簡単 染み抜き クリーニング方法

食べ物、飲み物、調味料、化粧品からインクなど染み抜きやクリーニングお手入れなどの方法を、自分で!自宅で!出来る方法を分かりやすくご紹介しています!

味噌汁を服にこぼした!汚れを取る染み抜き方法は?

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日本人の食卓には欠かせないお味噌汁。豆腐やわかめ、油揚げ、しじみやあさり等、味噌汁の具にも好みが色々ありますよね。でもそんなお味噌汁、ポピュラーな存在である分だけ「服にこぼしてしまったことがある!」という人も意外と多いようです。

「朝食時に服にシミを作ってしまった」「旅先の旅館で味噌汁をこぼした」等、忙しい時にシミができた…というケースも多々ある様子。

今回はこんなお味噌汁のシミについて、応急処置・軽いシミ・広い範囲のシミと、程度に合わせた染み抜き方法をご紹介していきます。

出先でお味噌汁をこぼした時の応急処置

味噌汁のシミは、水に溶けやすい「水溶性」。そのためシミが付いた直後であれば、洗剤無しで水だけでもかなり汚れを落とすことができます。

旅行先や和食レストラン等でお味噌汁の汚れを服に付けてしまった時には、汚れが酷くなる前に応急処置をしておきましょう。

用意するもの

・タオルやハンカチ(2~3枚)
・水
・ティッシュペーパー

※袋に入った「おしぼり」は使わない方が無難です。業務用おしぼりは消毒のために塩素が使われいることがあり、浴衣・着物等の天然染衣類を色落ち・変色させることがあります。シミ抜きには通常のハンカチやタオルハンカチ等を使用しましょう。
※水はお冷や等の水でもOK。ただしレモンの香り等が付いている場合には使用を避けます。

 

応急処置の手順

  1. 固形の汚れが付いている場合には、ティッシュペーパー等で丁寧に取り除きます。
  2. 乾いたタオル(ない場合にはティッシュペーパーでも可)をあてて軽くトントンと叩き、シミの水分をできるだけ吸い取ります。
  3. 別のタオルを水で濡らしてしっかりと絞り、再度トントンと叩くようにして汚れをタオルにうつしていきます。
  4. 乾いたタオルで仕上げにもう一度よく叩いて、乾かしやすくしておきます。

※応急処置をした衣類は、できるだけ当日中に本格的なシミ抜き・洗濯を行うようにしてください。

 

軽いシミならキッチン用の洗剤でシミ抜き!

味噌汁の少々のハネや汚れであれば、食器洗いに使っているキッチン用中性洗剤でシミ抜きができます。食べ物汚れを食器から剥がすのに適しているキッチン用洗剤なら、お味噌汁の汚れも比較的カンタンに、スルッと落としてくれますよ。

用意するもの

・キッチン用洗剤(液体タイプ)
・古い歯ブラシ
・タオル
・洗濯用洗剤(仕上げ用)

※このシミ抜き方法では、水洗いの工程が必要です。水洗いできない製品にはキッチン用洗剤は使えません。衣類の洗濯表示を必ず事前に確認しましょう。
※天然染色製品やデリケートな素材の製品の場合、色落ちや変色・生地の変質が起きる可能性があります。事前に目立たない箇所でテストを行うことをおすすめします。

シミ抜きの手順

  1. シミ部分の裏側にタオルをあてておきます。
  2. 古い歯ブラシを水で濡らしてシミ部分を軽く叩き、水分を与えておきます。
  3. キッチン用の洗剤をシミ部分に垂らします。
  4. 古い歯ブラシで再度、シミ部分をトントンと軽く叩きます。ゴシゴシと擦ったり強く叩くと衣類の生地を傷めてしまうので、できるだけ優しく叩くようにしましょう。Tシャツ等の丈夫な衣類の場合には、軽く揉み洗いをしてもOKです。
  5. シミ部分を水で丁寧にすすぎます。
  6. 汚れが落ちていたら、洗濯用洗剤で手洗いもしくは洗濯機洗いで全体を仕上げます。

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落ちにくいシミは酸素系漂白剤でスッキリ!

たっぷりの味噌汁を衣類にかけてしまった、シミができた状態で乾いてしまった…こんなケースだと、キッチン用洗剤だけだと味噌汁のシミが落ちないことも。そんな時には酸素系漂白剤を加えて、残った汚れをしっかり分解しましょう。

用意するもの

・酸素系漂白剤(液体タイプ)
・洗濯用洗剤(液体タイプ・中性のもの)
・洗面器等の容器

※酸素系漂白剤は、ウール・シルク等のデリケート製品には使用できません。漂白剤製品のパッケージ裏にある使用説明書と、衣類の洗濯表示をよく確認し、漂白剤が使える素材かどうかをチェックしましょう。

 

シミ抜きの手順

  1. 洗面器等に水を張って、洗濯用洗剤を適量溶かしておきます。
  2. 衣類のシミがある箇所に酸素系漂白剤を直接付けて、そのまま1)の溶液に漬け込みます。
  3. 20分~30分程度放置します。
  4. 衣類を一度水ですすいで汚れをチェックし、手洗いもしくは洗濯機洗いで全体を仕上げます。

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おわりに

味噌汁のシミは、様々なシミの中では比較的家庭でも落としやすい種類です。ただシミができてから何日も時間が経過した場合や、ウールシルク等の洗えない素材に味噌汁のシミを作ってしまった場合だと、ご家庭でシミ抜き対処をするのが困難になってきます。

家では落とせないシミについては、できるだけ早めにクリーニング専門店に相談をしましょう。その際に気をつけたいのが、「ウェットクリーニング(水洗いクリーニング)」にも対応するお店を選ぶということ!味噌汁シミは水溶性なので、ドライクリーニングしかできないお店だと汚れが落ちきらないことがあります。

またお店に行った時には「味噌汁のシミ」ということを良い添えてクリーニング方法を相談すると、適切なクリーニング手段を選んでもらえますよ。

白髪染め・ヘアカラーが服に付いた時の染み抜き方法は?

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ドラッグストアや薬局等で手軽に白髪染め・ヘアカラーが買えるようになった今、ご自宅で白髪染めやカラーリングをするという人は多いはず。でも自宅でのヘアカラー・白髪染めで困るのが、思いもよらないところに液剤がハネてしまうことですよね。

白髪染めやヘアカラーが服に付いてシミになり、取れなくなってしまった…という経験がある人もいるのでは? 

今回は白髪染めやヘアカラーが服に付いてしまった時の対処法についてご紹介していきます。

早めの「酸素系漂白剤」で落ちることも

1剤と2剤を混ぜるタイプのヘアカラーや白髪染めは、髪や肌・布に付いた直後ではなく、空気(酸素)に触れることによって徐々に色が出てくるタイプとなっています。

酸素に十分に触れて発色してしまうと汚れは落ちにくくなりますが、液剤が付いた直後、5分程度であれば発色をしきっておらず、汚れが落とせる可能性も出てきます。石けん成分等の洗剤だけでは色素が取り除けないので、酸素系の漂白剤を使用しましょう。

準備するもの

・酸素系漂白剤(強力タイプ)
・洗濯用洗剤
・ティッシュペーパー・キッチンペーパー
・洗面器等の容器

※この方法には水洗いの工程が必要です。洗濯表示を確認し、水洗い付加の製品にはこの方法を使わないでください。
※ウールやシルクなどのデリケート素材には漂白剤が使用できません。漂白剤製品のパッケージ裏にある使用説明書と衣類の素材をよく確認しておきましょう。
※酸素系漂白剤を使用することで、衣類の染色方法によっては変色・色あせ等が起きることもあります。

汚れ落としの手順

  1. クリーム等の固形物が付いてしまった場合には、ティッシュペーパー・キッチンペーパー等で拭い取っておきます。
  2. 汚れた部分を静かに流水に当てて、液剤をできるだけ落としていきます。汚れ範囲を広げないように注意しましょう。
  3. 白髪染め・ヘアカラー等のクリームが付いてしまった箇所に、酸素系漂白剤を直接塗布しておきます。
  4. 洗面器等の容器に水を張り、漂白剤を適量溶かし込んでおきます。
  5. 汚れた衣類を4)で作った液剤に漬け込みます。
  6. 20分~30分以上放置します。
  7. 汚れが落ちていたら、洗濯用洗剤で全体を手洗いもしくは洗濯機洗いして仕上げます。

 

更に強力な「塩素系漂白剤」を使う?

ヘアカラーや白髪染めはそもそも「染色のため」の液剤なので、衣類への付着力が非常に強力です。早めの対処でも、酸素系漂白剤では落としきれないことがあります。このような場合、一定の条件を満たす衣類であれば漂白作用が更に強い「塩素系漂白剤」を使うのも手です。

塩素系漂白剤が使える衣類とは?

塩素系漂白剤は酸素系とは異なり、汚れ部分だけでなく「衣類の染色」も脱色させる作用を持ちます。また生地を変質させることがあるため、デリケートな素材には使用できません。

・素材が綿/麻/ポリエステルであること
・平織りであること(ニット素材等はNG)
・色が真っ白であること(生成り色、薄いイエローやベージュがかった白はNG)
・刺繍や柄が入っていないこと
・丈夫な素材であること
・レース等が付いていないこと

上記の条件を満たしており、なおかつ「万一の場合には衣類が傷んでもOK」と考えられる場合には、塩素系漂白剤での汚れ落としにチャレンジしてみましょう。

準備するもの

・塩素系漂白剤(液体タイプ)
・洗濯用洗剤
・バケツ等の容器

※塩素系漂白剤での作業を行う際には、ゴム手袋等で手肌を保護することをおすすめします。
※塩素系漂白剤を使用する際や漂白中には必ず換気をしましょう。

汚れ落としの手順

  1. バケツ等の容器に水を張っておきます。
  2. 塩素系漂白剤を適量溶かし込みます。製品の使用説明書を確認し、適切な使用量に抑えましょう。
  3. 汚れの付いた衣類を漬け込みます。
  4. 20分~30分程度放置します。
  5. 汚れが取れていたら、水で十分にすすぎます。
  6. 洗濯用洗剤で全体を手洗いするか、洗濯機洗いで仕上げます。

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髪染めの汚れが落とせないこともある?

上記でご紹介した白髪染め・ヘアカラーのシミへの自宅での対処は、あくまでも「汚れが付いた直後」(発色が始まる前)に行うものです。以下のような状態になってしまっている場合や自宅洗濯ができない製品の場合、自宅でシミ抜きを行うのはかなり困難になります。

自宅でシミ抜きしにくい汚れや衣類の種類

・1剤・2剤を混ぜるタイプのヘアカラーで、すでにシミが発色している(色が茶色・黒等に染まっている)
・ヘアカラーと汗が混ざって首筋等に垂れてきており、襟等が汚れている
・水洗い等ができないデリケート製品である

また髪染めの種類によっても、自宅でのシミ抜きができないことがあります。以下のような酸性の髪染めは髪へのダメージが少ないのがメリットですが、着色が時間を置かずにすぐに起きるため、自宅での漂白がしにくいのです。

自宅で汚れが落とせない髪染めの種類

・ヘアマニキュア
・1剤・2剤を混ぜないタイプの白髪染め
・白髪染めトリートメント(カラートリートメント)等

衣類についた汚れが上記にあたる場合には、無理に自宅でのシミ抜きをせず、すみやかに専門のクリーニング店に相談をしましょう。

 

おわりに

「染料」であるヘアカラー・白髪染めの汚れは、一般的なクリーニング店でもしっかりと落とせないことがあります。またヘアカラーの脱色作用によって、シミができているだけでなく地色に変色が起きている可能性も高いです。

クリーニング店に相談をする場合には、工場の機械洗い(ドライクリーニングのみ)しかしない激安店ではなく、「シミ抜き」や「衣類の修復」をしっかりと行う専門店、自店舗で作業を行うクリーニング店を選ぶことをおすすめします。

ガンコな靴下汚れを落とすには?3つのシミ抜き方法を使い分けよう

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白い靴下・ソックスにしっかりと付いてしまった黒っぽい汚れ。「ちゃんと洗濯したつもりなのに、ちっともキレイにならない…」と肩を落としている方も多いのではないでしょうか?

靴下の汚れには皮脂汚れ・泥汚れ等のいくつかの原因があるのですが、いずれも洗濯機洗いだけでは落としにくいのが特徴です。汚れの原因に合わせたシミ抜き方法で、黒く汚れた靴下を真っ白に洗い上げてみましょう!

今回は泥汚れ・皮脂汚れ等のガンコな靴下汚れを落とす方法についてご紹介していきます。

1.泥汚れを落とすなら「固形石鹸」がオススメ

「運動部でグラウンドで走ることが多い」「毎日公園で遊んでいる」といったお子さんの靴下汚れの場合、汚れの原因の多くは「ドロ汚れ」。泥に含まれる砂はは水にも油にも溶けない「不溶性」なので、一般的な漂白剤剤等では分解することができません。

それよりも砂を衣類から剥がす力が強い「石鹸成分」が多い洗剤を使った方が得策です。例えば洗濯用の固形石けん(ウタマロ石けん等)は、液体洗剤の3倍以上の洗浄成分(脂肪酸ナトリウム等)で構成されています。泥汚れをしっかり落とすにはうってつけの存在というわけですね。

準備するもの

・洗濯用固形石鹸
・古い歯ブラシもしくは靴ブラシ

※白い靴下の場合には、蛍光剤入りのものが特にオススメです。カラー靴下の場合には蛍光剤入りの洗剤を使うと色合いがぼやけます。
※このシミ抜き方法は、綿等の丈夫な素材で作られた靴下を想定したものです。ファッション用の薄手の靴下・化繊等のデリケート素材の靴下等には使用しないでください。

シミ抜きの手順

  1. 靴下全体に35℃~40℃程度のお湯をかけて濡らします。浴室等でシミ抜きを行う場合にはシャワーを靴下の裏側に入れて、裏からシャワーを当てるようにします。
  2. 固形石鹸を汚れが気になる部分に直接塗り込みます。
  3. 全体を揉むように洗います。
  4. 特に汚れが気になる部分は、歯ブラシ・靴ブラシで裏側から叩くように洗います。
  5. お湯で全体をすすぐか、裏側からシャワーを当ててすすぎを行います。
  6. 部分的な汚れが落ちたら、全体を洗濯用洗剤で洗濯機洗いして仕上げます。

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2.皮脂汚れには「漬け置き洗い」がピッタリ

「体育館などの室内で運動していることが多い」「ビジネス靴下なのに黒ずみが激しい」「ドロ汚れを落としても黒ずみが取れない」…このような場合の黒ずみの原因の多くは「汗・皮脂」の汚れ。皮脂に含まれるタンパク質の汚れは最初黄ばみとして浮き出てきますが、堆積すると徐々に黒ずんで取れにくい汚れとなっていきます。

固まってしまったタンパク質汚れ(皮脂汚れ)を分解するには、酸素系の漂白剤と酵素入りの洗剤がピッタリ!時間をかけた「漬け置き洗い」をすることで、ガンコな汚れも落ちやすくなります。

準備するもの

・洗濯用合成洗剤(弱アルカリ性・酵素入りのもの)
・酸素系漂白剤
・バケツ等の容器
・食品用ラップ

シミ抜きの手順

  1. ヤカンやポット等でお湯をわかし、沸騰したお湯をバケツに半量入れます。
  2. お湯と同僚の水を入れて、50℃のお湯を作ります。
  3. 洗濯洗剤・漂白剤を加えてよく混ぜます。(使用量は説明書に準拠した量を使います)
  4. 靴下を入れて、漬け込みます。
  5. バケツにラップをかけて、お湯の温度が下がるのを防ぎます。
  6. 2~3時間以上放置します。
  7. 汚れが落ちていることを確認したら、全体をいつもどおりの洗濯用洗剤で洗濯機洗いして仕上げます。

上記の方法で大切なのは、お湯の温度が50℃~60℃であることです。酸素系の漂白剤の力がもっとも発揮できるのがこの温度なんですね。

特に冬場ですとお湯の温度が冷めやすいので、温かい部屋の近くに放置しておくといった工夫をすることをおすすめします。

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3.汚れ予防・軽い汚れ落としには「部分用洗剤」を

「靴下を毎日揉み洗い・つけ置き洗いするのはちょっと大変…」小さなお子さんを持つご家族からは、こんな声もよく聴かれます。また毎回漂白剤やゴシゴシ洗いをすると、靴下の傷みが激しくなるのも気になりますよね。

日常的な靴下汚れには、靴下や襟汚れ等のために作られた「部分汚れ用洗剤」が便利です。

用意するもの

・部分汚れ用洗剤(プレケア等)


トップ プレケア しみ抜き剤 ドロ用 本体 220mL ライオン

・原産国 : 日本
・原材料 : 界面活性剤(24% 純石けん分(脂肪酸エタノールアミン)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、アルカリ剤、安定化剤、金属封鎖剤
・内容量 : 220mL
・商品サイズ (幅X奥行X高さ) : 67mm×46mm×181mm

シミ抜きの手順

  1. 汚れが気になる部分に部分汚れ用洗剤のヘッドをあてて、直接洗剤を塗り込みます。
  2. 汚れをしっかり落としたい時には、この時点で軽く揉み洗いをしておきます。
  3. 普段の洗濯機洗いの洗い物として、通常通りの洗濯を行います。

なお部分洗い用洗剤の汚れ分解力・洗浄力は、漬け置き洗い等に比べるとやや劣ることが多いです。日常的な汚れは部分用洗剤で対処し、それでも残ってしまった汚れを時々漬け置き洗い(もしくは石けんでの揉み洗い)で対処する…といったルーティンにしてみると良いでしょう。

 

おわりに

靴下汚れの落とし方については、「洗顔フォーム(スクラブ洗顔料)を使う」「ベビーパウダーを使う」といった裏ワザ的な情報も散見されています。しかしこれらの方法は洗顔フォームのスクラブやパウダーが繊維の中に潜り込んでしまうため、あまりおすすめはできません。

特に厚手のスポーツソックスの場合、繊維の中に残った成分が変質し、変色等を起こす恐れもあります。また靴下を使用するのが小さなお子さん等の場合、残った成分が肌あれの原因となることもありますので、注意した方が良いでしょう。