DIY作業等では、どうしても付いてしまいがちなペンキ汚れ。また学校に行っているお子さんが居ると、制服や体操服等にペンキのシミを発見!なんてこともありますよね。
ペンキの染みを落とすには、そのペンキの性質に合った対処をすることが大切です。ここでは水性ペンキ・油性ペンキそれぞれの染み抜き方法をご紹介していきます。
水性ペンキの場合
水性ペンキ(水性塗料)は水溶性であるため、早い段階で対処をすれば染み抜きは比較的カンタンです。
用意するもの
・食器用洗剤(中性のもの)
・歯ブラシ
・タオル2枚
・歯ブラシ
・タオル2枚
注意点
※洗浄力の強い食器用洗剤を使用するため、デリケート素材、天然染め、濃い染色のもの等の場合には、生地の傷み・変色・色抜け等を起こす場合があります。
シミ抜き手順
- シミ部分の裏側にタオルをあてます。
- もう一枚のタオルを40℃~50℃程度の熱めのお湯に浸して絞り、シミ部分を叩くようにして濡らしていきます。
※縮みやすい素材の場合には、35℃程度のぬるま湯を使用してください。 - 食器用中性洗剤をシミ部分に垂らします。
- 歯ブラシでトントンと軽く叩くようにしながら、洗剤を繊維へ馴染ませていきます。綿・麻等の丈夫な素材の場合には、軽く揉むように洗ってもOKです。
- 汚れが浮き上がったら、熱めのお湯でシミ部分を濯ぎます。
- 汚れが残っている場合には、3)~4)の工程を繰り返します。
- シミが抜けたら通常洗濯で仕上げます。
油性ペンキの場合
油性ペンキ(油性塗料)は水・お湯には溶けないため、通常の洗濯方法では殆ど落とすことができません。そこで揮発性油(ベンジン)で色素を溶かしだし、別の布地に移す方法を行います。
用意するもの
・ベンジン
・タオル(汚れても良いもの)2枚
・綿棒/歯ブラシ(シミの大きさによって使い分けます)
・タオル(汚れても良いもの)2枚
・綿棒/歯ブラシ(シミの大きさによって使い分けます)
注意点
※必ず窓を開け、換気した状態で作業を行いましょう。
※手アレを防ぐため、手袋の使用をお薦めします。
※素材・染色方法によっては変色・色抜けを起こします。必ず目立たない部分で事前テストを行いましょう。
シミ抜き手順
- シミ部分の裏側にタオルをあてておきます。
- 綿棒もしくは歯ブラシにベンジンを含ませ、シミ部分に塗っていきます。
- シミの色素が溶けてきたら、綿棒(歯ブラシ)で軽く叩き、裏側のタオルへと色素を移していきます。
強く叩いたり擦ったりすると色落ちを起こす場合がありますので、作業は優しく行ってください。 - 表側に色素が残っている場合、もう一枚のタオルにベンジンを染み込ませ、表側からもタオルで軽く叩きながらシミを吸い取ります。
- シミが抜けたらよく水洗いし、通常洗濯で仕上げます。
おわりに
ペンキのシミは乾燥が進む程に繊維に絡みつき、落ちにくくなります。そのためペンキ汚れを発見したら、繊維内の塗料が乾き切らないうちにいち早く染み抜きを行うことが大切です。
なおシミを発見するのが遅れてペンキが完全に乾いてしまっている場合や、デリケート素材等で今回の染み抜き方法が使用できない場合には、専門のクリーニング店に依頼をしましょう。