簡単 染み抜き クリーニング方法

食べ物、飲み物、調味料、化粧品からインクなど染み抜きやクリーニングお手入れなどの方法を、自分で!自宅で!出来る方法を分かりやすくご紹介しています!

カシミヤを自分でしみ抜き!失敗しない4つのコツ

カシミヤ

ふんわりとした柔らかな手触りが特徴のカシミヤは、いつの時代も人気の高級素材のひとつ。ただカシミヤはシミが付いてしまった場合等の対処が難しいのが難点ですね。大切なカシミヤの衣類にシミを付けてしまい、しみ抜き対策ができずに困っている人も多いのではないでしょうか。

カシミヤはいくつかの条件があえば、自分でしみ抜きを行うこともできます。ここではカシミヤのしみ抜きに失敗しないためのポイントを4つにまとめてみました。しみ抜き初心者の人も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.まずは洗濯表示をチェック!

洗濯表示チェック

まずは衣類のタグを見て、洗濯表示をチェックしてみましょう。洗濯表示では水洗い(手洗い)がOKになっていますか?カシミヤの中にはウォッシャブルカシミヤという水洗いOKの加工がされているものと、水洗いができないものがあります。

それぞれで対応可能なしみ抜き方法が違うので、しっかりチェックしておきましょう。

 

2.水洗いできるカシミヤのしみ抜き方法

水洗い可能なウォッシャブルカシミヤ(製品名が「洗えるカシミヤ」等のこともある)であれば、カシミヤのしみ抜きはカンタン!おしゃれ着洗い用の中性洗剤を使ってシミ部分を部分洗いし、その後全体洗いで仕上げます。

【用意するもの】

  • 洗濯用の中性洗剤(液体タイプ)
  • 洗濯用ネット
  • カシミヤ対応の洋服ブラシ
  • 平干し用のアイテム(平干しネット等)
  • 洗面器
  • バスタオル2枚
  1. 洗面器に水をはって、中性洗剤を適量溶かします。
  2. シミのある部分に少量の水をかけて、湿らせます。
  3. シミ部分に1)の洗濯液をつけて、やさしくつまみ洗いをします。シミが小さい場合は、綿棒等で軽く叩いてもOKです。
  4. シミが目立たなくなったら、一度真水で全体をすすぎ洗いします。
  5. シミが取れたら全体洗いをします。衣類を洗濯ネットに畳んで入れてから、中性洗剤を溶かした洗濯液に漬けます。
  6. 30秒程度、やさしく押し洗いをします。
  7. そのまま洗濯機の脱水で20秒脱水させます。
  8. 真水でのすすぎと20秒の脱水を2回くりかえします。
  9. バスタオルで衣類を挟んでポンポンと叩き、残った水分を吸い取ります。
  10. 平干しネットに衣類を平らに置いて、形をよく整えます。
  11. 陰干しで自然乾燥させ、十分に乾かしてから服ブラシで毛並みを整えます。

※30秒以上の脱水はNGです。シワの原因になります。
※衣類によっては色落ちが起きる可能性があります。不安な場合は目立たない場所に洗濯液をつけて、変色・色落ちテストを事前に行いましょう。
※縮み・変質の原因となるので、洗濯やすすぎにはお湯を使わないでください。

 

2.水洗いできないカシミヤのしみ抜き方法とは?

水洗いができないカシミヤのしみ抜きでも、おしゃれ着洗用の中性洗剤が活躍します。

【用意するもの】

  • 洗濯用の中性洗剤(液体タイプ)
  • カシミヤ対応の洋風ブラシ
  • 平干し用のアイテム(平干しネット等)
  • タオル数枚
  • 洗面器
  1. 洗面器に水をはって、洗濯用洗剤を適量溶かしておきます。
  2. 最初にタオルを水道水で濡らしてから固く絞り、シミの部分を軽く叩きます。
  3. 次にタオルを1)の洗剤液に漬けてから固く絞り、シミの部分をトントンと叩くようにしながらしみ抜きしていきます。
  4. シミが目立たなくなったらもう一度別のタオルを水で濡らして絞ってからシミ部分を叩き、洗剤の成分を取ります。
  5. 乾いたタオルで濡らした部分を挟み込むようにして叩き、水分を取ります。
  6. 平干しネット等に衣類を形を整えて置いて、陰干しで十分に自然乾燥させます。
  7. 十分に乾いてから、カシミヤ用のブラシで毛並みを整えます。

※強くこすったり強く叩くのはNGです。毛羽立ち・毛玉の原因になります。
※裏地にキュプラや絹が使われている、またはキュプラや絹の混紡製品にはこの方法は使えません。縮みの原因になります。
※色落ち・変色や濡れた箇所の変質が起きる可能性があります。目立たない場所での事前テストをおすすめします。
※刺繍やレース等の特殊加工がされている場所にはこの方法は使えません。

 

3.仕上げは必ず平干し+カシミヤ用ブラシを!

水洗いができる場合もできない場合も、カシミヤのしみ抜きで大切なのは次の2つのポイントです。

平干しで型くずれを防ぐ

カシミヤは繊維が柔らかいため、濡れた後に干す時に「型崩れ」が起きやすいです。
普通のハンガーにかけて干すのはNG!平干し用の台や平干しのネットを使って衣類を平らに干すようにしましょう。

カシミヤブラシで風合いを戻す

カシミヤは水に濡れると表面の毛並みが寝てしまい、せっかくの風合いが失われてしまうことがあります。このような問題をクリアするためには、洋服ブラシで毛並みを再度整えてあげることが大切です。

ただし一般的な洋服ブラシ(毛質の硬すぎるもの、埃取りだけのもの)等は使うことができません。摩擦による力が強すぎて、毛玉を作ってしまうのです。カシミヤには、馬毛等の獣毛を使った「カシミヤ対応のブラシ」を使いましょう。


KENT ケント 洋服ブラシ CP6 カシミヤ対応 英国製 英国王室御用達

 

4.重要なのは「シミ特定」と「早期対策」

カシミヤはデリケートな素材なので、しみ抜きには強力な酵素入りの洗剤や溶剤を使うことができません。ご自宅でのしみ抜きに使えるのは「洗濯用の中性洗剤」が限界です。

そのため、シミの原因によってはカシミヤのシミがきれいに落としきれない場合があります。

【落としやすいシミ】

付いたばかりの水溶性のシミ

(例)

● ジュースのシミ
● お酒のシミ
● 醤油のシミ 等

【落としにくいシミ】

油の成分が多い油溶性のシミ

(例)

● マヨネーズのシミ
● ドレッシングのシミ
● ファンデーションのシミ

【落とせないシミ】

水にも油にも溶けないシミ等

(例)

● 泥汚れ
● 変色しているシミ
● インクのシミ
● 時間がたった古いシミ

シミの原因が「落とせない」場合、またシミの原因がわからないという場合には、ムリにカシミヤのしみ抜きをご自宅で行わず、早めにクリーニング専門店に持っていきましょう。

また「落としにくいシミ」の場合も、できれば初手からクリーニング店に持っていくことをおすすめします。万一しみ抜きに失敗して輪ジミや風合いの損失などが起きてしまっている場合、クリーニングの専門店でもそれを元に戻すことは難しいためです。特にパーティー等に着用する大切な衣類や、型崩れしやすいジャケット類等は、しみ抜きに強い専門店に依頼をした方が良いでしょう。

乾いたシミはクリーニング店へ

比較的落としやすいシミの原因の場合でも、時間が経てば断つほどにシミは落ちにくくなります。シミが付いて完全に乾いてしまった場合(シミが付いてから1日~2日以上経過させた場合)には、自宅での処理は難しいです。この場合もクリーニング専門店に頼んだ方が無難と言えます。

カシミヤを自分でしみ抜きする場合にはスピードが命!カシミヤを着た日は帰宅後によく衣類の状態をチェックして、シミが付いていないかをしっかり確認しましょう。

curininngu.hateblo.j

おわりに

高級かつ繊細なカシミヤは、クリーニング専門店でも取扱いが難しい素材のひとつです。面倒かもしれませんが、カシミヤ用ブラシ等の専用アイテムの準備とブラッシングには手を抜かず、風合いを綺麗に保つことを心がけましょう。

カシミヤ衣類のしみ抜きを専門店に依頼する場合にも、できれば高級衣類・ブランド衣類等の取り扱いに慣れている店舗を選ぶことをおすすめします。

 

キュプラはしみ抜きOK?自分でできる簡単11ステップ

キュプラ

キュプラはツヤツヤとした独特の光沢感が魅力の素材です。ジャケットやコートの裏地等でよく見かけますが、レディースですとブラウスやシャツ等にキュプラが使われていることもありますね。さてこのキュプラって「しみ抜き」はできるんでしょうか?

キュプラはおしゃれ着に使われることが多いため「キュプラは一切シミ抜きはできない」と思っている人も多いようです。でも状態によっては、自分でもキュプラのしみ抜きができるんですよ。

ここではキュプラを自宅で染み抜きする時の方法や注意点についてご紹介していきます。

ステップ1:洗濯表示をチェック!

洗濯表示

キュプラ素材の服にシミを付けてしまったら、まずはとにかく洋服のタグの「洗濯表示」をチェックしてみましょう。そのキュプラ、ウォッシャブルですか?

キュプラは化学繊維であるため、ポリエステルのようにザブザブと洗える繊維であると勘違いをしている人も多いです。しかし実際のキュプラは、まるでシルクのように繊細な素材。そのためご自宅では水洗い自体ができないことがあります。

  • 洗濯表示に手洗いマークがある
  • 製品名に「ウォッシャブルキュプラ」と入っている

上記の2点のいずれかを満たしていれば、このままキュプラのしみ抜きのステップ2に進んで大丈夫。洗濯表示で「手洗い(水洗い)NG」となっている場合は、最後の「ステップ11」に進みます。

 

ステップ2:シミの原因を確認!

キュプラは繊細な素材であるため、自宅でのキュプラしみ抜きではあまり強力な洗剤を使うことができません。そのため、家で落とせるシミの原因が限られます。今回ついたシミの原因は何ですか?

 

【家で落とせるシミの例】
水溶性のシミで、付いて間もないもの、範囲の狭いものは比較的落としやすいです。

  • 飲み物のシミ(ジュース等)
  • 醤油のシミ
  • おしっこのシミ
  • 汗のシミ 等

 

【家で落としにくいシミの例】
油の多いシミ、色素の多いシミは落としにくいです。

  • マヨネーズのシミ
  • バターのシミ
  • 肉汁のシミ
  • ワインのシミ
  • 範囲の広いシミ 等

 

【家で落とせないシミの例】
次のようなキュプラのシミはご家庭では落とせません。

  • 付いてから時間が経っているシミ
  • インクのシミ
  • 絵の具のシミ
  • 変色しているシミ 等

 

シミの原因が「家で落とせるもの」であれば、このまま次のステップへ。また落としにくいシミでも、ごく小さい範囲で当日ついたばかりのシミなら、家で落とせることもあります。

範囲が広く油が多いシミ、また「家で落とせないシミ」の場合には、ステップ11へと進みましょう。

 

ステップ3:中性洗剤を用意する

キュプラのしみ抜きでは、液体型の中性洗剤を使用します。製品名で言うと、次のようなものです。

注意!強い洗剤はNG

蛍光剤や酵素が入った合成洗濯洗剤や粉石けん等は使うことができません。アルカリ性の洗浄力の強い洗濯洗剤を使うと、ウォッシャブルキュプラでも縮んでしまう恐れがあります。

またジェルボールタイプ等の洗濯洗剤も使えません。おしゃれ着洗用の中性洗剤をお持ちでない場合には、改めて洗剤をご購入ください。

 

ステップ4:シミ部分を水で濡らす

では早速、キュプラのしみ抜き作業に入っていきましょう。中性洗剤以外には、次のものを用意します。

【用意するもの】

  • バスタオル(2枚程度)
  • 歯ブラシ(毛先の柔らかいもの)
  • 綿棒
  • 洗面器
  • 洗濯ネット

下にバスタオル等を敷いてから、シミのある衣類を広げます。洗面器には水を適量入れておきます。歯ブラシに洗面器の水をつけてから、シミのある部分を優しく叩いて、少しずつ水を吸わせていきましょう。

ぬるま湯やお湯はNG!

キュプラのしみ抜きでは、一般的なコットンやポリエステル素材の時のような「お湯」「ぬるま湯」の使用ができません。

キュプラは熱に大変弱く、お湯の温度が加わることで激しく縮んでしまいやすいためです。しみ抜き作業だけでなく、普段のお洗濯でも洗浄には「水」を使ってください。

作業は手早く!

キュプラは上の解説通り縮みやすい素材なので、あまり長々と水で濡らしておくのは避けたいところ。水で濡らしてからのしみ抜き作業は、できるだけスピーディーに進めましょう。

 

ステップ5.洗剤をつける

洗面器の水に中性洗剤を適量垂らして、よく混ぜて溶かします。できた液剤を歯ブラシにつけて、シミの部分を軽くトントンと叩くようにしながら洗剤を塗っていきます。

 

ステップ6:汚れを浮かせる

歯ブラシまたは綿棒を使って、シミの部分を表面(シミの原因によっては裏地側)から軽く叩いていきます。ポンポンと優しく叩くことで汚れが浮きやすくなります。

ゴシゴシ洗いはNG!

キュプラは摩擦(まさつ/こすりあわせること)にとても弱い素材です。ブラシを往復させてゴシゴシとこするように洗ったり、つまんで布地同士を強く擦り合わせるのもNG。

あまり強く洗いすぎるとその部分にピリング(小さな毛玉)や毛羽立ちができる可能性も。優しくあらうことを心がけてください。

 

ステップ7:水ですすぐ

汚れが十分に浮いたら、25℃以下の真水ですすぎます。この後に仕上げ洗いも行うので、すすぎはカンタンでも大丈夫です。

 

ステップ8:脱水する

しみ抜き後の仕上げ洗いに入る前に、一度脱水を行います。これは水に弱いキュプラの縮みを防ぐためです。洗濯ネットに洋服を畳んで入れたら、洗濯機で約10秒の脱水をしましょう。

脱水しすぎはNG

20秒~30秒以上の長い脱水は、余計なシワの原因となるので避けます。

 

ステップ9:全体洗いを行う

上のキュプラのしみ抜き作業でシミが目立たなくなったら、お洋服全体を手洗いで全体洗い(仕上げ洗い)しましょう。

 

【仕上げ洗いの方法】

  1. 洗面器等に適量の中性洗剤を入れて溶かす
  2. 洗濯ネットに畳んで洋服を入れる
  3. 洋服を①の中に入れて、30秒程度押し洗いをする
  4. ネットに入れた状態で洗濯機で10秒程度脱水する
  5. 真水ですすぎを行う。すすぎは2回くりかえす
  6. 再度10秒の脱水を行う
  7. 柔軟剤で仕上げ、最後にもう一度10秒の脱水

仕上げ洗いは必ずしよう

キュプラは水濡れ等による「輪ジミ」ができやすい素材です。そのためしみ抜き後に全体洗いをしないと、シミ抜きをした部分や濡らした部分だけが輪ジミになってしまうことも。

輪ジミができるのを防ぐために、全体洗い(仕上げ洗い)は必ず行いましょう。また洗うのは必ず手洗い(押し洗い)で、途中に細かく脱水を挟む工程も飛ばさないようにしてください。

 

ステップ10:バスタオルで吸水

キュプラは上で解説したとおり繊細な素材なので、長く脱水にかけることができません。そのため残った水分は、バスタオルで挟んでトントンと軽く叩くようにして吸水させます。

その後は形を整えてハンガーや平干しにし、陰干しで十分に自然乾燥させましょう。縮みやすい素材なので、乾燥前に形をしっかり整えることが大切です。

 

ステップ11:落ちないシミは専門店へ

  • 上のしみ抜き方法ではシミが落ちなかった
  • 水洗いができないタイプのキュプラだった
  • 自分でキュプラのしみ抜きができるか不安
  • ガンコな油染みや汗ジミ・古いシミである

上のような場合には、それ以上のご自宅でのしみ抜きはおすすめしません。特にベンジン等の溶剤、アルコール、クレンジングオイル等を使ったしみ抜きは避けた方が良いです。

繰り返しますがキュプラは「輪ジミ」や「縮み」ができやすい素材であり、ムリな溶剤の使用が大きな輪ジミ作りの原因にもなります。ムリをせず、お早めにクリーニング専門店に持ち込んだ方が良いでしょう。

curininngu.hateblo.jp

curininngu.hateblo.jp

 

おわりに

キュプラのしみ抜き方法は、縮みと輪ジミを防ぐためにかなり面倒な工程が続きます。「時間がかかるな」と感じるかもしれませんが、一度縮んでしまったキュプラは、専門店でも元に戻すことができません。どうか工程を飛ばさずに、丁寧でなおかつスピーディーなしみ抜き作業を心がけましょう。

また「縮ませてしまうかも」「輪ジミに絶対させたくない」と不安がある場合には、無理にご自分でシミ抜きを行わず、しみ抜きに強いクリーニング専門店に相談することをおすすめします。

 

白Tシャツの黄ばみの落とし方&黄ばみ予防法

白Tシャツの黄ばみ

白いTシャツは、誰のクローゼットにも入っているアイテムのひとつ。シャツのインナーとして、夏のファッションアイテムとして、運動着として……欠かすことができない存在ですよね。でもこの白いTシャツ、着続けると「黄ばみ」が気になりませんか?

白いTシャツの黄ばみは、普通の洗濯を続けるだけでは落とすことができません。キチンとした「シャツの黄ばみの落とし方」でTシャツ類を真っ白に仕上げてみましょう。また白いTシャツの黄ばみを予防する方法もあわせてご紹介していきます。

白Tシャツの黄ばみを落とすには?

白Tシャツの黄ばみの原因とは

白いTシャツが黄ばむ原因は、カンタンに言えば「汚れが落ちきっていないから」です。

「皮脂」や「汗」等による汚れは、食べこぼし等とは違い、多少汚れが残ってももすぐに「シミ」としては目立ちません。ところがこれらのタンパク質やミネラル等の成分は、時間が経つ毎に少しずつ変化して、繊維を黄ばませていきます。

汚れ残りによる黄ばみはどの衣類でも起きていますが、白いTシャツは特に、この「黄ばみ」の影響を受けやすいのです。

特に皮脂汚れは繊維のこびりついて固まってしまいやすいため、一度「黄ばみ」が起きると洗濯を繰り返すだけでは汚れを取り去ることができません。従来のお洗濯を繰り返すだけでは更に皮脂・汗汚れの「残り」がたまって、黄ばみがどんどん酷くなってしまいます。

黄ばみには「粉末型の酸素系漂白剤」!

では黄ばみが目立つ白Tシャツはどうやって汚れを落とせばよいのでしょうか?その答えが「粉末型の酸素系漂白剤」です。

粉末型の酸素系漂白剤とは、主成分が「過炭酸ナトリウム」で作られている漂白剤のこと。液体タイプの酸素系漂白剤(過酸化水素)に比べてさらに漂白力が強く、油汚れを分解するパワーも高いのが特徴です。

【粉末型酸素系漂白剤の製品名例】

  • シャボン玉 酸素系漂白剤
  • オキシクリーンEX
  • 激落ちくん オキシキング粉末タイプ
  • ワイドハイターEXパワー 粉末タイプ

 


シャボン玉 酸素系漂白剤 750g

 


オキシクリーンEX2270g (アメリカ版) 酸素系漂白剤 消臭 漂白 粉末タイプ 詰替え不要 お手頃サイズ

 


激落ちくん オキシキング 除菌プラス 酸素系漂白剤 500g (漂白 消臭 除菌) 粉末タイプ 日本製

 


ワイドハイターEX 粉末タイプ 本体 530g

白Tシャツの黄ばみを落とす手順

では粉末型酸素系漂白剤を使って、白Tシャツの黄ばみを落としていきましょう。

【用意するもの】

  • 粉末型酸素系漂白剤
  • 洗濯用洗剤(アルカリ性タイプ、粉末型が理想的)
  • 洗面器かバケツ
  • 鍋・フライパンの蓋または食品ラップ

※白Tシャツの漂白は失敗すると服をダメにすることがあります。必ず注意点まで読んでから作業をしましょう。

  1. 洗面器かバケツに、Tシャツが完全に隠れる程度のお湯(50℃~60℃)を入れます。お湯の温度が50℃前後の方が漂白剤の漂白力がアップします。50℃のお湯を給湯器で出せない場合には、沸騰させたお湯を同量の水で割れば約50℃になります。
  2. お湯に洗濯用洗剤を適量溶かします。使用量は洗剤製品のパッケージの「使用量目安」を参照してください。
  3. さらに粉末型の酸素系漂白剤を加えます。こちらも製品によってベストな使用量が違いますので、製品裏の使用量目安をチェックしましょう。
  4. 白Tシャツを全体的に漬け込み、鍋蓋か食品ラップで覆います。フタをすることでお湯の温度が下がらず、漂白力が長持ちします。
  5. 20分~30分程度放置します。
  6. 汚れが落ちたら、洗濯機または手洗いで全体洗いをして仕上げます。

白Tシャツ黄ばみ落としの注意点

※上記のTシャツの黄ばみ落としは綿製品を想定しています。粉末型酸素系漂白剤はシルク・ウール等の動物性製品には使用できません。シルク混等の製品には上記方法は使わないでください。

※粉末型酸素系漂白剤は、金属を変色・腐食させます。白Tシャツに金属類の装飾がある場合、上記の漂白方法は使用できません。

※柄部分の染色方法や装飾内容によっては、粉末型酸素系漂白剤の使用によって「色落ち」「色にじみ」「色あせ」が起きることがあります。

※粉末型の酸素系漂白剤では、2時間以上は浸け置きをしないでください。通常であれば色落ちをしない衣類でも、色落ち・変色が起きることがあります。

※衣類の素材・織り方によっては、高温のお湯を使うと縮む場合があります。ここでは一般的なコットン天竺編みのTシャツを想定しています。その他の特殊な織り・素材のTシャツを漂白したい場合は、使用するお湯の温度を下げましょう。

 

もう黄ばませない!黄ばみの防止方法は?

粉末型の酸素系漂白剤で白Tシャツの黄ばみがサッパリ落ちた!…でも何度もこの方法を繰り返すのは面倒ですし、Tシャツの傷みも気になりますよね。

一度Tシャツの黄ばみを落としたら、その後は黄ばませないための予防策を取りましょう。

洗濯洗剤を「アルカリ性粉末タイプ」に切替えよう

白シャツ・白Tシャツの洗濯には、次のような洗濯洗剤がピッタリです。

白Tシャツ向けの洗剤

● アルカリ性洗剤
● 粉末タイプ(パウダータイプ)
● 酵素入り洗剤
● 蛍光剤入り洗剤

原則として洗濯洗剤は粉末タイプの方が皮脂の分解力が強く、汗・皮脂汚れをスッキリと落としてくれます。また蛍光剤は青みがかった光の力で、白い衣類の黄ばみを目立たなくしてくれる役割を果たします。

反対に次のような洗剤は、白シャツ・白Tシャツの黄ばみを生みやすくなります。

白Tシャツに不向きの洗剤

● 液体タイプ
● ジェルボールタイプ
● 中性洗剤(おしゃれ着洗用洗剤)

白Tシャツ・白シャツ・運動着・作業着等の洗濯が多い人は、普段の洗濯を「粉末タイプのアルカリ性洗濯洗剤」に切り替えることをおすすめします。

また「普段は肌に優しい中性洗剤を使いたい」という方は、白物だけは分けて洗濯するか、洗濯前にTシャツだけを粉末洗剤で浸け置きする方法を取ると良いですよ。

お湯(温水)で洗濯する習慣を

毎日のお洗濯、なんとなく水道から引いた「水」で洗い続けていませんか?「お湯」と「水」では、皮脂汚れの分解力がまったく違います。食器洗いでも、お湯を使った方が油汚れを早く落とすことができますよね。

40℃のお湯を洗濯に使うと、洗濯洗剤の汚れ落としの力が何倍にもパワーアップします。「40度のお湯+アルカリ粉末洗剤」というのがもっとも理想的です。「今すぐ洗濯洗剤を買い換えるのはちょっと……」という場合には、ひとまず「お湯(温水)で洗濯」というところからスタートしてみましょう。

 

白Tシャツの黄ばみが落ちない時は?

  • 粉末型酸素系漂白剤を使っても黄ばみが落ちない!
  • 特殊な装飾が付いているので粉末漂白剤が使えない
  • ブランドもの等の高級品なので縮みや傷みが怖い

上のような場合には、残念ながらご家庭でこれ以上のTシャツの黄ばみ落としをするのは難しいです。

特に「一度酸素系漂白剤を使っても効果が見られなかった」という場合、タンパク質汚れが堆積して層になってしまい、家庭用の漂白剤では分解しきれなくなっている可能性があります。

強い黄ばみを落とそうと無理に漂白を繰り返すと、黄ばみが落ちる前にTシャツが傷んで着られなくなってしまう恐れも。無理に漂白を行わず、専門のクリーニング店に相談をしましょう。

curininngu.hateblo.jp

ウェットクリーニングができる専門店がおすすめ

Tシャツの黄ばみには、一般的なドライクリーニングだけではあまり効果がありません。クリーニング専門店に持ち込むのであれば、ドライクリーニングに加えてウェットクリーニングもできるお店を選ぶことも大切です。

お気に入りの一枚の黄ばみをしっかりと落としたい…このような時には、高級ブランド品等も扱っている技術力のあるお店を選ぶことをおすすめします。

 

おわりに

真っ白いTシャツはオシャレさと清潔さをアピールする大切なポイントです。粉末漂白剤や洗濯洗剤を上手に使いこなして、白い服をキレイに真っ白にキープし続けましょう。