簡単 染み抜き 方法

食べ物、飲み物、調味料、化粧品からインクなど染み抜きの方法を自分で、自宅で出来る方法をご紹介!

衿回りの汚れもスッキリ!ファンデーション汚れの対処法

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パウダリー、リキッド、クリームと、様々なタイプがあるファンデーション。 最近では水・皮脂への強さが売りの商品も多いですよね。 ただその分、着替えの時に襟まわりなどにファンデが付いてしまうと、なかなか取れない汚れになることも。

特に白いシャツやTシャツ等の場合、肌色の汚れがクッキリついて目立ってしまった…なんて人もいるのでは? ファンデーションのシミ汚れは、自宅でもキレイに落とせるんですよ。 ここではファンデーションの汚れ対処法について解説していきます。

 

オリーブオイルでファンデ汚れをスッキリ!

ファンデーションに含まれる保湿成分の多く(グリセリン等)は、天然油から抽出された油性の成分。 つまり「ファンデーションのシミは油分の汚れ」なんですね。 油溶性のファンデのシミにいきなり水をかけると、油を弾くばかりで色素は落ちてくれません。 「油には油」で、天然油分を使って汚れを浮かせることが重要になるのです。 家にある天然油「オリーブオイル」が、シミ抜きでは活躍してくれます。

 

【用意するもの】

・オリーブオイル(無い場合にはクレンジングオイルで代用可)
・台所用洗剤(中性のもの)
・小皿等の容器 ・歯ブラシ(シミ面積が小さい場合には綿棒)
・タオル

 

【注意点】

・事前に目立たない場所で変色・色落ちのテストを行った方が安心です。

 

1)小皿にオリーブオイルと台所用洗剤を1:3の割合で入れます。 シミの範囲にもよりますが、ティースプーン等で少量ずつ測って入れるのがオススメです。 両方を容器に入れたら、歯ブラシでよく混ぜます。

2)シミの裏側に乾いたタオルをあてておきます。

3)シミの箇所に1)で作ったオイル液を歯ブラシで軽く塗っていきます。

4)シミ全体を歯ブラシでポンポンと叩くように馴染ませます。 強く擦ったり揉んだりするとシミ範囲の広がりや生地の痛みの原因となりますので、あくまでも軽く行いましょう。

5)汚れが浮いたら、シミの箇所をぬるま湯で濯ぎ、通常洗濯で仕上げます。

 

何度も洗濯した後には「ベンジン」で

ファンデーションのシミが付いてから何度も洗濯を繰り返した場合、繊維に汚れが吸着し、オリーブオイル等では汚れを浮かしきれないことがあります。 こんな時には、強い溶剤である揮発性油(ベンジン)を使用してみましょう。

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【用意するもの】

・ベンジン
・タオル
・ガーゼ/綿棒

 

【注意点】

・目立たない場所で必ず色落ち

・柄滲みのテストを行いましょう。

・窓を開け、必ず換気した状態で行ってください。

 

1)シミのある箇所の裏にタオルをあてます。

2)ガーゼもしくは綿棒にベンジンを染み込ませます。

3)シミ部分をガーゼでごく軽く叩きながら、汚れを溶かしていきます。 色抜けや生地の痛みを起こすため、こすったり強く揉んだりしないでくださいね。

4)シミが取れたらよく水で濯ぎ、最後に通常の洗濯で仕上げます。

 

おわりに

オリーブオイルを使ったシミ抜きは必ず最後に丁寧な水洗いの工程が必要になります。 そのため洗濯表示で「水洗い不可」の場合、このシミ抜き方法は使用できません。 また揮発性油であるベンジンは、デリケートな生地の変色や変質を起こす場合もあります。

シルクやレース、天然染め製品等の高級品で「絶対に傷ませたくない!」という場合には、クリーニングの専門店に相談をした方が無難です。 その場合「ファンデーションのシミ」であることを添えて相談をすると、より適切な対応を取ってもらえますよ。

染み抜きの強い味方!「漂白剤」を使ったシミ抜き方法

シミや黄ばみの対策として最もメジャーな方法である「漂白剤」。でも漂白剤の使い分けや、漂白効果を上げる使い方については意外と知られていないものです。ここでは漂白剤の種類や効果的な使い方、メリット・デメリットについてご紹介していきます。

 

漂白剤を使い分けよう!

漂白剤には大きく分けて「酸素系」と「塩素系」の2種類があります。また酸素系漂白剤には液体タイプと粉末タイプがあるので、用途に応じて使い分けると便利です。

 

1)酸素系漂白剤(液体タイプ)

主に過酸化水素で構成された液状の漂白剤です。漂白効果はやや穏やかで、多くの場合には洗濯用洗剤・中性洗剤などと同時に使用することが推奨されています。色柄ものに使用できるものも多く、家庭では最も使用範囲が広い漂白剤と言えるでしょう。少量のみを使用することができるので、小範囲の染み抜きにも便利です。

2)酸素系漂白剤(粉末タイプ)

 水(もしくはお湯)に溶かして使用するタイプの漂白剤です。主に過炭酸ナトリウムで構成されており、液体タイプに比べてやや漂白効果が高くなっており、単独で漂白効果を出せるものも多いです。酸素系なので色柄モノにも使用可能できます。ただし小範囲の染み抜きにはあまり向いていません。原則としては黄ばみ対策等で浸け置きを行う際に使用します。

3)塩素系漂白剤

 3つの中で最も漂白効果が強い漂白剤です。色素分解力が強いため、「真っ白い生地」にしか使用できません。色柄ものに使用するとその部分だけが色抜けを起こします。白いタオルや布巾等の漂白・除菌に向いたアイテムです。

漂白剤でのシミ抜き方法

最も家庭での使用頻度が高い漂白剤である液体タイプの酸素系漂白剤。ちょっとしたコツを押さえれば、漂白効果を上げてキレイに仕上げることができます。

 

  1. シミ部分を軽く濡らし、食器用中性洗剤で下洗いを行います。
  2. 歯ブラシもしくは綿棒で、シミ部分に漂白剤を塗り付けます。汚れた部分のみに使用をした方が生地の痛みや色ハゲを防げます。
  3. ドライヤーを使い、漂白部分の温度を上げます。高温を1~2分当てる程度でOKです。生地の温度が上がることで過酸化水素の分解力が高まります。
  4. 製品説明書に書かれた時間の放置を行います。
  5. 水で軽くすすぎを行い、状態をチェックします。落ちきっていない場合には、3)~4)を繰り返します。
  6. シミの色が取れたら、洗濯機洗いもしくは手洗いで全体を仕上げ洗いします。

 

漂白剤使用時の注意点

●変色・色落ちテストを行う
生地や染色によっては、色ハゲ・色移り・変色の恐れがあります。使用前には目立たない場所で必ず変色テストを行いましょう。

●塗り広げる範囲は小さめに
生地の痛みを防ぐためには、シミ範囲のみに漂白剤を塗布するのが理想的です。
水に濡れた状態の生地は漂白剤が浸透して広がりやすいので、最初は小さめに塗布をして、広がりをチェックしてから徐々に塗り広げていきます。

 

漂白剤のメリット

●価格が安い
酸素系漂白剤(液体タイプ)の標準価格は、ボトル本体入りのもので200円~300円。詰替えタイプは150円~180円程度で購入できます。
濃縮タイプも増え、少量でもキチンと漂白してくれるコストの良さが魅力です。
また塩素系漂白剤は500mlボトル100円以下のものも登場する等、非常に安価。布巾等の日常的に使用するものの除菌・シミ抜きが気軽にできる価格ですね。

 

漂白剤のデメリット

●色柄が滲む・変色する可能性がある
「塩素系は色落ちする」「酸素系なら大丈夫」こう考えていらっしゃる方も多いと思います。しかし酸素系漂白剤でも、生地や染色によって変色・色移り・色ハゲ・柄滲み等を起こす可能性はあるので注意が必要です。

付着した当初は色落ちが起きなくても、放置している間に色が抜けてしまう可能性があります。そのため変色・色抜けのテストは本処理で行う放置時間と同様の時間を置く必要が出てきます。

●ボタン・ファスナーには要注意!
酸素系漂白剤に含まれる過酸化水素や過炭酸ナトリウムとは、「酸化」をさせる作用があります。つまり金属を変質させてしまうのです。
ボタンやファスナー等の金属類に漂白剤が触れると、金属が著しく劣化をしたり、周辺の生地の色が変色してしまいます。

金属部がある衣類は、漂白剤での全体の浸け置き洗いをするのは厳禁です。また部分漂白を行う場合でも金属部に漂白剤が触れないよう、十分に注意を払ってください。

●水洗いが必須
漂白剤を使用した場合には、必ず最後に水でのすすぎと仕上げ洗いを行う必要があります。洗濯表示で水洗い不可の製品には、漂白剤は使用できません。

●変質する衣類がある
酸素系漂白剤でも、過炭酸ナトリウムを使用した粉末タイプ(アルカリ性漂白剤)はウール・絹等の動物性の素材には使用できません。少量でも動物性繊維が使用されていると衣類が激しく変質(縮み・劣化)を起こします。素材はよく確認してから使用しましょう。

●生地を痛める可能性がある
特に金属染料を使用した生地の場合(金糸・銀糸等)には過炭酸ナトリウム・過酸化水素が化学反応を起こして生地を傷めます。またシルク等のデリケート素材、シフォン素材などの薄い素材の場合、長時間放置や繰り返しての漂白で生地が薄くなったり、傷んでしまう可能性も考えられます。

 

おわりに

「色物・柄物でも大丈夫!」酸素系漂白剤のパッケージにはよくこういう宣伝文句が書いてありますね。これは確かに間違いではないのですが、「酸素系漂白剤なら何でも大丈夫」と考えた使用を行うのは少々危険と言えます。

シルクやカシミヤといったデリケート素材、浴衣等の天然染め、着物・ワンピース・ドレス等の高級衣類、刺繍や特殊素材が使われたもの…このようなものに対しては、カバーができないような変色や変質を起こしてしまう可能性もゼロではないのです。

特にファスナー・ジッパー・ボタンが付いた上質な衣類等については、ムリにご家庭で漂白を行うよりも、専門のクリーニング店に任せたほうが安心と言えるでしょう。

泥ハネ・黒ずみの強い味方!「洗濯石けん」を使った染み抜き方法とは?

固形の洗濯石けんは、昔ながらの洗濯アイテム。でも現在では「洗濯用洗剤」というと粉タイプ(顆粒タイプ)や液体タイプが主流で、「固形石けんは持っていない」という人も多いのではないでしょうか?ところがこの固形の洗濯石けん、日常でよく起こる染み抜き・汚れ取りに大活躍してくれるアイテムなんです。ここでは固形の洗濯石けんを使った染み抜き方法について詳しく解説していきます。

 

洗濯石けんが活躍するシミって?

繊維を汚れから落とすのが石鹸成分の役目。液状タイプでは石鹸成分として脂肪酸カリウム、固形石けんには脂肪酸ナトリウムが使用されています。ところが液状の場合、石鹸成分が入っているのは全体の3割以下。これ以上石鹸成分を増やすと液体の粘度が上がり溶けが悪くなるので、多くが水で構成されているんです。


これに対して、固形洗濯石けんは石鹸成分(脂肪酸ナトリウム)を95~98%近く使用しています。石鹸成分(洗浄力)が強い分、以下のようなガンコなシミにも効果を発揮してくれるのです。

・泥ハネ/泥汚れ
・靴下の黒ずみ
・墨汁汚れ
・襟元の汗・皮脂汚れ

 

洗濯石けんを使った染み抜き方法

  1. 汚れのある箇所を濡らします。お湯使用が可能な衣類である場合には、35℃~37℃のぬるま湯を使用すると効果的です。
  2. 固形の洗濯石けんの断面を直接汚れに付けて、何度か塗り込みます。
  3. 使い古しの歯ブラシで軽く叩くように汚れを落としていきます。汚れ範囲が広い場合には、洗濯用ブラシを使用するのがおすすめ。
  4. 綿・麻等の素材で厚い丈夫な衣類であれば、最後に揉み洗いをします。
  5. 水もしくはぬるま湯でシミ部分を濯ぎ、状態をチェックします。汚れが残っている場合には、2)~4)を再度繰り返してください。
  6. 汚れが目立たなくなったら、洗濯機もしくは手洗いで全体を仕上げ洗いして終了です。

 

洗濯石けん使用時の注意事項

●事前に変色・耐久テストを行う
固形石鹸の染み抜きではブラシ洗いやもみ洗いを行うため、生地によっては色剥げ・変色等が起こる可能性があります。事前に目立たない場所を同様に洗い、色落ち・色剥げ・変色が無いかを確認しておくと安心です。

●蛍光剤配合石けんに注意
蛍光剤配合の洗濯石けんは、衣類を真っ白に仕上げるのに適しています。そのためユニフォーム、白い靴下、布巾といったものであれば蛍光剤配合型はピッタリです。
反面、生成り色・薄いピンク・薄いグレー・薄い水色と言った淡い色合いの素材は、蛍光剤によって風合いが変わったり、白っぽく変色する可能性があります。特に綿・麻素材、レーヨン素材の場合には注意が必要です。必ず変色テストを目立たない場所で行ってください。

 

洗濯石けんのメリット

●低コスト
洗濯用石けん(固形石鹸)はスーパーや薬局・ドラッグストア等では1個100円以下で売られていることも珍しくありません。非常に安価で手軽に購入できます。
また洗浄力が強い分、少量の使用でもOK。
コストパフォーマンス抜群の存在と言えるでしょう。

●やや低刺激
液体石けんの石鹸成分である脂肪酸カリウムに比較して、固形石鹸に含まれる脂肪酸ナトリウムは肌に対する作用は少なめです。
手に穏やかな洗濯・染み抜きをしたい人には嬉しいポイントですね。
ただ石けんの配合内容(配合成分)によっては肌作用が強いものもありますので、その点にはご注意ください。

 

洗濯石けんのデメリット

●水洗いが必要
洗濯石けんでの染み抜きには石けんを付ける前に水で濡らす工程と、洗濯後の水・お湯での濯ぎの工程が必要です。石けん成分が残った状態だと繊維の変色・変質を起こす可能性があります。
ドライマークが付いた衣類、洗濯表示で水洗い不可表示がある衣類には洗濯石けんは使用できません。

●摩擦に弱い繊維には不向き
固形の洗濯石けんは水への溶けが液状石けんに比べて劣るため、水を加えてからブラシ等で丁寧に泡立たせていく必要があります。また石鹸成分で汚れを落とすには、もみ洗い・ブラシ洗い等で繊維を軽く擦っていくことになります。そのため摩擦に弱いデリケートな素材は、固形洗濯石けんでの染み抜きには向いていません。

 

おわりに

 洗濯石けんは子どもの白い体操服・ユニフォーム・靴下といった泥汚れ・皮脂汚れが目立つ衣類に対してとても役立ってくれるアイテムです。
対してブラシ・もみ洗いといった選択工程で生地への負担をかけることから、絹(シルク)やカシミヤといった高級素材・薄い素材・デリケートな衣類の場合、生地にダメージが生まれる可能性があるため、あまりおすすめできません。
原則としては「普段の洗濯の時に洗濯機でそのまま洗えているかどうか」を目安とすると良いでしょう。

なお墨汁汚れは綿・麻等の植物繊維の生地の場合には強く染色をしてしまうため、石けん成分のみでは落としきれない場合があります。また時間が経った汚れに対しては石けんでは繊維から汚れを剥がしきれないことが増えるため、早めに対処をすることが大切です。

果汁シミに大活躍!「クエン酸」での染み抜き方法や注意点

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クエン酸とは、梅干しやレモン等に含まれる「酸味」の成分のこと。現在ではデンプン等を発酵させてクエン酸を単体で作る工程が確立し、食品添加物やサプリメント等に使われたり、医療に用いられることもあります。「飲用・食用」というイメージが強いクエン酸ですが、実は染み抜きにも活躍してくれるアイテムなんです。ここではクエン酸を使った染み抜きについて、使い方や注意点、メリット・デメリットを解説していきます。

 

クエン酸が活躍するシミって?

舐めると酸っぱいクエン酸の成分は、強力な酸性。そのため重曹等のアルカリ性成分で染み抜きを行った後に使用を行うと、中和をさせて生地の痛みを防いでくれます。重曹+クエン酸の染み抜きが効果的なのが、タンニンやポリフェノール等の成分による色素シミです。タンニンやポリフェノールが多い水溶性の染みというと、以下のようなものが挙げられます。

・赤ワイン
・紅茶
・コーヒー
・ぶどうジュース・リンゴジュース等の果汁
・ブルーベリージャム・プルーンジャム等

いずれも通常の洗濯では色が残りやすい染みですよね。またクエン酸の酸性の成分が酸化を促進させるため、「鉄サビ・赤サビ」によるシミを浮かせる作用も持っています。

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クエン酸を使った染み抜き方法

  1. スプレー容器に小さじ1杯のクエン酸を入れます。
  2. 水200mlを加えて、よく振ります。これでクエン酸溶液ができました。
  3. 少量の重曹を水で溶いてペーストを作り、歯ブラシにつけてシミ部分を軽く叩いていきます。
  4. 染み範囲にクエン酸溶液をスプレーし、シミ全体に行き渡らせます。
  5. 10分程度放置します。
  6. 水で濯いで状態をチェックします。落ちきらない場合はもう一度3)~5)を繰り返しましょう。
  7. 色が落ちたら水でよくすすぎ、洗濯機もしくは手洗いで中性洗濯洗剤を使った仕上げ洗いを行います。

 

 クエン酸使用時の注意事項

 ●変色テストを必ず行う
生地・染色によっては変色を起こす可能性があります。必ず事前に衣類の目立たない場所クエン酸溶液少量を付け、変色チェックを行って下さい。

●保管は湿気に注意
クエン酸は湿気に弱いという特長を持っています。しっかりとフタができる容器に入れて、通気性の良い場所で保管するようにしましょう。

 

 クエン酸のメリット

●安心して使用できる
クエン酸は食品にも使われる安全な製品です。食品添加物グレードのものの場合、ペロッと舐めればもちろんとても酸っぱいですが、体に問題はありません。そのため小さいお子さんなどがいるご家庭でも安心して使用することができます。

●染み抜き以外にも使える
クエン酸はご家庭での掃除やシャンプー、重曹等のアルカリ性洗濯を行った後の仕上げ剤、また酸味のある飲料づくり等、幅広い用途で使用することができます。染み抜きだけのためのアイテムを買いたくない人にとって、とても嬉しいポイントですね。

 

クエン酸のデメリット

●水洗いは必要
クエン酸の酸性の成分が残ったままだと、生地が変色したり、変質する恐れがあります。染み抜きを行った後には、必ず丁寧な水でのすすぎと仕上げ洗いが必要です。洗濯表示で「水洗いNG」のものには、クエン酸での染み抜きは行なえません。

●ジッパー・ボタンのある衣類には不向き
酸性であるクエン酸は金属類を劣化させます。ジッパーやボタン等の金属が付いた衣類の浸け置きは避けた方が安心です。また部分的な染み抜きを行う場合でも、繊維の中で溶液が広がった場合には金属に酸性成分が付着してしまう可能性が考えられます。ボタンの場合には事前にラップでボタンを保護すると言った対策も行えますが、ジッパーの場合にはやや保護が難しいと言えるでしょう。

●輪染みが残りやすい
シミの周辺部分は色素の中の鉄分が酸化を起こし、除去しにくくなっています。重曹+クエン酸での染み抜きではシミが落としきれず、輪のように色が残ってしまう場合があります。特に時間が経過したシミの場合には輪残りが起きやすいです。

●生地・染色によっては色抜け・変質の恐れあり
酸性であるクエン酸は、単体で使用すると染色によっては激しい変色を起こす可能性があります。使用前には必ず変色チェックを行うようにしましょう。特にシルク(正絹)・レーヨン・カシミア等は脱色・変色を起こしやすい素材ですので、使用には十分な注意が必要となります。

 

おわりに

 舐めても安心なナチュラルクリーニングとして人気が高まっている重曹やクエン酸での染み抜き。しかし体に安心の素材だからと言って、必ずしも「衣類にも優しい」とは限りません。また時間を置いたシミに対しては重曹やクエン酸では色素を浮かしきれず、シミが取れないこともあります。


洗濯を繰り返して残ったシミや、上質な素材でできた高級衣類等については、ムリに重曹+クエン酸での染み抜きを繰り返すよりも早めに専門店に依頼をした方が安心です。

 

 

 

 

油溶性シミに効果的!「クレンジングオイル」を使った染み抜き方法

毎日のメイク落としに使われるクレンジングオイル。実は「染み抜き」に大活躍してくれる存在だって、知ってましたか?ここではクレンジングオイルを使った染み抜き方法や、クレンジングオイルでの染み抜きのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

 

クレンジングオイルが効果を発揮するシミとは?

クレンジングオイルに含まれているのは、ホホバ油やオリーブオイル等の天然油です。水や洗剤を弾いてしまう油溶性のシミでも、クレンジングオイルならば繊維の奥に入って汚れを溶かし出してくれます。

また乳化をしやすいように精製された上質なオイルが選ばれているため、オイル洗浄を行った後の油分残りが少ないのもポイントです。そのためガンコなシミになりやすい「油系のシミ」にクレンジングオイルは向いています。

 

【クレンジングオイルが効果的なシミ】

 

クレンジングオイルでのシミ抜き方法

  1. シミがある部分の裏にタオルをあてておきます。この時点では衣類は濡らさないでください。
  2. 歯ブラシもしくは綿棒にクレンジングオイルを付け、シミ部分を軽く叩いていきます。 強く擦すると汚れを広げてしまうので、あくまでも軽く叩くようにしましょう。
  3. 汚れが浮き上がったら、歯ブラシにぬるま湯を付けて、再度シミ部分を叩きます。 オイルを付けた部分が白っぽくなる(入荷する)まで、ぬるま湯を馴染ませていきましょう。
  4. シミ部分にぬるま湯を少量かけて、もう一度しっかりと乳化をさせます。
  5. 歯ブラシに食器用中性洗剤を付けて、シミ部分を叩きます。 丈夫な素材の場合には、軽くもみ洗いをしてもOKです。
  6. シミ部分をぬるま湯でていねいに濯ぎます。
  7. 最後に手洗いもしくは洗濯機洗いで全体を仕上げ洗いします。

 

クレンジングオイル使用時の注意点

●変色テストを行う
生地の素材・染色方法によっては、クレンジングオイルの使用で変色が起きる可能性があります。染み抜きを行う前に、目立たない場所で少量のオイルでのテストを行っておいた方が安心です。

●シミを事前に濡らさない
水分と接触するとオイルが乳化してしまい、油溶性シミを溶かす力が著しく落ちます。
染み抜きを始める前には生地を水で濡らさないようにしておきましょう。またシミが出来て間もない場合には、ティッシュ・ガーゼ等で水分をできるだけ吸い取っておきます。

 

クレンジングオイルのメリット

●手軽に購入しやすい
既にメイク落としにクレンジングオイルを使用されている場合、新たに染み抜きアイテムを購入する必要がありません。またこれからクレンジングオイルを購入される場合、染み抜き専用に使用されるのであれば、安価な製品でもOKです。


クレンジングオイルはドラッグストアは薬局の他、無印良品等でも販売されています。
旅行用等の50ml等での少量販売もありますので、頻繁に使用しない人でも気軽に購入することが可能です。

●安心して扱える
顔に使用可能な天然油分であるため、強い洗剤や漂白剤のような手荒れの心配がありません。また揮発油のように換気等の心配をする必要もなく、気軽に染み抜きをスタートできます。

 

クレンジングオイルのデメリット

●水洗い不可の衣類には使えない
クレンジングオイルは最後に濯ぎと中性洗剤での仕上げ洗いを行わないと、オイル成分が生地に残ってしまいます。洗濯表示で「水洗い不可」の製品には使用できません。

●お湯使用NGの衣類には注意
クレンジングオイルの濯ぎ前には、ぬるま湯~熱めのお湯でしっかりと乳化を行うことが大切です。乳化をさせることによって、オイルが繊維から離れやすくなります。


濯ぎが冷水であると乳化が十分に行われないため、今度はオイルの成分が新たなシミとなったり、カビの原因となる可能性があるのです。ウール等、「お湯使用による縮み」が起きる製品にはあまり向いていません。

 

おわりに

手軽に使用できるのが魅力の「クレンジングオイル」ですが、原則としては「日常的なシミ」(付いてから間もないシミ)に対しての染み抜きアイテムとなります。付いてから時間が経過したシミや、何度も洗濯を繰り返したシミだと、クレンジングオイルでの溶解がうまくできない場合があるのです。

この場合にはベンジン等、更に溶解力の強い揮発油を使用しますが、デリケート製品等の場合には生地や染色に傷みが生じる可能性があります。

・シミ範囲が広い
・時間が経過したシミである
・水洗いができない
・お湯洗いで縮む可能性がある

上記のような場合にはオイル洗浄を自宅で無理に行うよりも、専門のクリーニング店に依頼をした方が良いでしょう。