簡単 染み抜き クリーニング方法

食べ物、飲み物、調味料、化粧品からインクなど染み抜きやクリーニングお手入れなどの方法を、自分で!自宅で!出来る方法を分かりやすくご紹介しています!

シミ抜きにも必須の「界面活性剤」とは何?種類や働きを解説

f:id:curininngu:20180525201828p:plain

シミ抜きや洗濯等の話題では、頻繁に出てくる「界面活性剤」という言葉。「聞いたことはあるけれど、どんな働きをしているのかは知らない」という方もいることでしょう。また最近では「なんだか体に良くないのでは?」というイメージを持つ人も多いようです。でも界面活性剤は、実はシミ抜きに欠かせない存在なんですよ。今回はシミ抜き・クリーニング等で大切な働きをしている「界面活性剤」について、詳しく解説していきます。

 

 

界面活性剤とは何?

「界面活性剤=洗剤に入っているもの」と思いこんでいませんか?これは大間違い!例えば私達が毎日のように食べている「卵(卵黄)」にも、「卵黄レシチン」という天然の界面活性剤が含まれているんです。

界面活性剤の「界面」とは、物質と物質の境目にある面(境界面)のことを意味します。界面活性剤とはこの「境目の性質を変化させるもの」という意味の言葉。性質を変化させる物質のすべてを「界面活性剤」と呼んでいるんです。

「物質と物質の境目」とだけ言われると、ちょっとピンと来ないかもしれませんね。ではお皿にお水を薄く張って、そこに少量の油を落としてみたところを想像してみましょう。水と油は元々は混じり合うことがありません。なので油は丸く浮かんでいる状態になってしまいますよね。しかしここに界面活性剤入りの洗剤を入れると、水と油が混ざりやすくなります。

水と油の「境界(界面)」が変化したことで、本来混じり合えなかったものが混じったわけです。界面活性剤は水に馴染む「親水性」・油に馴染む「親油性」の両方の働き一つの分子の中に持っています。そのため、このような特殊な働きができるのですね。

 

界面活性剤の働き

では界面活性剤の「2つの物質を混じり合わせる」という性質は、私達の生活の中でどのように使われているのでしょうか?

●浸透作用

水を弾いてしまう物質に界面活性剤を加えることで、水を浸透させやすくすることができます。例えば羊毛(ウール)は繊維表面にスケールというウロコ状のものがあり、これが強く水を弾くので、なかなか水気を浸透させることができません。しかし界面活性剤を加えれば羊毛の撥水力を抑え、繊維の内側にまで水分を浸透させることができます。

 

●乳化作用

これは先程のとおり、水と油を混じり合わせる作用ですね。卵と油・酢を混ぜ合わせてマヨネーズができたり、クレンジングオイルにお湯を足すと白っぽくなるのも「乳化」の働きです。

 

●分散作用

水や空気に溶けにくい物質は、通常だと水の表面に浮いたり、どこか一箇所に固まってしまいがち。しかし水中等に分散をさせておけば「混じっているのに近い状態」を維持する事ができますね。例えばボールペンのインク等に使われる顔料は、鉱物でできているパウダーなので元々水には混じりません。

しかし界面活性剤の働きで「分散」をされていれば、顔料の粒子がインクの中に等分に混じった状態をキープできるんです。

シミ抜きや洗濯では、上記の働きがフルに使われています。

1)界面活性剤の「浸透作用」で繊維の表面張力を低下させ、濡れやすくする
2)汚れの表面にくっついて、汚れと水の間の表面張力を小さくし、汚れを剥がす。乳化によって油汚れを浮き上がらせる。
3)分散作用によって、汚れを安定して水の中に浮かせ、汚れが再度衣類に付かないようにする

シミ抜きや洗濯の工程で、界面活性剤の働きは欠かすことができないものなんですね。

 

界面活性剤の種類

界面活性剤は、その原料や表記方法・特性等によって、様々な種類に分類することができます。

【原料による大まかな分類】

  • 天然界面活性剤:植物や有機食品等の自然のものに含まれる界面活性剤のこと。前述した卵黄レシチンの他、牛乳に含まれるガゼイン、ヘチマ等に含まれるサポニン等がある。・合成界面活性剤:科学的に合成して作られた界面活性剤のこと。石油系のもの、天然油を使用したもの等がある。

【家庭用品品質表示法による分類】
家庭用品品質表示法では、人工的に作られた界面活性剤を以下のように分類しています。

  • 石けん:界面活性剤が含まれるが、製法が単純かつ水を加えることで界面活性の働きを失うという安全性の高さがあるため、合成とは異なる分類にされている。
  • 合成界面活性剤:石けん以外の人工的界面活性剤を総称する。

【特性による分類と主な用途】

  • アニオン界面活性剤(陰イオン界面活性剤):水に解けた時にマイナスイオン(陰イオン)に電離する。石けん等、昔からある界面活性剤の種類。洗濯洗剤やボディーソープ、シャンプー等にも使われる。
  • カチオン界面活性剤(陽イオン界面活性剤):水に溶けた時にプラスイオンに電離する。帯電防止効果があり、柔軟性や殺菌性等に優れる。柔軟剤やヘアリンス等に使われる。
  • 両性界面活性剤:水に溶けた時に、アルカリ性の場合にはマイナスイオンに、酸性の場合にはプラスイオンに電離する両面の特性を持った界面活性剤。水に溶けやすく、皮膚への刺激が比較的少ない。シャンプーやボディーソープ、キッチン用洗剤等、手肌に直接触れることの多い洗剤によく使われる。
  • ノニオン界面活性剤:水に溶けた時にイオン化しない。乳化力の高さ・溶けやすさ等に優れ、近年では化粧品類等の乳化剤として、また医療用洗剤への使用用途が増加している。

 

「界面活性剤=悪玉」は思い込み?

健康や美容に対する意識が高まるに連れ、「界面活性剤は体に悪い!」と考える人が増えています。しかし上記のとおり、石けんや有機食品といったナチュラルに見える製品にも、界面活性剤は含まれているもの。

「界面活性剤を使わない生活」というのはあり得ないんですね。「とにかく界面活性剤を避ける」のではなく、界面活性剤との上手な付き合い方を考えることが重要と言えます。

例えばシミ抜きの場合には、通常の石けん等よりも洗浄力の強い界面活性剤が入った洗濯洗剤や漂白剤を使うこともありますね。

洗浄力の高い界面活性剤は手肌の皮脂等も一緒に洗い流してしまうので、手荒れ・乾燥肌等の原因となってしまうこともあります。

シミ抜きの際にはゴム手袋をはめる、手洗いの際にはすすぎを2~3回以上きちんと行って界面活性剤を衣類に残さないようにする等、手肌に負担をかけないように意識をしましょう。

 

おわりに

界面活性剤の種類や役割、使われる製品等の情報はいかがでしたか?汚れを衣類を残さず、清潔な状態に保つには、界面活性剤を使いこなしていくことが大切です。

例えば色素や油分等の含有量が多いシミの場合、いわゆる「手肌に優しい(=洗浄力がやや落ちる)」ような界面活性剤では汚れが落としきれないということもあります。シミや汚れの程度、衣類の素材等に合わせて、うまく使い分けをしていきたいですね。

f:id:curininngu:20180526124520j:plain

強アルカリ電解水 2L 界面活性剤・添加物不使用 無公害のアルカリ電解水

過酸化水素水はシミ抜き・黄ばみ落としの便利グッズ?上手な使い方と注意点


【ナカノ】キャラデコ オキサイドf 06 第2剤 (過酸化水素6%) 1050ml

過酸化水素水とは、水素に酸素を化合させた水溶液のこと。「昔、理科の実験で使ったことがある…」と、学校時代の記憶を思い出す人も多いのではないでしょうか?実は過酸化水素水は、お掃除やシミ抜き等、家庭内でも便利に使えるアイテムなんです。

過酸化水素水にはその用途によって濃度3%程度のものから90%近いものもあります。日本の薬局で販売されているのは濃度2.5%~3%程度の過酸化水素水溶液で、名前は「オキシドール」として販売されています。

ドラッグストア・薬局等で100円~200円程度で購入できるので、初めて使う人も気軽に挑戦できますね。今回は過酸化水素水を使ったシミ抜き方法についてご紹介していきましょう。

過酸化水素水でタンパク質汚れを分解!

過酸化水素水(オキシドール)は、タンパク質を分解する作用が非常に強いのが特徴です。そのため様々な汚れの中でも、特に以下のような汚れ・シミに対する漂白剤として使用されます。

・シャツの襟汚れ、手首の汚れ(黒ずみ)
・ショーツ・パンツ類の黄ばみ
・赤ちゃんの衣類の母乳汚れ
・血のシミ、血液汚れ
・乳製品の汚れ
・手垢等による汚れ 等

特に元地が白いシャツやTシャツ、肌着類、シーツ等のリネン類、テーブルクロス等に使うと効果的です。また白いキャンバス地の小物や靴等の黄ばみにも効果を発揮します。

 

過酸化水素水でのシミ抜き方法

用意するもの

・過酸化水素水(濃度3%オキシドール)
・アンモニア水
・スプレー容器(霧吹きタイプのもの)
・洗濯用中性洗剤
・ゴム手袋
・メガネ・ゴーグル
・タオル

※過酸化水素水でシミ抜きを行った後には、必ず水洗いのプロセスが必要です。水洗いができない製品には過酸化水素水は使えません。洗濯表示をよく確認しましょう。
※過酸化水素水は、脱色を起こしやすい製品です。濃い色の製品、天然染め製品等の場合、多大な色抜けや色落ち、色移りを起こすことがあります。必ず事前に目立たない箇所に薄めた溶液を付け、色抜け・色移りが起こらないか確認テストを行いましょう。

シミ抜きの手順

  1. 作業をする前に部屋の窓を全部開けるか換気扇を回して、部屋の通気を良い状態にします。過酸化水素水の強い金属臭が立ち込めるのを防ぎましょう。
  2. ゴム手袋をはめ、できればメガネをかけて目を保護します。
  3. 過酸化水素水を適量スプレー容器に入れ、2~3倍になるまで水道水で薄めます。
  4. アンモニア水を数滴入れて、全体を振り、よく混ぜます。
  5. 衣類のシミがある部分の裏側にタオルをあてておきます。
  6. 汚れが気になる部分に溶液をスプレーします。シミの範囲が小さい場合には、古い歯ブラシ等を使っって、シミ部分のみに溶液を塗ってもOKです。
  7. 10分~20分程度放置し、汚れの浮き具合を確認します。汚れが取り切れない場合にはもう一度溶液をスプレーします。
  8. 汚れが取れたら、中性洗剤で全体を手洗い、もしくは洗濯機洗いして仕上げます。すすぎは2回以上行ってください。
  9. 乾燥は乾燥機を使用せず、脱水+陰干しで仕上げます。直後にはアイロンは行いません。

※オキシドールをそのままの濃度で使用するのはNGです。変色・褪色しやすい他、生地がダメージを受けやすくなります。
※過酸化水素水の成分が残った状態で乾燥機やアイロン等で熱を加えると、脱色・変色等が起こることがあります。必ず陰干しで乾燥させましょう。
※薄めてアンモニア水を加えた溶液は熱等による膨張・爆発の恐れがあるため、使い残しを保管しておくことができません。使用する分だけを少量ずつ作るようにしましょう。
※オキシドールの瓶は、陽の当たらない場所・涼しい場所で保管するようにしましょう。暖かい場所・日の当たる場所での保管は過酸化水素を分解させてしまい、漂白力を失わせます。

 

過酸化水素水が使えないこともある?

黄ばみ汚れ・汗汚れ等によるシミに効果を発揮してくれる過酸化水素水。でも素材や汚れの状態によっては、過酸化水素水での漂白が行えないこともあります。

ウール・シルク…動物性製品はNG

過酸化水素水は、前述の通り「水洗いできない製品」には使えません。でも最近ではウールやシルク等でもウォッシャブル製品があるので、「これなら使えるかも」と思う人もいるはず。でも残念ながら、毛製品やシルク製品には過酸化水素水は使えないんです。

過酸化水素水は「タンパク質・アミノ酸」を分解する力に優れているのですが、これは人間の皮脂等の蛋白質だけでなく、動物性のタンパク質全てに対して効力を発揮します。ウール(羊毛)やシルク(蚕の繭)、カシミヤ(ヤギ毛)等を構成するタンパク質も壊してしまう…というわけですね。

過酸化水素水による脱色や繊維の変質等が起こった場合、それを元に戻すことはできません。毛製品やシルク(正絹)等のデリケート製品を無理に過酸化水素水で漂白するのは止めましょう。

古い黄ばみ汚れに要注意

クローゼットやタンスから出した白い服や浴衣・着物等に黄ばみがある…残念ながら、このような時には過酸化水素水を使わない方が無難かもしれません。古い黄ばみ汚れが広範囲に見られる場合、繊維に残った皮脂汚れの酸化は相当に進んでいる状態です。

酸化した皮脂汚れと衣類の色素も結びついて、ちょっとした刺激で剥がれやすい状態になっています。分解力の強い過酸化水素水を使うことで、汚れだけでなく色柄が一緒に剥げてしまう(色抜けを起こす)可能性が高いというわけです。

上記のような場合には、専門のクリーニング店に黄ばみ汚れのシミ抜きを依頼した方が良いでしょう。

 

おわりに

過酸化水素水でのシミ抜き方法はいかがでしたか?過酸化水素水はシミ抜きのほか、擦り傷等を作った時の消毒薬代わりとして、また口臭予防剤や足のニオイ取り等にも使うことができるアイテムです。ひとつあると家事の様々なシーンで役立ってくれるので、アンモニア水と一緒に常備しておくことをオススメします。

クレヨンの汚れは取れない?効果的な2つのシミの落とし方

f:id:curininngu:20180521202230j:plain

小さなお子さんのお絵かきには欠かせない文房具、クレヨン。でもスモックやお洋服等にクレヨンの汚れが付いてしまうと、「いくら洗っても取れないー!」なんてことが多いですよね。

クレヨンは油分がとても多く、更に色を付けるために顔料や塗料をたっぷり使っているので、普通の洗濯方法や漂白剤ではなかなか繊維から汚れを取り切ることができないんです。

でもご家庭にある意外なモノを使って、クレヨンのシミに対処することもできるんですよ。今回はしつこいクレヨンのシミを取るための2つの方法をご紹介していきます。

クレンジングオイルでクレヨンのシミ抜き!

クレヨン汚れが落ちにくい原因のひとつが、水には溶けない「油溶性」のシミであるということ。まず最初に「油」で汚れを分解してあげないと、油シミが残ってしまいやすいんですね。

こんな時に便利なのが、メイクを落とす時に使う「クレンジングオイル」です。汚れが付いた直後のクレヨンのシミであれば、クレンジングオイルと洗剤をうまく使いこなすことで、汚れをキレイに落としていけます。

用意するもの

・クレンジングオイル
・食器用洗剤(液体タイプ)
・洗濯用洗剤(液体or粉タイプ)
・タオル
・歯ブラシ、綿棒

※この方法では水洗い(お湯洗い)のプロセスが必須となります。水洗いできない衣類はクレンジングオイルでのシミ抜きができません。洗濯表示を必ず確認しましょう。
※この方法では油汚れを落とすためにお湯を使います。お湯で縮む繊維の場合、この方法では油シミが残ることがあります。洗濯表示の温度をよく確認しましょう。
※染色・繊維によっては色落ち・変色・繊維の変質等が起こることがあります。事前に目立たない場所でテストを行うことをおすすめします。

シミ抜きの手順

  1. シミがある部分の裏側にタオルをあてておきます。
  2. シミ部分にクレンジングオイルを垂らすか、綿棒で少しずつオイルを付けます。
  3. 歯ブラシでシミ部分を軽く叩き、汚れを浮かせていきます。丈夫な素材の場合には、軽くつまむように揉んでもOKです。
  4. 35℃前後のお湯を歯ブラシで付けて馴染ませ、オイルを白っぽくなるまで乳化させます。
  5. 35℃前後のお湯で、シミ部分を丁寧にすすぎます。
  6. 食器用洗剤をシミ部分に垂らすか、綿棒等で少しずつ付けます。
  7. 歯ブラシでシミ部分を優しく叩き、残った汚れを浮かせていきます。
  8. もう一度お湯でよくすすぎます。
  9. 最後に洗濯用洗剤で全体を洗濯機洗い、もしくは手洗いで仕上げます。

※オイル付着後には、丁寧に乳化を行いましょう。オイル汚れが繊維に残りにくくなります。
※必ず最後に全体を洗ってください。オイル成分が残ると、新たな油シミができることがあります。

curininngu.hateblo.jp

 

ベンジンでクレヨンのシミ抜き!

クレヨン汚れが付いてから時間が経過してしまうと、繊維にクレヨンの油剤や顔料がしっかりとくっついて固まってしまい、クレンジングオイルでは汚れを溶かし出せなくなってしまいます。

この場合には、より強力な油剤(溶剤)である「ベンジン(揮発油)」を使います。

用意するもの

・ベンジン(クリーニング等に使える家庭用のもの)
・タオル
・古い布(無い場合は汚れても良いタオル)
・霧吹き
・マスク・メガネ
・ゴム手袋

※ベンジンは染色・生地によって、多大な色落ち・色抜けを起こす溶剤です。必ず目立たない部分で事前にテストを行ってください。色移り、色落ち、変色が見られる場合には、シミ抜きを速やかに中止します。
※ベンジンは空気の中に徐々に成分が飛ぶ「揮発性」です。作業中にもガスが空気中にたまり、吸い込むと非常に危険です。部屋を閉めっぱなしにはせず、必ず窓を開けて換気扇をかけましょう。
※ベンジンは引火性が高いです。ベンジン使用中に火をつけると、一気に大きな火災となる恐れがあります。作業中は喫煙や調理等は厳禁。ライターやガスコンロ、また電気ストーブ等の使用も禁止です。
※必ずマスク・メガネ・手袋等で肌や目を保護しましょう。

シミ抜きの手順

  1. シミの裏側にタオルをあてておきます。
  2. 古い布にベンジンを染み込ませ、シミ部分を軽く叩きます。
  3. ベンジンの溶解力で、シミの汚れが徐々に浮いてきます。常に布のキレイな面がシミに当たるようにして、浮いてきた汚れを布に移し取るようにします。布はどんどん取り替えるようにしてください。
  4. シミが目立たなくなったら、少量のベンジンを別の布に染み込ませ、シミの周辺を内側に向かってトントンと軽く叩いていきます。輪郭を目立たないようにぼかしこむことで、輪ジミになるのを防ぎます。
  5. 水洗い可能な製品の場合には、ベンジンでのシミ抜き後に洗濯用洗剤を使って全体を洗って仕上げます。水洗いができない場合には、霧吹きでベンジンを叩いた輪郭周辺に水をふきかけて輪郭をさらにぼかし、よく乾燥させて仕上げます。

※ゴシゴシ擦ると色落ち・色ハゲの原因になります。一気に汚れを落とそうとせず、ゆっくりと少しずつ作業を行いましょう。
※ベンジンでの作業は、慣れない人が行うと非常に輪ジミを作りやすいです。ベンジンで叩いた部分はゆっくり丁寧にぼかして、輪ジミにならないように注意しましょう。

curininngu.hateblo.jp

 

クレヨン シミ落とし専用洗剤


Dr. Beckmann ステインデビルス (E) ボールペン/クレヨン用

・サイズ:本体 / 幅5.3 × 高さ13.3 × 奥行2.5 (cm)
・素材:液性/弱アルカリ性
・生産:ドイツ
・パッケージ:なし
・備考:使えない素材/和服、革製製品(スウェード含む)、アセテート、レーヨン、水で色落ちするもの、水で輪ジミになるもの

 

おわりに

クレンジングオイルやベンジン等、「油剤で油汚れを溶かし出す」というシミ抜き方法は、油剤を使った後のプロセスを丁寧に行うことが大切です。失敗をしてしまうと、色素の汚れや取れたのに、今度は油剤の汚れで輪ジミになってしまった…なんてことも。

特にベンジンでのシミ抜きは失敗をしやすいので、初めての場合は「最悪、ダメになっても良い普段着」等から練習することをおすすめします。

また以下のような場合には、無理にご自宅でクレヨンのシミ抜きをしない方が無難です。

・シルク・正絹・アンゴラ・カシミヤ等のデリケート素材
・刺繍やレースの部分に汚れが付いた場合
・汚れが直径3センチ以上ある場合
・いつ付けたかわからない古いシミの場合
・クレヨン以外の文房具(ボールペン、マジックペン、鉛筆)などの汚れも混じっている場合

上記のような場合や、ご自宅でのシミ抜きに不安がある場合には、お近くのクリーニング専門店に「クレヨンのシミである」ということを良い添えてシミ抜き依頼をしてみましょう。

 

水で落とせるクレヨンなら安心


ぺんてる クレヨン 水でおとせるふとくれよん GWM1-12 12色 + 水性ペン せんたくでキレイカラーペン SCS2-12 12色

 


サクラクレパス 水でおとせるクレヨン 12色+ミニじゆうがちょうセット WYL12-01A

 

水で落とせるクレヨンのツイート集めました