタオルでシミ部分を叩き、水分を与えておきます。
- 中性タイプの液体洗剤を歯ブラシか綿棒に付けて、シミの部分を軽く叩きます。強くこすらないでください。
- 小皿等の容器に漂白剤を出してから、歯ブラシ・綿棒等につけてシミの部分に漂白剤を含ませ、よくなじませます。シミができた範囲よりやや広めに液剤を含ませるのがコツです。
- シミの範囲が広い・色素が多い場合には、20分~30分くらい放置します。
- 再度濡れタオルを作り、洗剤・漂白剤を付けた部分をよく叩きます。常にタオルが当たる部分を変えて、洗剤・漂白剤の成分をタオルに移していきましょう。
- 十分に汚れが取れたら、乾いたタオルでトントンとたたき、水分を取り去っていきます。
- ふとんをベランダ・庭に干すか布団乾燥機にあてて、ふとんを十分に乾燥させて仕上げます。
・血液シミの場合にはぬるま湯ではなく水を使用します。
・漂白剤の使用によって、ふとんの素材によっては表面の変色・褪色が起きる場合があります。気になる場合には、目立たない箇所でテストをすることをおすすめします。
・パウダータイプの漂白剤は使用しないでください。
・塩素系漂白剤の使用は禁止です。ふとんの表面が色抜けしてしまいます。
おわりに
ふとんのシミ抜き・汚れ取りの方法はいかがだったでしょうか。なおシミの内容が以下のようなものの場合、上記の方法だけではふとんの汚れが取り切れないこともあります。
・シミ範囲が両方の手のひらよりも広い
・赤ワイン等の色素の多いシミを作った
・シミができてから2週間以上が経過している
・油溶性のシミと水溶性のシミが混じっている
・シミによるカビ・カビに寄るシミができている
このような場合、無理に自宅でのシミ抜きを繰り返すのはおすすめしません。中の綿や羽毛が不要な水分を吸いすぎて、ふとん自体が傷んでしまうことも考えられます。ふとんのクリーニングができる専門店に依頼をして、シミを取り除いて貰った方が良いでしょう。
【全国対応】宅配ふとんクリーニング店 👀
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ふとん宅配クリーニング【リスナビ】 https://rinavis.com/s/futon.html
洗える布団】
- 羽毛布団(掛け敷き)
- 羊毛布団(掛け敷き)
- 綿わた布団(掛け敷き)
- こたつ布団(掛け敷き)
洗えない布団
- マットレス
- ムートン素材
- 本革使用の布団
- ノンキルト
- 汚れ・臭いがひどいもの
- 破れ・穴があるもの