「ワイシャツの胸ポケットにボールペンを入れていたら、インクのシミが付いてた!」こんな経験があるサラリーマンは多いのでは?身近な文房具であるボールペンですが、ワイシャツについたボールペンのシミはかなり厄介な存在です。
しかしインクの種類によっては、ワイシャツについたボールペンのシミを自分でシミ抜きできることもあります。クリーニング代やシミ抜き代をカットしたい時には、ワイシャツのシミ抜きにチャレンジしてみましょう。
ここではワイシャツのボールペンジミをシミ抜きする方法を、3つのポイントに分けて解説していきます。
- 1.ボールペンの種類・品番を確認しよう
- 2.Yシャツについたボールペンのシミ抜き方法
- 3.自分でシミ抜きができない時は?
- おすすめインク専用シミ抜き剤
- おわりに
- 国家資格保持者がいる特殊シミ抜き宅配クリーニング 👀
1.ボールペンの種類・品番を確認しよう
シミ抜きの手順としてはとても意外な話なのですが、Yシャツのボールペンシミの場合、何より先にやるべきなのは「ボールペンの種類・品番の確認」です。
私達が日常的に使っているボールペンには大きく分けて4つの種類があります。そしてインクの種類によって、シミ抜きができるかどうかが違ってくるのです。
1)油性ボールペン 油性インクに使われているのは「染料」。種類によっては溶剤で分解ができるので、多くの場合は家庭でシミ抜きができます。油性ボールペンは昭和の時代から使われているタイプです。やや書き味が硬く、プラスチック等に書いてからこすっても滲みません。
2)水性ボールペン 水性インクに使われているのは、鉱物等を原料にした「顔料」です。溶剤では分解ができないので、家庭ではシミ抜きをすることができません。水性ボールペンはプラスチックに書いてこすると滲むタイプ。色展開が多いのも特徴です。
3)ゲルインクボールペン 近年人気のボールペンです。スルスルと書き味が良い、こすれにくい、にじまないと言った特性を持ちます。しかし油性と水性の両方の特徴を兼ね備えているので「顔料」の使用率が高いことが多く、家庭ではシミ抜きができません。
4)特殊油性ボールペン 油性のボールペンですが、にじみにくい・裏写りしないといった特殊機能を有している場合、インクに顔料が含まれている場合があります。この場合もシミ抜きはできません。
残念ながら、ボールペンやインクの「見た目だけ」ではこれらの種類を判別するのは難しいところ。使用したボールペンの名前や品番等を確認し、メーカーのホームページ等で種類をチェックする必要があります。
水性インクのシミ抜きは絶対NG
「ボールペンの種類が確認できない」という状態のままで家庭でシミ抜きをするのは止めましょう。
水性インクだった場合、汚れが完全に分解できないため、かえってシミを広げてしまう可能性が高いです。またシミ抜きに失敗した場合、クリーニング店でも汚れが取れなくなることがあります。
2.Yシャツについたボールペンのシミ抜き方法
ワイシャツについたボールペンのシミが油性インクであると確認できた場合には、アルコールを使った方法で自分でシミ抜きが行なえます。
用意するもの
※エタノールは無水タイプのものが理想的ですが、消毒用のものでも代用は可能です。エタノールはドラッグストア・薬局等で購入することができます。
※タオルにうつったインク汚れは取れない可能性が高いです。汚れても良いもの、捨てても良いものを使ってください。
シミ抜きの手順
- タオルを数枚敷いて、その上にYシャツのシミのある部分を広げます。
- 綿棒をエタノールに浸します。
- 綿棒でシミ部分を軽く叩きます。強くこすらず、綿棒にインク汚れを移していくように意識します。
- 何度も綿棒を取りかえて、汚れを取り除いていきます。
- 汚れが目立たなくなったらすぐに、中性洗剤を少量付けて軽くつまみ洗をします。洗濯にはぬるま湯または水を使います。
- その後、中性洗剤またはその他の洗濯洗剤を使用して、全体を仕上げ洗いします。
シミ抜きの注意点
※ワイシャツの素材・染色によっては、アルコール反応による変色や脱色が起きる可能性があります。必ず裾裏等の目立たない場所に少量のアルコールを付けて、変色をしないかどうかの事前テストを行いましょう。
※ここではボールペンのインクが「チョン」と付いた程度のシミを想定しています。線を引くように汚れを付けてしまったり、綿棒の先よりもシミが大きい場合、自宅でのシミ抜きは困難です。専門店に相談することをおすすめします。
※シミ抜き後のつまみ洗い・仕上げ洗は、作業後すぐに行いましょう。アルコール使用後に放置をすると、輪ジミが残る恐れがあります。
※Yシャツのポケットの縫い糸にまたがったシミ、イニシャル刺繍等が入っている箇所のシミはご自宅ではシミ抜きできません。
3.自分でシミ抜きができない時は?
次のような場合には、自分でのシミ抜きは避けた方が無難です。
・ワイシャツについたボールペンのシミが水性インク・ゲルボールペンのインク
・ボールペンのシミの範囲が大きい
・大切なワイシャツなので失敗したくない
このような場合には、できるだけ早くクリーニング専門店で「シミ抜き」を依頼しましょう。クリーニング店でオーダーをする際には、次の点に注意することが大切です。
「丸洗い」「ドライクリーニング」だけではシミは落ちない
ワイシャツについたボールペンのシミは、基本的な「ワイシャツクリーニング(機械洗によるドライクリーニング)」では落とすことができません。
別途「シミ抜き」をオーダーする必要があります。
「無料シミ抜き」の対象外となることが多い
宅配型のクリーニング店ではワイシャツ等のシミ抜き無料サービスしている店舗も多いですね。しかしシミ抜きが難しい「ボールペンのシミ(インクのシミ)」については、無料シミ抜きの対象外としている店舗も多いです。
「無料/有料」のシミの区分けは宅配クリーニング店舗によっても違いますので、公式サイト等をチェックして確認しましょう。
状態によっては「引受不可」となることも
ワイシャツについているボールペンのシミは、クリーニング専門店でも対処が難しい種類の汚れです。状態によっては、引受不可となってしまう場合があります。
・シミの範囲が広すぎる
・シミが付いた後に水洗い(洗濯)を繰り返し行っている 等
できれば実店舗型のクリーニング店でスタッフに状態を見てもらい、シミ抜き対応が可能であるか相談をすることをおすすめします。
クリーニング依頼は早めが大切
ワイシャツについたボールペンのシミが染料系のインクであれば、クリーニング専門店ならキレイにシミ抜きができる可能性も高いです。
ただし、シミが付いてから時間が経っている場合、染料系インクでも汚れが落としきれなくなることがあります。
ワイシャツにボールペンのシミがつき、自分での対処が難しい場合には、できるだけ早く専門店に持ち込みましょう。
おすすめインク専用シミ抜き剤
商品重量:68 g
梱包サイズ:5.3 x 2.4 x 13.4 cm
商品の仕様 用途:本体, 衣類・リネン
原産国/地域:ドイツ
この製品で落とせるシミ:ボールペン、水性インク、サインペン、フェルトペン、蛍光ペン、鉛筆、クレヨン、水性インクパッド、日本酒、スピリッツ、ブランデー、ウィスキー、ビール、制汗剤
ソファ生地に付いたボールペンの汚れの取り方【FLANNEL SOFA】
おわりに
ワイシャツの胸ポケットにつくボールペンのシミは、日常的な汚れでありながらかなり手強いシミのひとつです。頻繁にワイシャツにボールペンのシミを付けてしまう…といった場合には、ポケットにはノック式ではなくキャップ式のボールペンを使う等、シミが付くのを事前に予防する対策も検討すると良いでしょう。
国家資格保持者がいる特殊シミ抜き宅配クリーニング 👀
クリコム 公式サイト https://cl-takuhai.com/
クリコムでは、しみ抜きに力を入れています。最新の京都式しみ抜き機の導入で、袖、襟などのすぐに汚れが出る水溶性しみや、お化粧や食べこぼし、インクなどによる油性しみなど、ありとあらゆるしみに対応しています。
シミ除去率98%年間実績3000件の実力
通常では断られてしまう下記の染み抜きが国家資格保持者による熟練されたクリコムの職人達が蘇らせます。
・黒カビ、白カビなどのシミ
・他店で断られたシミ
・古く黄変してしまったシミ
クリコムの「インク」シミ抜き事例
■しみの種類:インク
■衣類の種類:ワイシャツ
■素材:綿
■処理方法:油性処理、水性処理、特殊薬品処理、部分漂白
■しみの種類:インク
■衣類の種類:綿麻
■素材:ウール
■処理方法:油性処理、水性処理、染色補正
クリコムの特殊シミ抜き料金
■ポイントコース:2cm角、1箇所につき700円
■エリアコース:襟のシミ、両脇のシミ、両袖のシミ、また下のシミ、それぞれ1箇所3,500円
■オールコース:全体のしみ抜き。7,000円。ポイント10箇所以上、エリア2箇所以上ならこちらがお得です。
■アートコース:2cm角の色掛け。2,000円。全体の色掛けはお見積り。
※上記の指定しみ抜き以外で、クリコム検品者が発見した場合、しみ抜きを行ってよい(オールコース以上のしみ抜き料金にはなりません)
※すべてのコースにクリーニング料金がプラスされます。
クリコム 公式サイト 詳しい料金をチェックはコチラ