簡単 染み抜き クリーニング方法

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赤ワインのシミを落とす!自宅でできる3つの染み抜き方法

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ポリフェノールをたっぷりと含んだ赤ワインは、健康や美容にも良いと言われていますね。でも色素成分であるポリフェノールの量が多い分、衣類にハネてシミとなると扱いがかなり面倒なことも。

赤ワインのシミができたら、そのまま洗濯しないで事前に染み抜きをすることが大切です。赤ワインの染み抜きって、どうやればいいんでしょうか?今回は自宅でできる赤ワインの染み抜き方法を3つご紹介していきます。

1.赤ワイン汚れを食器用洗剤で速攻染み抜き!

赤ワインの汚れは水溶性で、水に溶けやすいという特徴を持っています。「赤ワインのシミは落ちない」と思われがちなんですが、実は早い段階で対処をすれば落とせるシミでもあるんです。

ただ色素が残りやすいので、食品の色素汚れ等も分解してくれる「食器用洗剤」を使うのが理想的。全体洗いをする前に、早めに染み抜きをしておきます。

用意するもの

・食器用洗剤(液体タイプ)
・タオルかハンカチ(2~3枚)
・綿棒・歯ブラシ等(あれば)
・ティッシュペーパー
・洗濯用中性洗剤

シミ抜きの手順

  1. シミが付いた直後の場合、ティッシュペーパーか乾いたタオルで水分を十分に吸い取ります。
  2. シミのある部分の裏側にタオルをあてます。
  3. 食器用洗剤をシミ部分に垂らします。シミ範囲が小さい場合には、綿棒や歯ブラシ等で塗布します。
  4. 丈夫な素材の場合には、指でつまむように洗います。毛羽立ち等が不安な場合には、歯ブラシ・綿棒等で軽く叩くようにしてシミを取っていきます。
  5. シミが取れたら、水ですすぎを行います。
  6. 全体を洗濯用中性洗剤で洗濯機洗い、もしくは手洗いして仕上げます。

※水洗いができない製品には、上記の方法は使用できません。
※出先等で洗剤が使用できない場合には、ティッシュ等で水分を十分に吸い取ってから濡らしてしぼったタオル等で叩き、できるだけ色素をタオルに移しとっておきます。帰宅後すぐに洗剤でのシミ抜きを行います。

 

2.赤ワイン汚れが残ったら酸素系漂白剤+ドライヤーでシミ抜き!

出先で応急処置ができなかった場合、ワインのシミが少々乾いてしまった場合等には、食器用洗剤だけでは赤ワインの色素が取り切れないことがあります。この場合には酸素系漂白剤を使って、赤ワインの染み抜きをしましょう。

用意するもの

・酸素系漂白剤(液体タイプ)
・タオル
・歯ブラシもしくは綿棒(シミが小さい場合)
・洗濯用中性洗剤
・ドライヤー

※漂白剤は必ず「酸素系」を使いましょう。塩素系だと生地が脱色されてしまいます。
※シミ抜きには「液体型」の漂白剤が使いやすいです。粉タイプは全体を漬け込む必要があり、衣類のダメージを増やしやすいので、シミ抜きの際には使用を避けます

シミ抜きの手順

  1. シミがある部分の裏側にタオルをあてておきます。
  2. 酸素系漂白剤をシミ部分に塗布します。シミ範囲が小さい場合、歯ブラシもしくは綿棒に漂白剤液を付けてシミ部分のみに漂白剤を付けます。
  3. 生地から10センチ程度離した場所からドライヤーをかけます。かける時間は5秒~10秒程度でOK。生地の温度を上げることで漂白剤のパワーがアップします。
  4. 中性用洗剤を溶かした水に浸けて、20分程度放置します。
  5. そのまま洗濯機に入れて洗濯機洗いで仕上げるか、全体を手洗いして仕上げます。

※色が落ちにくい場合には、2)~3)を2回程度繰り返します。
※酸素系漂白剤は染色・素材によっては色落ち・色ハゲ・変色を起こすことがあります。事前に目立たない場所に液剤を塗布して、変色が起きないかテストをしましょう。
※水洗い・手洗いができない衣類には上記の方法は使用できません。
※高温で洗濯ができないものにはドライヤーはかけないでください。衣類の縮み、凹凸といった変質が起こる可能性があります。

 

3.落ちないガンコな赤ワインシミには「お酢」をプラス!

漂白剤を使っても色が落ちない!…シミが付いてから2~3日以上が経過していたり、付いてからすっかり乾いてしまった赤ワインシミの場合、上記の方法では色素が完全に落ちきらないこともあります。このような時には、お酢を使ってみましょう。 

お酢(ビネガー)の酸性の成分は、赤ワインに含まれる紫色の色素を中和し薄める働きを持っています。

そのためシミ抜きにお酢を使うと、繊維に残っている色素汚れを薄くする・目立たなくさせる」といった効果が狙えるんです。

用意するもの

・お酢(穀物酢等でOK)
・台所用中性洗剤
・酸素系漂白剤(液体タイプ)
・綿棒・歯ブラシ
・スプレー容器
・タオル

シミ抜きの手順

  1. シミが広範囲の場合には、スプレー容器にお酢と水を1:2で入れて、お酢の溶液を作っておきます。
  2. シミの裏側にタオルをあてておきます。
  3. シミ部分にお酢を2~3適程度垂らすか、綿棒等でお酢を少量付けます。広範囲の場合には、1)で作ったお酢スプレーをかけます。
  4. 台所用中性洗剤を少量付けて、歯ブラシで優しく叩きます。
  5. シミが落ちない場合には、3)~4)を2~3回繰り返します。
  6. 水でしっかりとすすぎます。
  7. 汚れが残っている場合には、酸素系漂白剤での漂白も合わせて行います。手順は項目2.でご紹介した手順と同じでOKです。
  8. 最後に全面を洗濯用洗剤で仕上げ洗いします。

※お酢の酸性成分によって、生地の変色・変質が起こることがあります。必ず事前に目立たない場所でテストを行いましょう。
※金属部分がある製品にはお酢は使用できません。金属の変質・変色が起きる可能性があります。
※すすぎ・仕上げ洗いは丁寧に行いましょう。お酢の成分が残ることで、後から変色等が起こることがあります。

curininngu.hateblo.jp

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おすすめ赤ワイン専用の染み抜き剤

シャトールスピル


[染み落としスプレー] ESR ステインリムーバー (赤ワイン染み用) 「シャトースピル」 120ml

・商品サイズ (幅×奥行×高さ) :(約)直径3.8×高さ16cm
・原産国:アメリカ合衆国
・内容量:120ml


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ウップス


ワインシミ取り剤 ウップス

・サイズ:43× 43×130 (mm)
・ワインの席でアクシデントにすぐに対応できるシミ抜き剤。
・素材:自然由来(リン酸、漂白剤など不使用)
・容量:100ml
・ワインの席でアクシデントにすぐに対応できるシミ抜き剤。自然の原料で作られており、使用後の排水は微生物分解消滅します。(リン酸、漂白剤は使用しておりません。)赤ワインのシミや醤油、ケチャップ、果物、コーヒー等のシミにも対応できます。※衣類の染色、柄に影響がないか、事前に裏地などで試してからご利用ください。古いシミは落ちませんので予めご了承ください。

 

おわりに

赤ワインの色素は非常に強いもので、国によっては天然染色等にも利用しているところがあるほどです。そのため「シミが付いてから時間が経った」「色素が残った状態のまま乾かした」といった場合、繊維に色素が定着し、自宅でのシミ抜きが困難となることもあります。 

上記の方法でシミが薄くならない場合、無理にホームクリーニングを繰り返すと
衣類を傷めてしまう恐れがあります。

 また赤ワインのシミ抜きには「水洗い」の工程が必須となること、比較的強い成分の洗浄剤・漂白剤等を使う必要があること等から、以下のような衣類の自宅でのシミ抜きはおすめできません。

・水洗い・手洗いNGの製品
ウール・アルパカ・カシミヤ・シルク等のデリケート製品
・ファスナー、金属ボタンが付いている製品
着物、浴衣、ジーンズ(インディゴ染め)等の天然染色製品

上記のような場合には無理に自宅でのシミ抜きを行わず、専門のクリーニング店に相談をしましょう。

おばあちゃんの知恵袋が大活躍!墨汁の染み抜き方法

習字

年末の年賀状の用意やお正月の書き初め、学校でのお習字の練習…こんな時に発生してしまうのが、洋服にハネた「墨汁の染み」です。「墨汁の染みは落ちないもの」と諦めていませんか?実は家にある意外なものが、墨汁染み落としに役立ってくれるんですよ。

今回ご紹介する方法は、筆を頻繁に使っていた昔の日本ではよく使われていたテクニック。「おばあちゃんの知恵袋」的方法ですが、実はとても理にかなった方法なんです。

 

墨汁の染みには「お米粒」!

お米粒

お米粒

 墨汁に含まれているのはカーボン(炭素)や黒の顔料。いずれも油でコーティングされており、水には溶けない「不溶性」です。そのため水洗いではシミが落ちないばかりか「シミ(色素)が広がる」という問題があります。

これをカバーしてくれるのが、炊いたお米。お米のセルロース成分(モチモチとした粘り)が、色素の汚れを吸着してくれるんです。

 

用意するもの(米粒で墨汁シミ抜)

・炊いたお米粒(一口程度・レンジで温めたものでもOK)
・台所用中性洗剤
・歯磨き粉(色のついていないもの)
・歯ブラシ
・小皿
・タオル
・キッチンペーパー(ティッシュでも代用可)

 

手順(米粒で墨汁シミ抜き)

1)お米粒を何粒か小皿に乗せて、中性洗剤を垂らします。
水を少量入れてしっかりと練り、ペースト状にしてください。

2)シミの裏側にタオルをあてます。

3)お米粒ペーストを歯ブラシに取り、シミの表側に着けていきます。
ペーストに墨汁の色素をくっつけたいので、繊維の奥に入った汚れをかき出すように軽く叩いていきます。

4)濡らしたキッチンペーパーでペーストを拭います。
色素が残っている場合には、再度ペーストを塗りつけて叩くことを繰り返します。

5)色素が取れてきたら、シミの箇所に今度は歯磨き粉を適量乗せて、歯ブラシで軽く叩きます。歯磨き粉に含まれる研磨剤が残った色素とペーストを掻き出してくれるのです。

6)再度濡らしたキッチンペーパーで歯磨き粉を取り、色素残りをチェックします。
シミがキレイに取れたら、洗濯用洗剤でしっかりもみ洗いし、通常洗濯で仕上げましょう。

 

「お米がない!」という時には「文房具ノリ」が活躍!


ヤマト エコミュ ヤマト糊 チューブタイプ E-T-100

「温かいごはんがすぐに用意できない」という時に役立ってくれるのが、学校や会社で使うことの多い「文房具のノリ」。液状ノリに含まれる粘着成分にはお米粒と同様に色素を吸着する力があるので、染みを広げずに染み抜きができます。

 

用意するもの(文房具ノリで墨汁シミ抜)

・液体ノリ/でんぷんノリ
・台所用中性洗剤
・タオル
・歯磨き粉
・歯ブラシ

 

手順(文房具ノリで墨汁シミ抜き)

1)シミの裏側にタオルをあてます。

2)表側から液体ノリをシミが隠れる範囲で垂らし、その上から中性洗剤を少量垂らします。

3)シミの箇所を軽く揉むように洗っていきます。

4)軽く水洗いをして色素をチェックし、残っている場合には再度2)~3)を繰り返します。

5)シミが目立たなくなったらシミ箇所に歯磨き粉をつけ、歯ブラシで軽く叩きます。

6)シミ箇所を洗濯用洗剤でもみ洗いしてから、通常洗濯で仕上げます。

 

なお、染み抜きに利用できるのは液体のり(液状のり)もしくはでんぷんノリです。スティックのりは繊維に入り込まないため染み抜きには利用できません。また強力接着剤は水洗い等で落ちにくいため、利用しない方が無難です。

 

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すみおとしジェルタイプ12g

おばあちゃんんお知恵「すみおとし」ジェルタイプは、水性・油性をとわず頑固な汚れを落とします。特に今まで困難とされてきた顔料形の汚れに効果を発揮。天然繊維の使用により、洗濯中に汚れが他の部分に付着したり広がったりすることはありません。また、天然素材を使用しているので、安心してお使いいただけ、河川や海を汚すことがありません。

 


呉竹 クリーナー 汚れ落とし スミノン アルファ 80ml KJ11-80

・あっ! というときのすぐれもの。応急シミヌキ剤
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・38mmX143mmX38mm

 

おわりに

お米粒やノリでの染み抜きは衣類への揉み込み・叩き込みが必要となるため、デリケートな素材には向かない場合があります。また墨汁の染みが完全に乾い状態の場合、お米やノリ等の吸着力では剥がしきれないこともありますので、染み対処は早めに行うことが大切です。


デリケートな衣類や古い墨汁染みを発見した場合には、クリーニング専門店に「墨汁染み」であることを添えて相談してみましょう。

 

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染み抜きの強い味方!「漂白剤」を使ったシミ抜き方法

シミや黄ばみの対策として最もメジャーな方法である「漂白剤」。でも漂白剤の使い分けや、漂白効果を上げる使い方については意外と知られていないものです。ここでは漂白剤の種類や効果的な使い方、メリット・デメリットについてご紹介していきます。

漂白剤を使い分けよう!

漂白剤には大きく分けて「酸素系」と「塩素系」の2種類があります。また酸素系漂白剤には「液体タイプ」と「粉末タイプ」があるので、用途に応じて使い分けると便利です。

 

1)酸素系漂白剤(液体タイプ)

主に過酸化水素で構成された液状の漂白剤です。漂白効果はやや穏やかで、多くの場合には洗濯用洗剤・中性洗剤などと同時に使用することが推奨されています。

色柄ものに使用できるものも多く、家庭では最も使用範囲が広い漂白剤と言えるでしょう。少量のみを使用することができるので、小範囲の染み抜きにも便利です。

2)酸素系漂白剤(粉末タイプ)

 水(もしくはお湯)に溶かして使用するタイプの漂白剤です。主に過炭酸ナトリウムで構成されており、液体タイプに比べてやや漂白効果が高くなっており、単独で漂白効果を出せるものも多いです。

酸素系なので色柄モノにも使用可能できます。ただし小範囲の染み抜きにはあまり向いていません。原則としては黄ばみ対策等で浸け置きを行う際に使用します。

3)塩素系漂白剤

 3つの中で最も漂白効果が強い漂白剤です。色素分解力が強いため、「真っ白い生地」にしか使用できません。色柄ものに使用するとその部分だけが色抜けを起こします。白いタオルや布巾等の漂白・除菌に向いたアイテムです。

漂白剤でのシミ抜き方法

最も家庭での使用頻度が高い漂白剤である液体タイプの酸素系漂白剤。ちょっとしたコツを押さえれば、漂白効果を上げてキレイに仕上げることができます。

  1. シミ部分を軽く濡らし、食器用中性洗剤で下洗いを行います。
  2. 歯ブラシもしくは綿棒で、シミ部分に漂白剤を塗り付けます。汚れた部分のみに使用をした方が生地の痛みや色ハゲを防げます。
  3. ドライヤーを使い、漂白部分の温度を上げます。高温を1~2分当てる程度でOKです。生地の温度が上がることで過酸化水素の分解力が高まります。
  4. 製品説明書に書かれた時間の放置を行います。
  5. 水で軽くすすぎを行い、状態をチェックします。落ちきっていない場合には、3)~4)を繰り返します。
  6. シミの色が取れたら、洗濯機洗いもしくは手洗いで全体を仕上げ洗いします。

 

漂白剤使用時の注意点

変色・色落ちテストを行う
生地や染色によっては、色ハゲ・色移り・変色の恐れがあります。使用前には目立たない場所で必ず変色テストを行いましょう。

塗り広げる範囲は小さめに
生地の痛みを防ぐためには、シミ範囲のみに漂白剤を塗布するのが理想的です。
水に濡れた状態の生地は漂白剤が浸透して広がりやすいので、最初は小さめに塗布をして、広がりをチェックしてから徐々に塗り広げていきます。

 

漂白剤のメリット

価格が安い
酸素系漂白剤(液体タイプ)の標準価格は、ボトル本体入りのもので200円~300円。詰替えタイプは150円~180円程度で購入できます。濃縮タイプも増え、少量でもキチンと漂白してくれるコストの良さが魅力です。

また塩素系漂白剤は500mlボトル100円以下のものも登場する等、非常に安価。布巾等の日常的に使用するものの除菌・シミ抜きが気軽にできる価格ですね。

 

漂白剤のデメリット

色柄が滲む・変色する可能性がある
「塩素系は色落ちする」「酸素系なら大丈夫」こう考えていらっしゃる方も多いと思います。しかし酸素系漂白剤でも、生地や染色によって変色・色移り・色ハゲ・柄滲み等を起こす可能性はあるので注意が必要です。

付着した当初は色落ちが起きなくても、放置している間に色が抜けてしまう可能性があります。

そのため変色・色抜けのテストは本処理で行う放置時間と同様の時間を置く必要が出てきます。

ボタン・ファスナーには要注意!
酸素系漂白剤に含まれる過酸化水素や過炭酸ナトリウムとは、「酸化」をさせる作用があります。つまり金属を変質させてしまうのです。

ボタンやファスナー等の金属類に漂白剤が触れると、金属が著しく劣化をしたり、周辺の生地の色が変色してしまいます。

金属部がある衣類は、漂白剤での全体の浸け置き洗いをするのは厳禁です。また部分漂白を行う場合でも金属部に漂白剤が触れないよう、十分に注意を払ってください。

水洗いが必須
漂白剤を使用した場合には、必ず最後に水でのすすぎと仕上げ洗いを行う必要があります。洗濯表示で水洗い不可の製品には、漂白剤は使用できません。

変質する衣類がある
酸素系漂白剤でも、過炭酸ナトリウムを使用した粉末タイプ(アルカリ性漂白剤)はウール・絹等の動物性の素材には使用できません。少量でも動物性繊維が使用されていると衣類が激しく変質(縮み・劣化)を起こします。素材はよく確認してから使用しましょう。

生地を痛める可能性がある
特に金属染料を使用した生地の場合(金糸・銀糸等)には過炭酸ナトリウム・過酸化水素が化学反応を起こして生地を傷めます。

またシルク等のデリケート素材、シフォン素材などの薄い素材の場合、長時間放置や繰り返しての漂白で生地が薄くなったり、傷んでしまう可能性も考えられます。

 

おわりに

「色物・柄物でも大丈夫!」酸素系漂白剤のパッケージにはよくこういう宣伝文句が書いてありますね。これは確かに間違いではないのですが、「酸素系漂白剤なら何でも大丈夫」と考えた使用を行うのは少々危険と言えます。

シルクやカシミヤといったデリケート素材、浴衣等の天然染め、着物・ワンピース・ドレス等の高級衣類、刺繍や特殊素材が使われたもの…このようなものに対しては、カバーができないような変色や変質を起こしてしまう可能性もゼロではないのです。

特にファスナー・ジッパー・ボタンが付いた上質な衣類等については、ムリにご家庭で漂白を行うよりも、専門のクリーニング店に任せたほうが安心と言えるでしょう。