お天気が悪くて部屋干しが続いたり、寒くて曇りの日が多かったり…こんな時って、洗濯物がなかなか乾かなくて困りますよね。
洗濯物が早く乾いてくれないデメリットは「取り込むのに時間がかかる」「お気に入りの服が着られない」だけではありません。雑菌が繁殖してイヤなニオイの原因になったり、最悪の場合には衣類にカビが発生してしまうことも。部屋干しや天気があまり良くない時でも、できるだけ早くサッパリ乾かすことが大切なんです。
洗濯物を早く乾かすには、実はいくつかのコツがあります。強力なガス乾燥機や浴室乾燥機が無くても大丈夫!ここではそんな洗濯物の干す時の裏技を8つご紹介していきます。
- 1.素材に合わせて「脱水」を変える
- 2.ピンチハンガーは「内側を小さなもの」に
- 3.タオルは「上下をずらす」か「ハンガー干し」
- 4.サーキュレーターが大活躍!
- 5.ボトムスは円柱形ピンチで
- 7.エアコンハンガーを使ってみる
- 8.超特急なら「アイロン干し」
- おわりに
1.素材に合わせて「脱水」を変える
ALUMIS 超高速脱水機 【パワフルスピンドライ】 脱水容量約6kg ホワイト APD-6.0
洗濯物を早く乾かすために、まず見直したいのが洗濯機の「脱水」です。どの洗濯物も同じ脱水時間で取り出していませんか?
脱水は行いすぎるとシワになりやすいことから、メーカーでは洗濯機の脱水時間の標準設定をシワにならない程度の時間にしています。しかし次のような素材や衣類は特に水分を含みやすく、さらにしっかり脱水してもシワにはなりにくいという特性を持っています。
【乾きにくい素材の例】
- パイル素材(タオル、シーツ等)
- スウェット素材(パーカー、トレーナー、ジャージ等)
上のような製品であれば、通常よりも長めに脱水をかけてもシワシワになってしまう恐れは少ないというわけです。
乾きにくいタオルやシーツ・スウェット等は、他の製品よりも2~3分長めに脱水をかけるようにしましょう。
2.ピンチハンガーは「内側を小さなもの」に
ダイヤ 干し分け角ハンガーストロング52 横約80cm×縦約41cm×高さ約26cm ピンチ数52
角型ピンチハンガーは、靴下やインナー、フェイスタオル等、小さめの洗濯物を色々干すことができるスグレモノ。どこのご家庭にもひとつはある洗濯グッズですよね。でもこのピンチハンガー、干し方にコツがあるって知っていましたか?
ピンチハンガーに洗濯物を干す時には、外側に長めのものを、内側に短めのものを干すようにしましょう。例えば外側にはフェイスタオルやブラトップ等の30~40センチ程度のもの、内側には靴下等の長さ20センチ前後のものを干すようにするわけです。
このように内側の長さを短くすると、空気の対流が生まれやすくなって、ピンチハンガーの内側も洗濯物が乾きやすくなります。全体に風が通りやすくなることで、洗濯物が早く乾くのです。
3.タオルは「上下をずらす」か「ハンガー干し」
大きいバスタオルや長いスポーツタオル、どんな風に干していますか?前と後ろの長さを揃えて、ちょうど半分のところで垂らすように干している…一見するとスタンダードなこの干し方、実は一番「洗濯物が乾きにくい干し方」なんです!
乾きにくいタオルを早く乾かすには、タオルの内側を含む全体に風をよく通すことが大切。次のいずれかの干し方にした方が、洗濯物が早く乾きます。
片方を長く伸ばして干す
タオルを物干しにかける時には、床にタオルが届かないギリギリの長さにまで一方を伸ばし、反対側を短くしてからピンチで止めます。こうすることで「風が届きにくい内側の部分」の面積を最小限に小さくすることができ、タオルの乾きが早くなります。
ハンガーに肩掛けする
洗濯物がたくさんあるけれど、早くタオルを乾かしたい…そんな時は、コート用等の立体的なハンガーを使ってみましょう。ハンガーにコートを羽織らせる(肩掛けするイメージ)ようにしてタオルを掛け、正面で合わせて一箇所ピンチで止めます。
このように干すと、立体的なハンガーのおかげでタオルの内側同士がくっつきません。風が内側にまで届きやすく、洗濯物を早く乾かすことができます。また一般的な衣類のようにタオルを干すことができ、物干しの幅を取らないのもメリットです。
4.サーキュレーターが大活躍!
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室内干し・部屋干しで欠かせないのがサーキュレーターや扇風機です。ピンチハンガー等に洗濯物を干したら、サーキュレーターを使って風をあてていきましょう。
この時、真横から風をあてるのではなく下側(斜め下あたり)から風を通すようにするのがポイント。衣類の内側によく風をあてることで、洗濯物の乾きを早くします。冬季にも乾燥機はしまわずに、部屋干し用に出しておくと良いですよ。
24時間稼働してもコスト安
サーキュレーターや扇風機は、風量最大で使用しても1時間あたりの電気代が1円程度しかかかりません。つまり一日中サーキュレーターで洗濯物を乾かしても、かかる電気代は20円前後。コストがほとんどかからない、節約志向の人にもおすすめの乾燥方法なのです。
5.ボトムスは円柱形ピンチで
ジーンズやスラックス等のボトムスは、洗濯するとなかなか乾きにくいですよね。これはパンツ型のボトムスは「筒」のようになっていて、空気が上手に通らないため。この問題を解決するには、円柱形のピンチが便利です。
立体的に干すのがコツ
ズボン型のボトムスは円形のピンチハンガーを使って複数部を止め、ウエスト部分と足の筒部分ができるだけ丸くなるような形に整えましょう。ウエスト部と足首部の両方から風が通るようにすることで、洗濯物の乾燥が早くなります。
裏返し&ポケット出しも大切
ジーンズ等のボトムス類は、ウエストから腰のあたりにポケットが集まっているため布が何層にもなっており、これが乾きにくさの原因となっています。
ポケットは必ず外側に出して干すか、ボトムス自体を裏返すようにして干すようにすると、ポケット部にも風が当たりやすくなり、洗濯物が早く乾きやすくなります。
7.エアコンハンガーを使ってみる
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締め切った部屋では特に洗濯物が乾きにくいもの。そんな時には、エアコンハンガーを使ってみるのも手です。
エアコンハンガーとは、エアコンに引っ掛けるようにして使う簡易物干しのこと。エアコンの風の吹出口のすぐ下に洗濯物が干せるため、エアコン稼働中であればスピーディーに洗濯物を乾かすことができます。
冷暖房にエアコンを使う人であれば、余計な電気代がかからないのも嬉しいポイント。特に在宅時間が長い人におすすめです。エアコンハンガーは安いものでは1,500円~2,000円前後で売っています。
エアコンハンガー 室内干しの味方 コレいいですね! 【購入品紹介】
8.超特急なら「アイロン干し」
もっと早く洗濯物を乾かさないと間に合わない!でもランドリーに乾燥機に行く程の枚数ではない…こんな時には、アイロンを使って「超特急」で洗濯物を乾かしましょう。
やり方は湿っている状態の衣類を裏返しにして、「ドライ」の設定にしたアイロンをかけていくだけでOK。温度設定は衣類の素材に合わせたものを選んでください。
アイロンの高温が水分を蒸発させていくため、通常よりも素早く洗濯物を乾かすことができます。ただしこの方法はかなり長めにアイロンを使うため、電気代がかかりやすいのがデメリット。また衣類へのダメージも少なくはありません。
毎回使う方法ではなく「どうしても間に合わない!」という時の裏技として覚えておくと良いでしょう。
おわりに
洗濯物を早く乾かす8つの裏技はお役に立ちそうですか?これらの裏技のいくつかを組み合わせることで、洗濯物の乾きはさらに早くなります。
「タオルだけ長めに脱水して、干し方を気をつける」「サーキュレーターをフル稼働させておく」等等…毎日のちょっとした工夫で洗濯物はサッパリ早く乾くようになりますから、ぜひ意識して裏技を使ってみてくださいね。